ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

真子さんと小室圭さんは想定通り

2021年09月02日 | 天皇家の話

真子さんと小室圭さんは想定通り

 

2021年9月1日の各種報道では、真子さんと小室圭さんは今年中に結婚してニューヨークに住むと報道している。そして、結婚に伴う儀式はやらないし、皇籍離脱する時の一時金も辞退するらしい。

 

2019年05月15日のブログ「小室圭バッシング」で書きましたが、真子さんと小室圭さんはこういうことになると私は思っていた。私風に下品な言い方をすると、真子さんと小室圭さんは「ケツをまくった」ということ。これで、面倒な日本の皇室とはおさらばできる。

 

女性皇族への影響は?

 

真子さんと小室圭さんの結婚で一番影響を受けそうなのは、佳子さん。以前はTVネタでよく出ていたが、最近はおとなしい印象。次女の方が奔放なイメージがあったが、逆になっちゃった。次女が長女のようにならないように、周囲からの圧力が強くなる。しかし、佳子さんは女性皇族のような面倒な問題に関わらないように、早めに結婚して皇籍を離脱したいと思う。

 

大変なのは愛子さんで、愛子さんへの圧力が強くなる。例えば、結婚相手候補は家系を暴かれて、いろいろ詮索されることになるので、火中の栗を拾う人が出てくるかどうか?

 

女性宮家には逆風

 

女性宮家を創設したい人には、この件で逆風が吹いたし、逆に女性宮家創設に反対する人たちはほくそ笑んでいる。こうして、皇室は「ポツンと一軒家」状態に突き進んでいて、いずれ山から下りなければならない。といって、女性宮家の創設に反対する人たちの主張である伏見宮系の皇族の子孫の皇族復帰もうまくいくかどうか? こうして皇室は自然消滅することになる。

 

この件に関しては、

2020年12月01日の「『限界集落』の天皇家は『ポツンと一軒家』へ

2020年11月28日の「伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にするのは妥当か?

参照。

 

(追加 伏見宮系の皇族の子孫の皇族復帰について)

伏見宮系の皇族の子孫の皇族復帰は、女性皇族や女性天皇を認めない人たちの対策案ですが、これは困難が伴う。伏見宮系の皇族の子孫の男子だけ(例えば、TVに出ていた竹田某氏とか)で何人いるかわからないが、数人なら全員を復帰させるし、数十人もいればその中から選んで皇族復帰させるのかな?(中には、復帰を拒否する人もいるかもしれない) どちらにしても、復帰する人たちに順位を付けなければならない。あと30~40年すると、天皇家の中に男の子は秋篠宮の長男しかいなくなる(秋篠宮の長男に男の子が生まれれば増えるが)ので、伏見宮系の皇族の子孫の順位トップの男子が後継順位第2位になる。この人を決めるのは意見がいろいろ出るので、大変。

 

2021年9月2日

 


「限界集落」の天皇家は「ポツンと一軒家」へ

2020年12月01日 | 天皇家の話

現在の法律では、現天皇の子供は娘さんしかいないので、後継の天皇は秋篠宮が継いだ後、秋篠宮の息子へと引き継がれる。

 

天皇の後継者問題、皇族の減少問題の対策として、次の二案がある。

 

①女性皇族を新設し、女系天皇を認める

②終戦直後に皇籍を離脱した伏見宮系統の元皇族の子孫の人たちを皇族にする

 

①は保守勢力の抵抗が根強い。それに女性皇族を新設すると言っても、秋篠宮の二人の娘さんたちは、女性皇族になりたいと思うかな? 現天皇の娘さんは、立場上女性皇族になるかもしれないけど。(個人の感想です)

 

②の伏見宮系統の元皇族の子孫の人たちを皇族にする案は、保守勢力が支持しているが、今更復帰できる環境にはないと思う(10月28日の「伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にするのは妥当か?」参照)し、本人たちもその気があるのか疑問。

 

このまま行くと、「限界集落」状態の天皇家は、しばらくすると「ポツンと一軒家」状態になる。

 

ところで、2020年10月19日のプレジデントオンラインに「『天皇陛下の譲位はワガママ』自称保守がさらけ出したあまりの非礼と無知」という文が掲載されていた。この記事は、現上皇の「譲位」に反対した人たちを批判している。内容を大雑把にまとめると、

 

現上皇が「譲位」の意向を伝えられた時、国民の多くは「譲位」に賛成したが、保守陣営の多くの人が反対し、中には現上皇に説教する人もいた。その理由として、これらの人の多くは「安倍首相」の支持者で、現上皇を「安倍首相に逆らう敵」と見做したから。

 

天皇を利用して自分の権力を強めようとした人たちは昔からいた。「安倍首相」を「軍部」と置き変えれば、戦前の状況と同じではないか?と思ってしまう。戦前において建前として天皇制を支持していた人でも、本当に天皇を崇めていたわけではなく、天皇を利用して自分の考えを具体化したり、自分の権力を強めたりしたい狙いがあったと思う。こういうことは、戦前の軍部だけではなく、それ以前にもあった。

 

こういうように、天皇制を利用したいと思っている人たちはいるし、天皇制がどうしても必要と私には思えないので、「ポツンと一軒家」から自然消滅するのも仕方ないと思っている。

 

昭和天皇はどのように考えていたのか?

 

昭和天皇は敗戦後に伏見宮系統の皇族を皇籍離脱させた。(「伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にするのは妥当か?」参照) 閑院宮は陸軍の参謀総長、伏見宮が海軍の軍令部総長(いずれも名誉職という意見もあるが、それなりに仕事していたという意見もある)をしていたので、昭和天皇が責任を取らせたのでは?と私は思っている。昭和天皇は責任を取っていないけど。

 

その昭和天皇は、天皇制をどうしようと思っていたんだろう? 少し歴史を見れば、このままでは、将来男子の後継者が得られないかもしれないことがわかっていたはずなのに? そこまで考える余裕がなかったのか、考えたくなかったのか、それともいずれ消滅するのは仕方ないと思っていたのか?

 

私は、天皇制存続の意見がまとまらなければ、このまま自然消滅するのも仕方ないかな、と思っている。

 

2020年12月1日

 


伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にするのは妥当か?

2020年11月28日 | 天皇家の話

2013年2月27日の「天皇家の世継ぎ、選択肢は二つ」も参照してください。

 

天皇家の若い男子は現在のところ秋篠宮の長男しかいません。将来、秋篠宮の長男に男の子生まれれば後継ぎになるけど、女の子だけだと後継ぎがいなくなる。仮に男子が生まれたとしても、天皇家に男子が一人しかいなくなる(現在もそれに近い)ので、相続が不安定になるし、公務の負担が一人にかかる。

 

女性宮家の創設や女性天皇に反対する人(保守系の人が多い)は、「伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にする」を主張する人が多いらしいけど、実現性はどうだろうか? 

 

伏見宮系の旧皇族とは、伏見宮の系統から枝分かれした、伏見宮・竹田宮・朝香宮などの九家の約50人です。この一族は、下の系図に書いたように、15世紀に天皇家から別れた一族です。(天皇家の祖先は弟で、伏見宮の祖先は兄なので、伏見宮の方が正統と思っている旧皇族もいたとか)伏見宮系の旧皇族は、戦前に政府の要職についた人もいたけど、終戦直後に皇籍を離脱した。

昭和天皇の皇后は東久邇宮家出身のように、伏見宮系の皇族の娘が天皇家に嫁いだり、天皇家の娘が伏見宮系の皇族に嫁いだりしている。しかし、男系を辿っていけば1429年に枝分かれした時まで遡る。(天皇家の子孫の中で、この二つの系統以外に男系を繋いできた子孫はいないらしい。本当かいな? どこかにいそうだけど?)

 

私の父親は割と保守的(といっても、自民党は嫌いだったような?)だったけど、天皇はいらないと夕食の時に言っていた。理由は金がかかるから。それによく言っていたのは、現在の上皇后の正田美智子さんについて。これは皇太子と正田美智子さんとの結婚が話題になっていた頃。従来の天皇の嫁さんは公家か皇族が多かったが、体の弱い子供が多かったので、血筋の離れた一般女性と結婚するように小泉信三(もちろん小泉純一郎と関係はない)が仕組んだというもの。

 

話は変わりますが、今の天皇家の系統もあやしいところがある。武烈天皇の後継ぎがいないので、「応神天皇の5代の孫」を福井県から探し出してきて、継体天皇として即位させた。しかし5世紀や6世紀の古墳時代に、5代も遡る記録が存在していたのかなあ? 5代遡ると100年前後は遡ることになる。古墳時代に、100年前に枝分かれした一族の子孫なんてわかるのかな? 「5代の孫」の信頼性に大いに疑問がある。この件については、2013年2月27日のブログ「継体天皇、5世の孫はほとんど他人」を参照。

 

天皇家と比較するのも何ですが、例えば私のうちでも3代前は幕末(150年以上前)の生まれなので、5代前は江戸時代の真っ最中になるけど、その頃の人が何という名前かもわからない。

 

終戦直後の伏見宮系皇族の皇籍離脱はなぜ?

 

前に書いたように、終戦直後の昭和22年に、伏見宮系皇族が皇籍を離脱した。昭和天皇の兄弟などの天皇直系の皇族はそのまま残った。伏見宮系皇族が皇籍離脱した理由として下記が挙げられている。

 

①GHQの政策

連合国総司令部GHQが推進した

②昭和天皇の意向

閑院宮は陸軍・参謀総長、伏見宮は海軍・軍令部総長として戦争の遂行の一端を担ったので、昭和天皇は嫌っていた。閑院宮の参謀総長と伏見宮の軍令部総長は名誉職という意見もあるけど、一定の影響力はあったようです。

③国家予算増加を抑えるため

戦後、皇族の費用を国家予算で賄うことになったので、予算の増加を抑える必要があった

④一部の皇族の意向?

近衛宮や東久邇宮が皇籍離脱を唱えた。一部の旧皇族は反対した。

 

伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にするのは妥当か?

 

私は無理だと思う。理由は

①終戦直後に皇籍を離脱して約70年もたっているので、皇族に戻すのは国民感情が許すかどうか?

②元皇族の子孫も、いまさら皇族に戻る意思があるのかどうか

③伏見宮系の男子のどの範囲までを皇族に戻すか難しい。人数が多くなりすぎるのも問題

④明治期、伏見宮系の皇族の中には、変な人もいた。こういう人が出た時はどうする?

 

伏見宮系統は、現在でも男子の子孫がいるので貴重な一族ではあるけど、皇族復帰はなかなか難しいと思う。「伏見宮系の旧皇族の子孫を皇族にする」と主張する人たちは本気なのかな?

 

2020年11月28日

 

(追加)2020年11月29日

「伏見宮系の旧皇族の子孫(男子)を皇族にする」ということは、もし天皇家の系統から将来男の子が生まれなかった時はこれらの人たちの中から天皇になる人が出てくるということかな? そうすると、伏見宮系の旧皇族の子孫(男子)のなかで皇族にする人たちに継承順位をつけなくてはならない。本家筋の伏見宮系を優先するのかな? それとも、年齢順? 継承順位の高い人は天皇になる可能性が高いので、これはなかなか難しい作業が待っている。

 

 


皇室の嫁姑問題

2019年11月07日 | 天皇家の話

上皇后と皇后、あるいは皇后と皇太子妃(現在は皇太子妃はいない)の嫁姑問題は時々メディアで報じられているけど、実態はよくわからない。良くもなく悪くもない、離れずくっつかず、の普通の関係かもしれない。だけど、立場上なるべく波風を立てないようにしても、どこかで意見の食い違いが出て来る。

 

現在は上皇后の美智子さんが皇太子妃の頃、昭和天皇の皇后との不仲というか、嫁姑問題が伝えられていた。衆人環視での目撃情報があるので、事実なんでしょう。今度は、その美智子さんと現皇后の雅子さんの嫁姑問題も伝えられているけど、実際はよくわからない。時代は巡るというか、嫁姑問題は誰にも起きること。

 

我が家でも、私の母と父方のお祖母さんは10年ほど同居していたので、いろいろあったようだ。母親はお祖母さんの悪口を言わないが、お祖母さんの話題になると微妙な空気になる。私が45歳のころ、母親は私を連れて映画館(昔は歩いていける距離に映画館があった、昼間でも満員でした)によく行った(記憶がある)けど、今から思うとお祖母さんと喧嘩した後だったのかもしれないと思っている(確かめる勇気はない)。

 

皇室の女性の皆さんは出自が違うので、話が合わないだろうな。昭和天皇の皇后は元公家の出身、美智子さんは金持ちの会社経営者の令嬢(元公家の立場から言うと金持ちでも「平民」)、雅子さんも平民だけど美智子さんほど金持ちではない公務員(外交官)の娘。あまりに出身が違うので、考え方が違うし、話が合うわけがない。

 

平民の大金持ちの旧家に嫁ぐと大変ですが、平民ではない金持ちの旧家(天皇家のこと)に嫁ぐとさらに大変。若い女の子はこんな窮屈な場所に入りたくないのでみんな逃げる。具体的に言うと、ただ一人の若い皇族である秋篠宮の息子の(将来の)嫁さんはメチャメチャ大変。窮屈なうえに、男子を生めという有言・無言の圧力を受け続けるけど、本人はどうしようもない。(あと20年もたつと、人工授精で男子を生むことになるかもしれない)

 

こんな精神的にムチャクチャ苦痛な立場にすすんで落ちる若い女の子がいるのかなあ? いっそ、天皇制なんて自然消滅したほうが本人たちにとっては幸せかも。合意が難しい問題は、誰も火中の栗を拾わずにどん詰まりまで来てしまうのが日本人の特技。それが良い方向へ行く場合もあるし、最悪の結果をもたらす場合もある。

 

話は変わるが、秋篠宮の息子を見ていると、将来野心を持たないか?と危ない感じがする。人を見る目ないと自覚している一平民の感想です。

 

2019.11.07




小室圭バッシング

2019年05月15日 | 天皇家の話

海外に留学中の小室圭さんの様子をTV各局でやっています。多くは小室圭さんの留学に否定的で、彼を苛めて喜んでいるような番組ばかりです。まるで旧家に嫁いだ若い嫁さんを親戚中がよってたかって苛めているような感じ。特に保守勢力の牙城のフジテレビや日本テレビが小室圭バッシングに熱心な様子。

 

昔ネットで読んだ記事に、京都の旧家に嫁ぐと大変と書いたのがあったので、私は旧家なら大阪だって東京だって大変だと書いたことがあった。天皇家は究極の旧家なので、嫁入りも婿入りも大変なのは当たり前。天皇家を京都の旧家とみなすと余計に大変と言うこと。

 

私は小室圭さんに同情的です。相手の女性は究極の旧家ですからね。そういう旧家の娘が結婚相手を連れて来た時、その男性に定職があれば家族は安心でしょう。しかし、大企業に就職したのでなければ、大学を卒業してすぐの若者に安定した職などあるわけがない。定職がないと親としては不安だし、いろいろ注文を付けたくなるのも親として当然。小室圭さんも、これから定職を得なければならない。そういう立場なのに、衆人環視の中で定職を得る努力をするのはすごいプレッシャー。同情しますよ。未だ20代半ばの若者にそんなに大きなプレッシャーを与えるのは可哀想。天皇の妹の旦那さんのように、都庁で安定した職に得ている人はある程度年を取っていることになる。

 

ここからは私の推測。なぜ一部のTVが小室圭さんに厳しいか? 答えは女姓皇族・女系皇族に反対だから。天皇家の男子が少なくなるという問題とともに、男性皇族の減少も天皇制を維持するのに困難になるので、大問題。

 

そこで近未来の問題として出て来るのが女系皇族や女性皇族の創設。保守勢力、特に安倍首相を支持する勢力は女系天皇の入り口となる女系皇族や女性皇族に大反対。そこで小室圭さんは格好の女性皇族の問題例になる。女性皇族が創設されると「こんな男が皇族になる」ので、女性皇族は許されない、という論理。それで小室圭バッシングになる。今後もTVでは執拗に小室圭さんの件が取り上げられることになる。

 

しかしながらこのまま行くと、真子さんは小室圭さんと結婚して皇籍を離脱する。真子さんはそのほうが良いと思っているかもしれない。皇族という職業のようなものも制約が多く大変だからね。何の因果か、生まれながらに職業が決まっているのも重苦しい。

 

「そんなことを言うお前は天皇制に反対か!」と言われそうですが、そう取られるかもしれない。本当は、天皇制など「どうでも良い」と思っているだけです。表面的あるいは公式的には天皇制を支持している人も、家に帰るとどうだか。

 

一つ違和感があるのは、宮中で行われる神式の儀式の数々。TVで見ていると時代錯誤のような感じがする。先祖の神さんのご加護があったのなら、戦争に負けなかったのに。どうも日本の神さんは、戦争の反省が足りない。

 

というわけで、限界集落のように天皇制が自然消滅するのも時代の流れなので、それも良いかなと思っています。今は限界集落でそのうち「ポツンと一軒家」です。

 

2019.05.15