「京都の鉄道は観光用ではない 京都事情その46」の続きです。
京都観光は何で回る?
京都を回るのに、鉄道がダメなら、じゃあ何を使う? 効率良く回りたいのなら、市内観光の観光バスかな。金があればタクシー。旧市内だけなら自転車。1日のんびり2~3か所回るのなら、市バスかな。お得な市バス1日・2日券を捜したら、種類が多すぎる。
沢山ありすぎて迷う。それに本当にお得なのかは、訪れる場所によって変わる。1日券で思いっきり得しようと、北から南まで回ろうとしても、それは無理。バスは時間がかかるので、1日で回れるのはせいぜい3か所が良いところ。秋は暮れるのが早く、そこで時間切れ。
ただし、市バスを使う場合は、必ず市バスの使える1日乗車券を購入したほうが良い。なぜなら、市バスは系統が複雑で、乗り間違えもあるので、1日乗車券を買うほうが賢明です。
旧市街なら自転車で
旧市街を回るだけなら、自転車が便利です。ただし旧市街だけです。多くの観光地がある郊外は、道が狭いうえに頻繁にバスや車が通るし、坂(多くの観光地がある山裾は坂です)もあるのでおすすめしません。
京都の旧市街は、狭い道が多いのに車も多く危険と思われるかもしれませんが、ここ横浜の山間部よりは安全です。(あくまで比較の問題で、やはり注意は必要です)旧市街では道が狭いわりに自転車が多いので車も注意して走行するし、ドライバーも自転車に慣れている。それに比べて、郊外の広い道は自動車がスピードを出すのでお勧めしません。それに、旧市街は北から南に向かって傾いていますが、わりと平ら。
結局、行く場所によってバスなのか、自転車なのか、鉄道が良いのか変わるので、難しいですね。事前に調べられる人は出来るだけ調べるほうが良いですね。特に混雑する時期は。
- 例えば、紅葉が名物の醍醐寺への行き方
上記の「京都観光1日乗車券 山科・醍醐拡大版」が便利かというとそうでも無い。
①地下鉄を使う方法
地下鉄東西線の醍醐駅で下車、徒歩1㌔㍍。醍醐寺のホームページには、JR東海道線(琵琶湖線)の山科駅やJR奈良線の六地蔵駅で地下鉄東西線に乗り換えと書いてある。しかし、地下鉄東西線は市内中心部を走っていて、地下鉄烏丸線と烏丸御池駅で交差しているので、京都駅からでもJRを使う必要は無いし、地下鉄なら京都駅から片道¥320と安い。紅葉シーズンとか、人が多い時は駅から歩いた方が早いかも知れない。いずれにしても、醍醐寺だけ行くのなら、お得券は不要。
②バスを使う方法
山科・醍醐地区は、市バスが無く京阪バスしか走っていない。その京阪バスは、JR東海道線山科駅やJR奈良線の六地蔵駅から醍醐寺行きが出ている。それより便利なのは京阪バスが運行している京都駅八条口から醍醐寺に直通するバス(今回調べるまで知らなかった)。これらのバスなら醍醐寺のすぐ横に到着する。しかし、紅葉シーズンは渋滞が起きる? 京都駅八条口からの直通京阪バスには「京都観光1日乗車券 山科・醍醐拡大版」が使えるが、直通バスは片道¥300なので、「1日乗車券」がお得かどうか? 醍醐寺だけなら不必要。
2017.10.28