ドバイの超高層ビルは大丈夫?
ミャンマー地震で倒壊した隣国タイ・バンコクの建築中の超高層ビル。バンコクは、ミャンマー中部の震源から約1000Km離れているけど、長周期地震動が伝わって倒壊したと言われている。もっとも、倒壊したのはこのビルだけなので、設計が不適切だったとか、施工不良があるのかもしれない。
長周期震動は怖い
超高層ビルは長周期地震動に弱いらしいが、長周期地震動は伝わる方向があるらしいし、ビルが建っている場所の地盤にもよるらしいので、全ての超高層ビルが危ないわけでもない。
東日本大震災の時も東京で超高層ビルが大きく揺れたけど、大きな被害は無かった。震源から約800Km離れた大阪の臨海部にある大阪府の咲洲庁舎は倒壊しなかったが、最上階は約1m揺れて、内装などに大きな被害が出た。
じゃあ、ドバイの超高層ビルは?
長周期地震動と聞いていつも思うのは、ドバイの超高層ビル群。あのビル群は耐震設計か免振設計されているのかな? ドバイに地震が発生しなくても、ペルシャ湾を挟んだ対岸のイランは地震大国。イランに大きな被害が出た2017年のイラン・イラク地震では、ドバイに大きな被害は出なかった。この地震の震源がドバイから約1500Km離れていたからかもしれない。
しかし、ドバイからもっと近い場所にも地震の巣があるので、ここで地震が起きる可能性もある。イランのこの場所で地震が起きれば、ドバイの超高層ビル群はもっと揺れるかもしれない。長周期地震動は海も伝わるらしいので、間にペルシャ湾があっても地震波はドバイまで伝わる。
バベルの塔
中東で地震が起きると、旧約聖書に書かれたバベルの塔のように、超高層ビルが倒壊するのでは?といつも思っている。バベルの塔は神話とされているが、中東のどこかにあったのかもしれない。
電離層の観測で地震予知は出来るか?
TVでやっていた、電離層を観測して地震を予知する方法の私見です。この電離層を観測して地震予知する方法は、TVなどで時々紹介されています。
この方法の概要は以下の通り。地震が起きる前に前駆的に地層が少し動く。そうすると、岩盤同士の摩擦で地中に電気が発生する。この地中の電気が上空の電離層に影響を与えるので、電離層の微小な変化を観測して地震を予知するという方法です。
このように、地震の前に岩盤同士の摩擦で地中に電気が発生し、電離層に影響を与える可能性はあると思う。ただし、それは内陸型の地震であって、東日本大震災や南海トラフで起きる東海・東南海地震のような海溝型の地震の予知には適用出来ないと思う。なぜなら、地震の発生源の上には大量の海水(導電性)が存在するので、電離層に影響を与えないと思う。
ただし、今回のミャンマーの地震やイランの地震のように、内陸部で起きる地震は予知できる可能性はある。
2025年4月15日
(補遺)2025年6月15日
以前のブログを見直していたら、バベルの塔に関するブログを以前にも書いていたのを見つけた。
2015年3月20日の「砂漠の高層ビルはバベルの塔、それとも砂上の楼閣?」
です。書いていることが少し違うので、ご参考に。