韓国KTXに新型車両
2024年4月5日の朝鮮日報日本語版に、「韓国新型高速列車『KTX-青竜』 より速く広く静かに」という記事が出ている。(Yahoo!ニュースでは既に削除されていますが、朝鮮日報日本語版にはまだ掲載されています)これは韓国の高速列車KTXに新型車両が登場したというニュースです。
電車タイプにはメリットがある
韓国新幹線KTXはフランスの技術を取り入れて作ったので、車両もフランス仕様です。ということは、先頭と最後部の車両は電気機関車で、その間に客車が挟まれているという編成です。このような韓国新幹線KTXに、新型タイプの車両が加わったという記事。
この韓国KTXの新型タイプの車両は、従来の電気機関車が前後に付く形式ではなく、モーターを各車両に分散して配置するという、いわゆる電車タイプです。もっとあからさまに言うと、日本の新幹線のような編成にするということ。
このことは、2021年2月19日の「韓国新幹線は日本タイプへ」に一度書いている。
韓国KTXの新旧タイプと日本の新幹線の比較
この記事に出ているKTXの新型と従来型の比較の表に、私が日本の新幹線N700系のデータを付け加えたのが下表です。
・韓国KTXの新旧タイプとも、乗客の乗る車両は8両
・韓国KTXの旧型タイプの車両の長さは短かいけど、新型タイプは日本の新幹線とほぼ同じになった
・韓国KTXの車幅は新型になって増えたが、日本の新幹線よりはまだ狭い
(注)
この表の中に出て来るKTXの車両の「全重量」は、1編成の全重量ではなく、1両の重さ(多分、1編成の全重量を車両数で割った数)と思われる。そうすると、KTX-青竜(新型タイプ)の「約15トン」というのは日本の新幹線の35%前後の数値なので軽すぎる。数値が間違いなのか、それともアルミ材や樹脂を大幅に使用して軽量化を図ったのか?
都合の悪いことは意図的に書かない
都合の悪いことは意図的に書かない記事や論文は良くあります。この記事でも、韓国KTXの新型タイプは日本の新幹線タイプになったとは一言も書いていない。しかし、新幹線に関することは日本人ならある程度は知っているので、このような意図は直ぐに気がつく。無駄な努力です。
2024年5月2日
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