ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

地震の話その3 ~地震と経済はアマチュアの天国~

2013年05月29日 | 地震・火山

地震学ほど、大学の教員や研究所の職員などの専門家の他に、大学のOBや元技術者などのアマチュアが、いろいろな説を唱えている分野も珍しいと思います。これも、地震学、特に地震予知に確固とした理論が無いからと思います。

話は飛びますが、経済学も地震学と似たようなレベルでしょうか。

 

インターネットで調べると、名誉教授が磁気変化を検知できる簡単な自作装置を紹介したりしています。この装置は、見るからに眉唾物で、微小な磁気の変化を検知できそうもありません。

これらの説の中で一番突飛な説は、山本寛氏が「地震学のウソ-地震学会への提言-」や「【仮説】巨大地震は水素核融合で起きる!」という本に書いてある、地震の原因は地中での常温核融合というものです。

 

また、地震の前兆として、特有の電磁波がでるとか、電離層が変化するという説もあります。ある種の岩石に強い圧力がかかり破壊される時に、電磁波が出る可能性は実験で証明されているようです。

したがって、陸上にある活断層が動く時に、電磁波が出る可能性はあります。しかし、現代はいろいろな電磁波が雑音として飛び交っているので、活断層からの電磁波が出たとしても、それを電磁波雑音の中から探すのは至難の業です。

しかも、今度の東北地方太平洋沖地震のように、海底下のプレート境界が動く場合は、海水に阻まれて電磁波が外に出てこないと考えられます。

この説を唱える人の本に、データが全く出てこないのは当然かもしれません。

 

ここしばらく、地震予知は、経済を見通すことと同様に、かなり困難と言わざるを得ません。

 

2013.05.29

2013.06.09 一部修正しました

 


京都事情その12 「いけず」と「しきたりが大変」という噂と実態

2013年05月29日 | 京都現地事情

京都と言うと、「いけず」と「しきたりが大変」という話が出てきます。最終的には悪口として使われます。

京都と言っても、江戸時代以前から住んでいる人も居るし、最近マンションに越してきた人も居るので、一概には言えません。私の祖父さんは明治時代に新潟から出てきました。フォーク歌手で精神科医だった北山修氏も祖父(父だったかも?)は、鳥取(島根だったか?)とラジオで言っていました。

 

「いけず」と言うのは、意地が悪いというような意味だと思います。私も昔京都に住んでいた若い頃を思い出すと心当たりはあるような、無いようなあまりはっきりした事実は出てこないです。狭い京都で物事を荒立たせないように文句を言う手段だったのでしょうか?

ここ横浜の山間部でも長く住んでいるといろいろあるので、京都だけが「いけず」で目立つかどうかですが、そうでないような気がします。東京にも、結構な「いけず」がいます。ただし、京都のホントに古い家は私にはわかりません。

 

「しきたりが大変」というのも、よっぽどの古い家以外、普通に常識的に暮らしていると関係ないと思います。特に最近は。

しかし、「普通に常識的」というのが、人によって判断基準が異なるので、これが問題です。ここ横浜の山間部では、むしろ「常識も知らないのか」ということが多いです。例えば、引っ越してきても、向う三軒両隣の挨拶はしないとか、自宅のリフォーム工事を行う時に近所の挨拶は業者任せとか。それも、大きい子供がいる結構年季の入った家族ですよ。一体今までどういう生活をしてきたのやら。

 

こういう人が、京都(だけと思えませんが)に暮らすと「しきたりが大変」と思うでしょうね。マンションは別でしょうが。

じゃあ、「普通に常識的」に暮らしていた人が、京都の古い家に入って「しきたりが大変」かどうかですが、大変でしょうね。でもこれは、東京でも、大阪でも、どこでも、古い家はそうなのでは?

あくまで、一般論ですが。

 

2013.05.29         

 


建物考~東京の特徴はバラバラ~

2013年05月22日 | まち歩き

日曜日の朝7時半からのTBSの番組「がっちりマンデー」で京都大学の紹介をやっていました。その中で、京都大学の独創性の喩として、「京都大学には、本当に変わった人がいるし、建物も好き勝手に建てているので外観がバラバラ」と言っていました。京都大学の人も建物もほとんど知らないので、この発言に対し何も言うことは無いのですが、東京の最近の建物について一言。

 

先ず東京大学の建物から。東大の建物も好き勝手に建てています。

その例が、安田講堂の左隣に立っている工学部の建物です。昔の低層の煉瓦造りの建物をそのまま残し、その上と隣接地に高層の建物を建てています。最近よくある昔の建物を保存しながら、近代的なビルを建てるというものです。しかし、このコンセプトは失敗しています。周りの建物と調和していないし、建物自体が迷路のようで、使い難そうです。

 

昔の建物の前面のみを使って新しい建物を作るのは、反対です。いかにも中途半端です。いっそ古い建物を壊して、新しい使い易いビルを建てて、新しい景観を作るほうが良いと思います。

必要のない建物は、後に残りません。小説・映画で有名な京都の羅生門は平安時代に暴風で倒壊した後、一度も再建されませんでした。その必要性が無くなったからと言われています。もし、その建物が必要であったら、その建物は何回も再建されていたはずです。

 

東横線の旧渋谷駅も鉄道ファンから惜しまれたとニュースで言っていました。しかし、利用者からすると、安っぽくて風が通り抜けるので寒いと石原良純がTVで言っていた通りでした。ついでに言うと、新しくできた渋谷の「ヒカリエ」も外観はひどいです。メディアは書きませんが。

 

国鉄跡地にできた品川駅東側や汐留のビル群を見ると、何で統一感を持たせられなかったのか、不思議なくらい見栄えが悪いです。跡地を買った企業が好き勝手に建てたようです。建築した時期が近いので、もっと一体感のある新しい景観を作って欲しかったと思います。

 

おまけにもう一つ。三菱一号館は東京(あるいは三菱)の象徴です

三菱一号館は、1968年に取り壊わされた後、2009年に元の建物を模して新しく立てられました。あきれてしまいました。この先見性の無さ。でもこれが東京なんでしょう。壊したものは、また作る。東京だから、金があるということでしょう。いつもは何でも難癖をつけるメディアも、私が見た限り、何も書いていません。書けないでしょうね。

 

2013.05.23

 

京大を見に行った時のブログはこちら

東大を見に行った時のブログはこちら


横浜にも町田があるの?

2013年05月22日 | まち歩き

1997年に「横浜インターチェンジ」の名称が、「横浜町田インターチェンジ」に変更になりました。確かに、横浜市と町田市の境界付近にあるので、「横浜と町田に跨ったインターチェンジ」という意味です。しかし、東隣の「横浜青葉インターチェンジ」は、「横浜市青葉区のインターチェンジ」と言う意味ですから、名称の付け方に統一性がありません。

 

京都に帰ると「町田は横浜なの?」とか「横浜にも町田があるの?」と良く言われます。初めは、「横浜と町田の間という意味」と答えていたのですが、どうもピンと来ないようなので、最近は「多くの都民は、町田を神奈川県と思っている」と答えて煙に巻くことにしています。

 

実際、町田駅前を走っているバスは、空港行リムジンを除いて、全て黄色と赤の「神奈中(カナチュー、神奈川中央交通)」バスです。

また、横浜線を挟んだ町田駅の西側(デパートの無い方)100mほどには、その名も「境川」が流れていて、ここが都県境になっています。川向うは相模原市で、町田市の電話の市外局番も相模原市と同じ042です。多摩地域も042なので、これだけで神奈川とは言えませんが。

 

話はガラッと変わりますが、家の中を1週間ほど掃除していない時に、太陽が斜めから当たると、ホコリが実に良く見えます。そのことを指摘すると、「宇宙はチリで満たされているのよ」と反論されます。

それは、「宇宙塵でしょ」と言っても、理解してくれません。私も「宇宙塵」というと、ホコリを連想します。Cosmic dust の直訳のようです。

 

ものに名前を付ける時は、いろいろ考えて付けて欲しいとつくづく思います。

 

2013.05.23


安倍首相は何時まで持つのか?

2013年05月22日 | 国際・政治

安倍晋三氏が自由民主党の党首に選ばれた時、産経新聞の記者たちはハイタッチをして喜んだそうです。

新聞の立ち位置がハッキリしていて良いですね。

その産経新聞系の「夕刊フジ」には、以前石原慎太郎氏礼賛のような記事が良く出たのですが、最近は安倍晋三氏に鞍替えしたように思えます。

 

ところで、人間の性格・体質はそう急に変われません。頭では分かっていても、体は急には変われません。特にシニア世代は、そうです。

仕事のやり方も急には変えられません。シニアの人は、昔の成功体験で物事を言ったり行動するので、今の若い人には通じないと良く言われます。きっとシニアの人はそれ以外の仕事の仕方を知らないのだと思います。

 

安倍晋三氏に戻りますが、国会で野党から少し攻められると「民主党のやり方が悪かった」とすぐ前政権の批判をするのも、性格的に自分への批判に弱い印象を受けます。安倍晋三氏は、「民主党は批判ばかりする」と良く言っていたのに。

自分のツイッターで、メディアの報道状況を逐一チェックしているのも、何か自分への批判を恐れているような気がします。

 

評論家の中には、安倍第二次内閣は長期政権になると言っている人がいますが、私は12年程度と短いと思います。人間はそう簡単に変われませんから。

 

ついでですが、今年の冬頃の国会の自民党議員の質問の最初に、自分は閣僚の誰かと同期とか、昔一緒に仕事をしていたとか、先輩後輩にあたるなど、どうでもよい世間話をしているのは、余裕というか、ダレ切っています。民主党の質問も迫力が無く、こっちもダレ切っています。

 

2013.05.23