ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

TVの重箱の隅をつつく その4 「あさチャン」とTV通販とシャワーヘッド

2021年12月31日 | ニュース

クボタのCM

 

クボタのCMに出てくるフリマで売る側の女性。長澤まさみにしてはふくよかと思ってインターネットで確認したら、やっぱり長澤まさみでした。もっと細身だったような? 言っときますが、長澤まさみは私の好きな女優の一人です。

 

TBSは「あさチャン」を放置してきたのに?

 

TBSの平日朝の番組で今年の9月末に終了した「あさチャン」。ネットにはこの番組の終了にいろいろ好意的な記事がネットに出ていたが、これらには違和感がある。そもそも、TBSはこの低視聴率の番組を何もしないで数年間放置してきた。メンバーを変えるわけでもなく、何か手を打つわけでもなく、ただ傍観していたとしか思えない。それなのに、この番組の最後に好意的な記事とは? TBSの回し者?

 

TV通販の不思議、この程度の売上で30分の番組?

 

TVで通信販売のコマーシャルを見ていたら、¥26.800の商品を限定500個で販売していた。

 

私の疑問。この商品が500個全部売れたとしても、売り上げ合計は¥26.800×500個=1340万円にしかならない。原価は1万円(当てずっぽうなので、もっと安いかもしれない)とすると500万円。そうすると、残りは1340-500=840万円。これに電話を受けて発送する手間がかかる。そうすると、土曜日午前中の30分の番組代が840万円よりずっと安いことになる。TVの30分の枠はそんなに安いんだ!

 

シャワーヘッドが何で「サイエンス」?

 

マイクロバブルを生成するシャワーヘッド。この製品を販売する会社の名前が「サイエンス」。こんなシャワーヘッドの会社名に、「サイエンス」なんていう一般名詞を使って欲しくない。

 

驚きの月500円

 

別の会社のシャワーヘッドが「驚きの月500円」? 確かに驚いた!高い! シャワーヘッドの部品に消耗品は無いはずなのに高い。

 

これは「サイエンス」とは別のマイクロバブルを生成するシャワーヘッドの販売会社のCM。マイクロバブルを生成するシャワーヘッドはバブル状態のようです。

 

というわけで今年もおしまい。来年もよろしく。

2021年12月31日

 


本庶佑京大教授と小野薬品のオプジーボ裁判

2021年12月28日 | 健康・薬・食飲料

和解の概要

 

既に報道されている様に、ガンの薬、免疫阻害剤オプジーボに関する裁判が2021年11月12日に和解で決着した。その和解の内容は、小野薬品が本庶佑氏に50億円、京大に230億円を寄付するというもの。この金額の総額は、不思議なことに本庶氏側が要求した金額250億円より多い。裁判では双方の言い分が大きく異なるので、裁判所は和解を2回勧告し、ようやく決着したと新聞は書いている。

 

(本庶佑氏は、正式には京大「特別教授」ですがここでは京大教授と書きます)

 

ただし、この和解に至った裁判は、本庶氏側の本来の目的である特許対価料率のアップで争われたのではなく、米メルクとの和解金の分配比率で争われた。

(米メルクは、オプジーボ類似の「キイトルーダ」の製薬大手の会社)

 

2006年に本庶氏と小野薬品が交わした契約

 

両者は2006年に「小野薬品が販売するオプジーボの売上高の0.5%、他社から受け取るオプジーボ関連のロイヤリティ収入の1%を支払う」と言う契約を書面で交わした。ところが2011年頃(小野薬品は2013年頃と主張)から、「業界標準と比べて少なすぎる」と増額要求が本庶氏側から出されて交渉を行っていたが、双方が合意することは無かった。

 

米メルクに対する特許侵害訴訟で得た和解金の分配比率で争う裁判だった

 

小野薬品はオプジーボを開発するにあたって、米製薬大手・ブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMS)を開発パートナーとしていた。

 

一方で、米メルクはオプジーボと同じ働きをするがん免疫阻害剤「キイトルーダ」の製薬大手です。小野薬品は、「キイトルーダ」が小野薬品の持つ特許を侵害していると米・メルクを訴えて、2017年に特許ライセンス料を小野薬品と開発パートナーの米BMSが受け取っている。この裁判で、本庶氏は小野薬品と協力していた。

 

今回の本庶氏と小野薬品の裁判は、小野薬品が米メルクとの特許侵害訴訟で得た和解金の分配比率について。本庶氏は小野薬品と一緒に米メルクを特許侵害訴訟の資料作りに貢献したが、メルクからの対価の分配について双方の主張に大きな隔たりがあった。これは、対価の分配について書面ではなく口約束だけだったので、言った言わないの水掛け論になってしまった。

 

本庶氏側の狙いはこうだと思う。オプジーボ特許自体の対価料率は、書面で契約しているので、料率変更の訴訟で勝つのは難しい。それで、口約束だけの米メルクとの特許侵害訴訟の和解金の分配比率で裁判を起こしたと推察する。

 

米・ブリストルは京大に55億円を寄付

 

この小野薬品の開発パートナーである米BMSは、2021年2月に55億円を京大に寄付し、本庶氏がセンター長を務める「がん免疫総合研究センター」本部棟の建設費にあてると発表している。こういう寄付も和解に影響しているように思える。

 

和解の内容と推察

 

2021年11月22日付の日本経済新聞には解説記事と小野薬品の社長へのインタビューが載っています。この記事を元に和解の中身を考えてみます。

 

和解の内容

①本庶佑氏に50億円を出す

②京大に230億円を寄付

 

この内容に関して、社長は次のように言っている。

(行間を読んで、()内は私の印象を書いています)

 

・本庶氏への50億円は、今回の訴訟と本庶氏が新しく起こす予定だった特許料率変更の訴訟の二つの訴訟に対する解決金とする

・当初に結んだライセンス契約の料率を変えることは、同業他社に迷惑かけることになるので、料率は変えたくなかった

(社長は「(従来の)契約通りのライセンス契約の料率で計算した金額」と言っているが、京大に230億円を寄付しているので、料率は実質的に変更しているようなもの)

・京大への250億円の寄付は、あくまで京大への寄付で、本庶氏への寄付ではない

(社長は「ライセンス契約の料率を上げたわけではない」と繰り返し強調している)

・京大への250億円の寄付を使った京大との協業は必ずしも考えていない

・小野薬品は、オプジーボの更なる普及で本庶氏と協力する

・本庶氏との裁判の当初は、十分勝てると思っていた

・世論など周囲の声が厳しかった

(社員が外部からいろいろ言われるらしいと推察する)

 

強気だった小野薬品がなぜ和解したか?

 

米・メルクからの和解金の分配比率に関しての争いは勝てると思っていたのだろうと推察する。言った言わないの争いであったが、小野薬品側には状況証拠が沢山あったのかもしれない。

 

一方、2006年に結んだオプジーボの0.5%と1%の特許・ライセンス料率を変更する件は、文書で取り交わした契約があるので裁判は勝てると思っていた。ただし、世界の料率と比較すると低いので、まともに料率変更の訴訟を起こされたら長引くし、負ける可能性もあると微かに思っていたかもしれない。

 

そして、想像以上に周囲からの声が大きく、味方が少なかったので、仕方なく和解したと受け取れる。

 

本庶氏の要求より多くなった理由

 

小野薬品は、本庶氏が要求している250億円よりも30億円多い280億円を払うことにした理由は、本庶氏がライセンス料率変更の訴訟を新たに起こす予定をしていたので、それの解決金も含んでいるという説明をしている。

 

小野薬品と本庶氏の今後

 

社長は、「本庶氏とはオプジーボの更なる普及で協力する」と言っているが、やらないだろうな。社長が強気だったのは、実務を担う社員が強気だったのでは?と推察する。本庶氏はがん免疫阻害剤の発想を出したことは確かだけど、実用化は小野薬品が苦労したので出来たという自負が強かったのだと、外部からは推測します。そうでなきゃ、無駄な裁判をここまで長引かせることは無かったと思う。

 

2021年12月28日

 


TVの重箱の隅をつつく その3 違和感のあるCMと聞き間違えるCMと小中学生には聞かせられないCM

2021年12月25日 | ニュース

来年も日曜早朝のニュースで驚く?

 

「TVの重箱の隅をつつく その2」で書いたように、日曜朝6時の目覚まし代わりのラジオで神田沙也加さんのニュースを聞いて驚いた。

 

悲しいニュースはこれくらいにしてほしいけど、もしかしたら来年の日曜早朝には次のようなニュースが流れるかもしれない。

 

「人民解放軍は、本日早朝に台湾が領有する金門諸島に上陸しました!」

 

金門諸島は、中国本土と目と鼻の先にあるので、人民解放軍が上陸しても米軍は手出しが難しい。米軍はどうするか? 米国の台湾防衛の本気度がわかる。

 

違和感のあるCM

 

・役所広司のソニー損保のCM

 

役所広司が演じる交通誘導員が似合わない。すごい違和感がある。役所広司が演じる修理工場のおっさんも似合わない。役所広司が演じるガソリンスタンドの親父も似合わない。

 

・求人サイト「スタンバイ」のCM

 

最近はやっていないけど、このCMは歌と女の子の動作が合っていなかった。

 

聞き間違えるCM

 

・「トラジロー!」

日テレの夕方の天気予報に出てくるぬいぐるみ(トラのような?)。陣内貴美子の声が僕の耳には「トラジロー!」と聞こえていたので、そう思っていた。ある時、気が付いた。これは天気予報なので「ソラジロー!」だと。

 

・二宮和也のCM

焼き肉のたれのCM。二宮和也が「焼くなり 煮るなり にのみやかずなり!」と叫んでいた。このあと「師匠!」と言っていたので、「師匠」とは変なことを言うな?と思っていた。ある時画面を見ると「推奨!」とあった。ハッキリ発音してよ。

 

小中学生には聞かせられないCM

 

リポビタンDXのCMでケイン・コスギが「リポビタン・デェ―・エックス」と言っていた。大正製薬では、ABCDをエー・ビー・シー・デェーと発音するようです。さすが、日本国内しか販売しない会社! しかし、ケイン・コスギに「デェ―・エックス」と発音させるのはかわいそう。

 

2021年12月25日

 


TVの重箱の隅をつつく その2 牛乳と首相会見と沙也加さん

2021年12月22日 | ニュース

牛乳を捨てる?

 

正月には牛乳が余り、捨てることになるというニュースを見て、水代わりに牛乳をせっせと飲んでいる。もともと暖かい時期には牛乳をガブガブ飲んでいたけど、寒くなったので量が減っていた。それを元に戻す! 牛乳が余る原因は、数年前に牛乳が不足するという事態になった後、牛乳の生産が順調に増加したらしい。大丈夫!いっぱい飲む!

 

岸田首相記者会見はやはりグダグダ

 

昨日夜に岸田首相の記者会見があった。別に聞きたくはなかったけど、TVの前にいたので聞いてしまった。初めに幹事社の質問がある。その幹事社の質問の2番目はNHKだった。海外からの厳しい入国規制は何時まで?という質問に対し、岸田首相は新型コロナウイルスの違う話をして明確には答えなかった。北京オリンピックへの日本の対応についての質問も明確には答えなかった。首相の記者会見では、事前に質問内容を連絡するらしいが、そうであればこの回答は無いだろうと思った。こんな明確な質問には、論点をしっかりとらえて答えてほしい。他の質問に対する回答も良くわからないのが多かった。

 

(追記 2021年12月23日)

首相の記者会見は、文字通り記者相手の会見なのか、それとも国民相手の会見なのか、目的が明確ではない。首相の記者会見が国民を相手に話すということであれば、岸田首相の記者会見(菅首相の記者会見も)は国民にとってわかりづらい内容だった。どうみても、記者相手に話しているとしか思えない。そうであれば、TVで中継する意味は無い。

 

神田沙也加さんの転落死

 

19日(日曜日)朝6時のNHKラジオのニュースを寝床で聞いていたら、神田沙也加さんが18日(土曜日)に転落して死亡したと報じていた。どこかで聞いたような名前と思っていたら、しばらくしてやっと頭が回り出した。起きてTVを見たけど、どこも報じていなかった。もっとも、日曜日の朝にニュースをやっている民放TV局は少ないけど。

 

NHKが一番早かったのかな? 所属事務所のネットでの発表が早朝4時や5時とか報道されているので、報道機関(NHK?)から問い合わせがあって、仕方なく事務所が発表したのかもしれない。ある芸能記者は18日に異変(18日のミュージカルに出演していなかった)を聞いたらしいけど、裏が取れなかったと言っていたので、事務所は黙っていたのかもしれない。ラジオは転落死と言っていたので、事務所からの情報ではなく、警察関係からの情報だったかも? 事務所は、肉親と連絡がつくまでは発表しないつもりだったのだろうな。

 

2021年12月22日

 

 


「信義」は目下の「日本」に要求するもの

2021年12月19日 | 国際・政治(中国)

中国人のメンツは弱いものに対してだけ

 

中国関連のブログを書こうと思い、過去のブログを見ていたら、現在を予見している内容もあったけど、論点が明確ではない内容もあるのは恥ずかしい。その中で、面白いのを見つけた。

 

2015年10月29日のブログ「中国はアメリカと敵対するのか? その補足」の中から修正して一部を引用します。

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インターネットを見ていると、中国人は「自分のメンツを重んじる」が、「相手のメンツは無視する」というのがありました。また、「メンツは上下関係によって決まる」という指摘もあり、「なるほど、そうだろうな」と妙に納得しました。詳しくは、下記参照。

 http://ameblo.jp/xiang-xia/entry-11548293765.html

 

中国通の日本人学者より鋭い指摘です。中国は、強い相手(アメリカ)にはメンツを持ち出さないけど、弱い相手(日本)にはメンツを重んじろと要求してくることに納得します。

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中国通の日本人知識人の話として、「中国はメンツを重んじる(ので日本は中国のメンツを潰さないようにするべき)」という意見が新聞に良く出ていた。ついでに言うと、「韓国は誇り高い(ので、誇り低い日本は韓国がブツブツ文句を言っても大目に見てよね)」も新聞によく出ていた。新聞記者はメンツが無くて、誇り低い職業人のようですが、その割に記事の訂正を嫌うようです。

 

習近平はお返しが無い

 

2021年10月26日のブログ「中国の援助は本当に援助なのか?」に書いたけど、習近平を天皇陛下と会見させても何の役にも立たなかった。修正して一部引用します。()内は後から私が補足した。

 

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昔、習近平が主席に就任する前に日本を訪問した時、(習近平は中国のトップではなかったので)天皇陛下と会見する予定はなかった。しかし、習近平の要請があり、(将来の中国のトップになる可能性のある習近平に貸しを作っておこうと思った)外務省など関係者が奔走したのか、習近平は天皇陛下と会見することが出来た。しかし、前例を無視して天皇陛下と会見させたと、関係者は後で批判された。

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このブログでも書いている様に、日本の外務省は習近平に貸しを作ったはずだったけど、いっこうにお返しが来ない。習近平は、とっくの昔に忘れたのか、初めからお返しなど考えていなかったと思う。目下のものが、目上の者に尽くすのは当然と思っていたのでしょう。

 

「メンツ」のところで書いたように、強い相手(アメリカ)からの「貸し」は意識するけど、弱い相手(日本)からの「貸し」はチャラにするつもりだと言うこと。

 

北京五輪へ日本も来てほしいの?

 

小役人の中国外務省副報道局長は9日の記者会見で、次のように言ったとさ。

 

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米国とオーストラリア、英国、カナダも来年の北京冬季五輪の外交ボイコットを表明したことについて、中国がこれまで関係国に招待状を送ったことはないとの立場を繰り返し、「彼らが来ようと来まいと北京五輪は成功裏に開催される」と強調した。日本に対しては、「中国は東京五輪の開催を全面的に支持した。今度は日本の基本的な信義を示す番だ」とけん制した。

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あれ? 習近平の信義はどうした? それに、米国とオーストラリア、英国、カナダと日本の扱いが違う。日本に「招待状を送ったことはない」のに、「日本が北京冬季五輪に来るのは当たり前」と思っているの? 小役人の中国外務省報道官は、日本の外務省を誇りが無いゴミのような人たちと思っているようです。ちょっと脅せば、両手を擦りながらホイホイとすり寄ってくる太鼓持ちと思っているのでは?

 

そうは言っても、小役人でしかない中国の報道官の口から出まかせの言い草にいちいち反応するのもばからしいけど。

 

2021年12月19日

 

(追記 2021年12月21日)

過去のブログを見直していたら、中国や韓国のメンツやプライドの話を何回も書いていたことを思い出した。例えば

 

2019年08月26日の「典型的な朝日新聞の記事 ~メディアに物申す その71~

2017年09月07日の「核実験はもう無い

 

メンツやプライドも相手によって対応が変わるという例を挙げているので、これらも参考にしてください。