ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

STAP細胞のVacanti 教授はVacancesへ?

2014年02月28日 | STAP細胞

http://www.ipscell.com/

は、前にも引用しましたが、その後も非常に熱心にSTAP細胞を追っかけています。

このサイトの225日付で、

” Top 5 excerpts of BioSciTech article on crazy STAP stem cell situation”

の見出しがあり、その記事中に次のように書かれていました。

 

2. Vacanti(バカンティ)教授は、数週間メキシコへバカンス ”Vacation” に出かける。

 

えっ! この時期に? なぜ? 

 そこで、Vacanti教授を検索すると、広島大の難波名誉教授が書いた記事をネットで見つけました。

http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/11a2a2dd083e3749d31549a4dcc411f7?fm=entry_awp

 この中で、難波名誉教授は、Boston Globe紙のCarolyn Johnson 記者の書いた記事を紹介しています。

Vacanti教授(医師?)は、博士号を持っていない

・彼の「小さな芽胞様桿細胞」説は学会からは相手にされず、マサチューセッツ医大でも孤立した

Vacanti教授は、自説の正しさを証明してくれる「学生」を捜していた

 難波名誉教授は、上記以外にもSTAP細胞に関するいろいろな課題・問題点を指摘しており、現在ではSTAP細胞に否定的なようです。

 

Carolyn Johnson記者の記事は、英文で量が多いので、私はこれから読みます。

http://www.hitwake.com/author/8475713/carolyn-johnson

筆者は、Boston Globe紙のHealthチームのScience Writerです。

アメリカの若い(写真を見ての感想)女性記者が、22日の時点で、これだけの記事を書けるのには、考えさせられます。日経新聞の「理研の発表にだまされた」と言う記事とは、大違い!日本では、年寄の記者でも、これだけの記事は書けないだろうなあと思ってしまいます。

 今回の発表の直後は、マスコミとネットで、変な話題でお祭り騒ぎでした。しかし私は、こういう論文は追試してみないと何とも言えないと思っていました。科学をかじった人は、みんなそう思ったでしょう。恥ずかしいことに、政府の総合科学技術会議も、お祭り騒ぎの片棒を担ごうとしましたが。

 

その後、STAP細胞に関するいろいろな疑惑がネットで流れるにつれて、逆に「論文の発表者ガンバレ」という気持ちも強くなってきていました。しかし、発表から1ヵ月、日に日に状況は悪くなっているようです。

 

2014.02.28


不可解!狭いのにビックリ!東横線渋谷駅

2014年02月26日 | 鉄道・リニア新幹線・航空機

2013年3月に、東横線渋谷駅は、4本の行き止まりの線路とホームを持った高架駅から、地下鉄に直通する4本の線路と2面のホームを持った地下駅に変わりました。

 

 旧東急文化会館前(現在のヒカリエ前)の広場の地下に出来るという話を聞いていたので、旧高架駅以上の広さがあり、乗客の動線が考慮された、東急のホームグラウンドである大都会渋谷の顔にふさわしい駅を想像していましたが、見事に裏切られました。

 

ホームが狭い! なんじゃこら? 阪急京都線の四条通の地下駅のホームの幅くらい?! 四条通は片側2車線しかないので、その地下の駅が狭いのは納得できるけど、旧東急文化会館前の広場は十分広いのに!

 

おまけにこの東横線渋谷駅、新宿寄りの階段は、かろうじて2人分の幅しかない! エスカレーターは、1人分の幅しかないし、しかも上り方向だけ。

 

 東横線が地下鉄に直通するので、渋谷駅での乗り換え客が大幅に減少すると思ったのかな? しかし実際は、ホームはいつも混んでいて、客もホームを歩き難そう。

それとも、将来の人口減を見込んだ設計? あるいは、単純に費用削減?

 

 同じ東急の田園都市線(こちらも地下鉄と直通)の渋谷駅は、2本の線路と1本のホームしかないので、いつも混んでいるけど、ホームが広いのでまだ歩き易い感じがする。

 

 えっ! 安藤忠雄の設計! そういえば、地上からホームにたどり着くまでの動線が、妙におかしい。

 何遍も言うけど、渋谷駅は東急のホームグラウンドですよ! それが、こんなしょぼい駅とは!

 

今後渋谷では、JRの駅も大改造するようですが、この狭い東横線渋谷駅は取り返しがつかない大失敗ですね。地下なので、直しようが無い!

 

2014.02.26


STAP細胞、マスメディアと内外のネットはどう伝えたか?

2014年02月22日 | STAP細胞

国内のネット上では、STAP細胞をめぐって、誹謗・中傷・擁護・嘆きが飛び交っています。頭に血が上っている人も、結構いるようです。

一方、マスメディアのSTAP細胞発明者に関するお祭り騒ぎは、最近はさすがに下火になっています。毎日新聞が早かったようですが、多くのメディアは、論文の画像に関する流用疑惑を報じています。

 221日の日本経済新聞には、「揺れるSTAP細胞」と言う記事が出ています。内容は、最近の状況を説明した後、メディアがミスリードされたのは、理研の広報が悪いという愚痴です。これって、自分のレベルが低いことを自ら証明しているようなもので、新聞記者と言うのは、官公庁の発表を鵜呑みにしてそのまま記事にするという、お粗末というか、お気楽な商売と言う実態を晒したものです。呆れた!

 前に紹介した海外のサイトでは、STAP細胞に関する記事および再現実験が、ほとんど毎日更新されています。

http://www.ipscell.com/

再現実験の投稿はこちら。

http://www.ipscell.com/stap-new-data/

 このサイトでは、”Nature” 誌の編集者とコンタクトを取ったり、世界の科学者の追試の状況を掲示したりして、海外の様子を知るのになかなか便利なサイトです。22日現在のSTAP細胞の再現性(予測、見通し)は、1勝9敗1分けです。

しかし、こう毎日更新していると、ちょっとこの人やり過ぎでは?とか、他にちゃんと自分の仕事をしているの?と思ったりしています。

 

2014.02.22


消えた過去の多能性細胞、STAP細胞はこれからスタート台に

2014年02月22日 | STAP細胞

今回のSTAP細胞をめぐって、ネット上では誹謗中傷擁護嘆きが飛び交っていますが、専門家は当たり前ですが冷静なようです。

 なぜ冷静かと言うと、その理由の一つに、今までも新しい多能性細胞を発見したというニュースが何件かありましたが、「時間が問題を解決してくれた」ということでしょう。新しい多能性細胞を発見したという事実だけではダメで、その多能性細胞が社会のために役立つのか、あるいは新しい発見や理論の解明に結びつくのか、その細胞が安定して作成できるかなどで、その評価が決まってくるようです。

 それに、自ら再現実験をやろうという人は、国内では少ないのでは? 現在の自分の仕事を優先したい、あるいは、他人の追試の状況を見て、自分が手を付けるか判断するということでしょうか? 追試をしても、自分の業績にはならないし。

 最近報道された多能性細胞だけでも、ES細胞やiPS細胞の他に、MAPC細胞、VSEL細胞、Muse細胞があります。ES細胞とiPS細胞は、実際に広く利用されています。Muse細胞は、研究途上にあるというべきでしょうか。

・ES細胞:動物の胚から作成する多能性細胞

・iPS細胞:細胞に山中4因子を導入して作成する多能性細胞

・Muse細胞:2010年に東北大の出澤真理教授が発表。間葉系細胞の中に、元から存在する多能性幹細胞にストレスを与えることで選抜。骨髄の細胞約5000個に1個の割合で存在するが、培養しても約2週間で増殖は止まった。STAP細胞は、元の細胞から変化した細胞であるが、Muse細胞はもともと体の中にある稀に存在する幹細胞。

ネット上では、Muse細胞とSTAP細胞は同じ?という話が載っています。これは、STAP細胞が、弱酸で初期化したのではなく、既に存在するMuse細胞と見間違えたのでは?という推測です 

一方、MAPC細胞とVSEL細胞は、存在が怪しくなっています。

 ・MAPC細胞:現在では、捏造では無く、ミスと言うことになっている

論文は、2002年の”Nature” 誌に記載された。米ミネソタ大のキャサリン・バーファイリー博士が執筆。ネズミの骨髄の幹細胞から多能性幹細胞を作成したとするもの。他のチームが再現しようとしても、再現できなかった。2007年にミネソタ大のチームが否定した。

 ・VSEL細胞:

極小胚様幹細胞。2006年に報告。生体マウスの骨髄内で多能性を有している。

20137月にスタンフォード大と東大医科研のチームは、存在を否定する論文を発表。

 (まとめ)

過去にも有名雑誌に掲載されながら、後にその存在が怪しくなった例が複数ありました。STAP細胞も、スタート台に立っただけで、これからが勝負です。

 (追加)

下記の慶応大学・吉村教授のサイトには、STAP細胞の共同研究者の一人、山梨大・若山教授が「山梨では再現できなかった」ということが書かれています。情報源は書かれていませんが、本当だとしたら、他の人の再現は非常に困難と言うしかないです。先ず、共同研究者に再現してもらうのがスジです。

http://new.immunoreg.jp/modules/pico_boyaki/index.php?content_id=344

 (もう一つ追加)

22日現在、1月末から掲示されていた、理研のSTAP細胞に関するプレスリリースが削除されてしまって、見ることが出来ません。データや画像をチェックしているのでしょうか?

 2014.02.22

 

 (修正1)

Muse細胞の項で、「ネット上では、Muse細胞とSTAP細胞は同じ?という話も載っていますが、少なくともMuse細胞はもともと存在する細胞なので、STAP細胞とは異なる素性と言える」

と言う部分を

「ネット上では、Muse細胞とSTAP細胞は同じ?という話が載っています。これは、STAP細胞が、弱酸で初期化したのではなく、既に存在するMuse細胞と見間違えたのでは?という推測です」に書き換えました。

 (修正2

慶応大学・吉村教授の情報源は、「書かれていない」と書きましたが、前回にも報告している、海外のサイト ”Nature” 情報源でした。

http://www.nature.com/news/acid-bath-stem-cell-study-under-investigation-1.14738

の下の方、 Experimental protocolの所に書かれています。

 2014.02.24

 

 


メディアに物申す その19 不可解な脱税事件

2014年02月20日 | メディアに物申す

シャンプー「スカルプD」の会社「アンファー」が、東京国税局から脱税で摘発されたと218日に報道されました。

「アンファー」が、某広告代理店に、2年間で40億円の広告を依頼、某広告代理店はタレント20人を使ってCMを作ったが、そのうち4人を使ったCMは実際には作っていなかった。国税局の判断では、実体の無いCMは、某広告代理店への寄付にあたるということで、脱税で摘発したということです。

 しかしこのニュースを聞くと、一般人でも不思議に思います。CMの依頼元の会社は、広告代理店に寄付などするはずが無い。ということは、

1)この広告の費用40億円の一部は、「アンファー」に還流して、裏金になっている

あるいは

2)「アンファー」の管理が甘いのに付け込んで、某広告代理店がCMの手抜きをした

 1)と2)じゃあ、様相が全く異なるので、こんな消化の悪いニュースを垂れ流すだけでは無く、もっと突っ込んで欲しい。

それとも、「アンファー」は広告を出してくれるお得意さんだし、某広告代理店には頭が上がらないので、突っ込めないのかなあ?

 それにしても、「アンファー」という会社、売り上げは2008年に13億円なのに、2013年は105億円と急成長しているのは、広告のおかげ? 2010年頃は売上が数十億円でしょうから、その頃に広告費が年間20億円とは!

 

2014.2.20