ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

景気が良ければ国民は直ぐに忘れるさ、今までもそうだもん

2017年06月30日 | 国際・政治

女「両さん」の「このハゲー!」の絶叫を聞くと、最初は自分に言われているような気がしたけど、最近はTVに見入ってしまって快感がする。

女「両さん」について、メディアが口にしないことを三言。

・あれは病気か障害ですよ

・誰が見ても顔がキツそうで納得する

・国交省に勤めているという旦那さん、エライ!

今年は、「もり・かけ」「忖度」「このハゲー!」「ちがうだろ!」と盛りだくさんです。

 

ところで、安倍内閣の大臣はレベルが低いですね。いくらレベルが低くても、円安と金のバラ撒きで景気が悪くならなければ、有難いことにそのうち国民は忘れてくれる。

 

①山本農水相

TPPは批准されたけどアメリカが抜けたので、もう忘れている人も多いでしょうが、山本農水相の国会答弁は酷かった。

 

国会の答弁では原稿を読んでいたけど、原稿が無い時は口を滑らせて問題発言をしていた。自民党の会合で、TPP関連法案の強行採決は「議院運営委員会で決めるもの」と発言し、野党が反発していた。

 

ある時、国会答弁で山本農水相が追いつめられると、代わって安倍首相が答弁し、その横で山本農水相は「そんなこと言っていいのか」と言うような顔をしていた。TPPは休眠中でしばらく問題は起きないが、もしTPPが復活したら国会答弁との不一致が出てくるかもしれない。

 

②高市総務相

寄付金控除の還付金約300万円を受け取っていた件。

自民党奈良県第2選挙区支部から1220万円の寄付を受けた後、逆に1000万円をこの支部に寄付し、翌年の確定申告で寄付金控除を申請し、還付金約300万円を受け取っていた。今の制度では違法ではないらしいが、まるでマネーロンダリング。

 

③稲田防衛相

弁護士だけど、一般的な基礎知識が不足している。

・自衛隊についての知識が乏しい

自衛隊や軍事の用語を間違えて覚えている

・着る服のTPOが悪い。自衛隊の公務にピンクの服で現れるなど、服装が場違い。

(TPOは死語かもしれない。T: time ,P: place ,O: occasion で和製英語。時と場所、場合に応じた服装等を使い分けること)

・この人、口では右寄りの過激なことを言うけど、行いや服装を見ると本当に右寄りの人? 

 右寄りファッションでは?

・国会答弁が下手。勉強していない

もっとも、私が聞いていたら禅問答のような質問と答弁(要は言葉のお遊びのような言い回し)もあった。こういう国民が理解するとは到底思えないような質疑は割り引くが、それでも稲田防衛相は勉強していないか、頭が悪くなったとしか思えない。

・一般政治常識が無い

都議選候補の応援演説で、「防衛省、自衛隊としてもお願いしたい」などと述べた。これはもう基本知識が無いとしか言いようがない。この人、弁護士ですけどねえ。

 

④金田法相

一橋大卒ですから、共謀罪法案を理解していなかったはずは無いけど、答弁を聞くと理解していなかったのかなあ? 答弁がひどかった。官僚のメモを見ずに自分で答えようとしていたからなのか? 

 

(首相の心の声)

これだけいろいろ資質と金に問題がある閣僚(あいつらが推薦するから、俺が任命しただけ)がいると、しばらく選挙ができないぞ。メディアはうるさいけど、どうってことは無い。そのうち忘れるさ。新聞の上層部は料亭で奢って、てなずけてあるし。問題を起こしたので辞めさせた大臣もいるけど、それらは「鯛」では無く「雑魚」なので大した問題ではない。忘れやすい国民性だから、そのうち忘れてくれるさ。もし国民は気がついても、その時俺は居ない。石原と同じだよ。

 

(私の声)

言論プラットフォームと自称するあるサイトに、何カ月もしつこく蓮舫民進党代表の二重国籍を問題にする人がいたけど、二重国籍で人が死ぬことは無い。それに比べて、稲田防衛相の行動で自衛隊員は「がっかり」して士気が下がり、もしかしたら死傷者が出る。

 

「民進党とメディアに対する監視者」の産経新聞は、この稲田防衛相の件ではいつも民進党を攻撃しているほど厳しくないようです。産経新聞は自衛隊を褒めたたえることも多いけど、だからと言って自衛隊員のことなんか、考えていないよな。産経新聞は新聞経営が苦しいので、自社存続が第一優先。そのために安倍首相ヨイショに専念しているだけど、それで良いの? まあ、石原都知事の時のように、知らん顔して乗り換えりゃよいか?

 

2017.06.30

 


国家戦略特区と獣医学部と加計学園は別の話だけど敢えてごっちゃにしている人もいる その2 特区の意味を取り違えていませんか?

2017年06月27日 | 国際・政治

2017624日の「その1 首相は国民をバカにしている」の続きです。

 

今回も、インターネット上の言論プラットフォーム「なんじゃあこら」の編集長の新田哲郎さんのブログからです。新田哲郎さんは、私と違って下品ですがご容赦。

 

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加計学園の獣医学部新設に関する問題は三つに分けられる。安倍首相ヨイショの評論家や新聞はこれらをわざとごっちゃにして、問題をすり替えて誤魔化そうとしている。しっかり理解してくれよ。

 

国家戦略特区による医学部と獣医学部の新設に適当か?

②獣医学部は必要か?

③安倍首相の働き掛けはあったのか?

 

それでは順番に行くぞ!

国家戦略特区は医学部と獣医学部の新設に適当か?

全国に広がらない特区なんて意味が無い。特区でやる意味は、日本の一部の地域に設定された特区で試してみて、いずれ日本全体に広めるのが目的。それなのに、獣医学部は今治市に一か所、医学部は成田市に一か所だけしか作らないのでは特区の意味が無い。

 

そして国家戦略特区の問題は、特区での政策を利用して利益を得る人が出て来る。だから、国家戦略特区で何らかの決定をする時は公明正大にやらないと、今回のような不満が出て来る。

 

②獣医学部は必要か?

いろんな意見が出ているが、農林省はどうするつもりや!

・公務員の獣医師が不足している(これは確からしい)

・獣医師は足りているが偏在しているのが問題(「偏在)は確からしい)

・新規分野の要員が不足している(これも確からしい)

などいろいろな意見が出ているけど、業界の未来像が描けない農林省はどうした! ちゃんと考えろ!

 

そして、現行の私立大学の一獣医学部の定員120人を上回る加計学園獣医学部の160人という入学定員は適当だろうか?

 

下は獣医学部/獣医学科の定員。

 

 

③安倍首相の働き掛けはあったのか?

神の手はあったのかどうか? これの証拠を集めることは無理だよ。政治家だって後に証拠が残ることを警戒しているので、シッポを掴まれるような発言は避ける。「加計学園の獣医学部を必ず20184月までに作れ」と指示を出すことは無い。「獣医学部はもう一校必要だな」とか「四国に獣医学部は無いな」とか、「加計学園の理事長は留学で知り合って以来の腹心の友」とかを、窓の外を見ながらつぶやくと、部下ならだいたい察しが付くし、首相側も「指示は出していない」と言い張れる。

 

ジジイ通信の爺さんが「部下を介して情報を集めるのではなく、事務次官なのだから直接首相に確認すれば良いじゃないか」と言っていた。ボケジジイ、社会に害悪を流す前に引退しろ! 政治家がヤバイことをする時に事務次官がノコノコ来て「加計学園に獣医学部を2018年春までに作ると言うことですか」と確認に来るアホがいるか? 

 

そして、「政治主導」と言いながら、ヤバイことは役人に押し付けるし、「岩盤規制にドリルで穴をあける」と小泉元首相ばり(彼の時も中途半端な改革だったような?)の心地よいことを言っても、実体がこれではどうしようもない。

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624日にあった産経新聞関連の講演会で、首相は獣医学部を全国に作ると言ったらしいが、本気かなあ? じゃあ、医学部も成田だけでなく全国に作るということ? 参議院における強行採決や、秋の臨時国会での憲法改正案の提出やら、安倍首相は生き急いでいませんか? どうなることやら。

 

2017.06.27

 


国家戦略特区と獣医学部と加計学園は別の話だけど敢えてごっちゃにしている人もいる その1 首相は国民をバカにしている

2017年06月23日 | 国際・政治

新田 哲郎さんは、インターネット上の言論プラットフォーム「なんじゃあこら」の編集長です。以前は某大新聞の記者をしていたのに、未だに文章が拙劣で支離滅裂ですが、そんな小さいことは気にしない毛が生えている心臓が強みです。その新田哲郎さんの意見をブログから引用しました。

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通常国会が閉会した直ぐの619日に安倍首相が記者会見した。これをニュースで聞いたけど、国会が終わった途端に「何をいまさら」という感じでシラっとした。

 

次の文は会見の一部だぞ。

「この国会は建設的議論から大きくかけ離れた批判の応酬に終始してしまった。印象操作のような議論に、つい強い口調で反論してしまう私の姿勢が、結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」

 

安倍首相は「反省した」という言葉を使っても、発言全体では反省している感じは全く無い。安倍首相の本心は、野党が「印象操作」のような質問をするので、「そんな質問に乗せられてしまった」自分が悪かったので反省しているということ。「もっと初めから国民に情報公開をすれば良かった」とか、「国民に理解してもらえるような説明をすべきだった」という反省ではない。

 

ジジイ通信の爺さんが「過去の首相会見を調べても、反省から始まったのは初めて」と言っていたが、これは「首相は反省している」というジジイ通信による「印象操作」だ。

 

安倍首相は、国会の委員会での野党議員の質問に対し、何回も「印象操作」という言葉を使っていたが、俺の「印象」は「印象操作」という感じは無い。むしろ、読売新聞が報じた前川前文科省事務次官の私生活をとりあげた報道や、いつもは「個別の案件についてコメントしない」と言っている菅官房長官が個別の案件であるはずの前川前文科省事務次官を口撃したことの方が「印象操作」だ。

 

政府は、森友学園や加計学園の問題に対して、不利な情報を隠そうとした態度を反省してもらわないといかん。それに、木で鼻をくくったような、国民を馬鹿にしたような役人の答弁を認めたこと、あるいはそう仕向けたことを反省してもらわないと、反省したとは言えない。

 

ついでに言っておくと、こうした安倍首相が答弁している時に、後ろに座っている麻生財務相が目をつむってニヤニヤしている顔は、下品で見ていられない。何気ない仕草にもその人の品格が出る。どっかの雑誌が麻生財務相を「上流階級」と書いていたけど、「上流階級」が「金持ち」という意味ならそうだけど、「上流階級」が「上品さを持った金持ち」という意味なら全く違う。

 

安倍首相の支持率は約10%低下したけど高いまま。その理由の一つが「他に適当な人がいない」。そうだろうな、麻生さん。

 

2017.06.24


安倍首相は肺がん?

2017年06月22日 | 国際・政治

週刊ポストは、安倍首相は肺がんだという噂を伝えています。この記事は、ある元記者のブログに掲載されていた話が発端のようです。

 

また、デイリー新潮も安倍首相の体調悪化を伝えています。

 

週刊ポストもデイリー新潮も共通して伝えているのは、69日夜に行われた安倍首相夫妻の結婚30年記念の食事会後に体調が悪化して医師の診察を受けたということ。翌日の610日午後には、フィットネスで約3時間過ごしたことが「首相動静」に載っているが、実は医師の診察を受けていたというもの。

 

これまでもこのブログで安倍首相の体調不良の噂を取り上げています。

 

2015821日の「安部首相は何時まで持つのか? その2

20151122日「安倍首相は何時まで持つのか? その3

2016623日の「安倍首相は持病が悪化したのでは?」

 

今までも、持病の潰瘍性大腸炎やその他の病気の噂がありましたが、病気がどうかは別にして、外見を見る限り、政治を遂行できないほどの体調悪化は無かった。今回は肺がんで目新しい病名ですが、本人に聞くわけにはいかないし、それに610日以降も公務を続けている。

 

国会で見ている限り、肺がんの兆候らしき様子はなかった。ただし、最近の安倍首相の顔を見ると明らかにむくんでいるように見える。

 

それに安倍首相ヨイショの爺さん評論家の顔色をTVで見ると、今週当たりから何か顔色が悪い。安倍首相が辞任することを知っているからかなあ?

 

1カ月もすると真偽が分かるでしょう。

 

2017.06.22



リフレ派の親玉の反省と懺悔は屁にもならん

2017年06月19日 | 社会・経済

安倍首相はスキャンダルが起きても、その手法が強引でも政権が倒れることは無い。少なくとも、

①景気がそこそこ良い

②良好な日米関係

が崩れなければ。これが良い悪いは別として。

 

「②良好な日米関係」は、自民党にとって矛盾を持ちながらも、これを基盤に政権を獲得し維持してきたので、何としてもこれを守らざるを得ない。これが崩れると自民党も崩れる。

 

問題は「①景気がそこそこ良い」です。これはデフレ克服という大義名分に隠された、黒田日銀による超金融緩和による「円安」と安倍政権が「金をバラマいた」おかげです。安倍首相が何か経済を活性化するような政策の結果では無い。

 

国民も今の生活を良くすることを優先し、将来の不安には目をつむっている。例えば、将来日本に大きな地震がやって来ると思っていても、今の生活を変える人は少ないように。「円安」と「金のバラマキ」による副作用や悪影響は将来必ず出るはずですが、それらを今から心配している人は少数です。その点、経済も地震も同じように当てにならない存在ですが、地震に関係する人の収入より、経済に関係する人の収入の方がはるかに多いのは納得いかない話です。

 

ところで、安倍政権によって任命された黒田日銀総裁など量的金融緩和政策を推奨する人たちはリフレ派と呼ばれます。その安倍政権のブレーンでリフレ派の浜田宏一元内閣府参与(エール大学名誉教授)が、20161115日の日経新聞に掲載されたインタービュー記事で、量的金融緩和政策の誤りを認めたと昨年末頃に話題になっていました。

 

従来から、浜田宏一氏を批判してきた人たちからは、「それ見たことか」とか「現状を見れば、認めざるを得ないだろう」と書いています。

 

一方、浜田宏一氏の子分(私がたまに見たのは二人)からは「(誤りを認めたというのは)早とちりだ」とか「誤りを認めていない」などの正反対の意見が出ています。梯子に乗って旗を振っていた親分が、「もう止めた」と梯子を降りて来たら、梯子を支えていた子分たちは立場が無い。

 

黒田日銀がインフレ率の目標を達成できなかったことは、「原油価格の下落など外部環境が想定外だった」とか言い訳がありますが、期限通りに物価を上げられなかったのは、やはり日銀の量的金融緩和政策が誤っていたということ。

 

みんなが「黒田日銀の政策は間違っていた」と思っていても、日銀自身は誤りを認めない。こういうところは戦前の軍部と似てきましたね。官僚組織(軍部も官僚組織)が自分たちの誤りを認めないのは戦前も戦後も変わらない。太平洋戦争の「インパール作戦」と同じです。

 

この話は半年前なので忘れそうになっていたら、浜田宏一元内閣府参与に続いてバーナンキ前FRB議長も「ざんげ」したそうです。週刊ダイヤモンド2017610日号に「“教祖様”にざんげされた日銀 バーナンキ前FRB議長の反省」という記事が載っていました。一部を引用します。

 

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バーナンキ前FRB議長は在職中に、日本のインフレ率が低いのは「金融政策が誤っている」からだと日本銀行を激しく非難していた。

 

それなのに、2017524日に日本銀行内で開催された講演で「私はよく理解できていなかった。特に初期の論文では楽観的過ぎた。中央銀行がデフレを克服できると決意して金融緩和策を行うことに、私は確信を持ち過ぎた」と語ったという。

 

そして、今後日本が取るべき対策として

①インフレ目標を達成する姿勢を維持

②財政出動

③金融緩和

をあげている。

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今更間違っていましたと言われてもねえ。

①インフレ目標を達成する姿勢を維持すると、「インパール作戦」のような惨めな敗退になるかもしれませんが、上に述べたように現在も日銀は続けている。

②「財政出動」は現在もかなりやっていますが、もっと派手にやれと言うこと。ただし、財政出動は、さらなる財政赤字の拡大になる。

③金融緩和は、現在も続いている。

 

この記事の著者は、「海外の著名な経済学者による日本への助言が誤っていたとしても、彼らは「楽観的過ぎた」と“ざんげ”すれば済んでしまう」と他人に頼ると碌なことが無いと言っています。そして日銀は誤りを認めない。日本国民は「経済の実験台」というか、「経済の実験動物」にされているようなものです。ある劇薬を処方されても全く効かなかったので、異なる複数のさらに強力な劇薬を処方されているようなものです。劇薬は副作用が強いはず。

 

こんな経済の実験台か、経済の実験動物にされている日本国民はいい面の皮ですね。2020年までは何も起きない(起きないようにしている)でしょうが、その先はどうなることやら。

 

2017.06.19