ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

ニュースの隅をつつく その37 札幌の首切り事件とテレ朝

2023年07月29日 | ニュース その2

北海道の首切り事件、被害者はやさしい人か?

 

札幌すすき野のホテルで首を切り取られた被害者は、猫が死んだとき泣いていた優しい人だとTVで言っていた。一方で、首を切り取った加害者とトラブルがあったとも報道されている。猫には優しいが、若い女の子には厳しかったということかな?

 

この62歳の被害者は、大型バイクに乗ったり、女装してディスコに行ったり、若い子とホテルに行ったりと「チョイ悪おやじ」風ですね。トラブルの内容にもよるのでしょうが、被害者も加害者もどっちもどっちのような感じがします。

 

ところで、北海道では以前にもこういう犯罪があったのでは? 北海道、最近変わってきたのでしょうか?

 

テレビ朝日、その論調はおかしいのでは?

 

7月28日のテレビ朝日の昼の番組で、「戦狼」と呼ばれた中国の秦剛外相の解任について話していた。その議論を聞くと論点がおかしい。

(下記のテレビ朝日の説明は、私が聞いた内容を取捨選択したもので、番組での発言そのままではありません)

 

1)米国のブリンケン国務長官が訪中し秦剛外相と会談する時、二人はにこやかに握手している。秦剛外相は駐米大使時代から米国を良く知っているので、米中関係を改善する役目を担っていた。

 

  そうなのかな? 2023年07月09日のブログ「習近平を独裁者と言って何が悪い」に書いたように、ブリンケン国務長官の訪中は中国から冷遇されたと報道されている。秦剛外相だけブリンケン国務長官を厚遇したのかな? 習近平に忠実なので出世したと言われている秦剛外相は、習近平に背いてそんなことするかな?

 

2)2023年07月09日のブログ「習近平を独裁者と言って何が悪い」に書いたように、バイデン大統領は習近平を「独裁者」と呼んだ。これが秦剛外相の解任に影響した?

 

  影響するわけないと思う。

 

3)王毅新外相は戦狼外相? 王毅新外相では米国との関係改善は見込めない?

 

  王毅氏は確かに辛辣なことを言うが、今まで王毅氏を「戦狼」と呼んだ人はいなかったと思う。それに、米中関係は王毅氏一人が決めるのではなく、習近平氏の仕事の一つでしょ。外相が王毅氏に変わったからと言って、対米政策が変わるとは思えない。

 

煮え切らない番組でした。

 

2023年7月29日

 


京都現地事情 その76 「ちまき」の中は空と京都市立芸術大学新キャンパス

2023年07月26日 | 京都現地事情

「ちまき」の中は空

 

祇園祭の「ちまき」が、メルカリなどのフリマサイトに出品されているというニュースが複数のメディアに出ています。元の値段の2~3倍の値段がついているとか。

 

その祇園祭の「ちまき」の中は空です。子供の頃、祇園祭の「ちまき」の中に「ちまき」が入っていると思っていたら、中は空。子供の私にとって、がっかりでした。もっとも食品ではないので、メルカリに出品されているのだけど。

 

祇園祭と別の機会に買った「ちまき」はあまり美味しいと思わなかった。中身は「ういろ」のようなものと記憶しているのだけど、記憶違いかな?

 

京都市立芸術大学新キャンパスは完成間近

 

今までも何回か書いている京都駅東側の京都市立芸術大学の新キャンパス。建物は出来上がっています。この建物の正面側の塩小路通りに回ると掃除をしていたので、内装も出来ているようです。あとは引っ越しです。

 

京都駅新幹線の東京方面行プラットホームの端から撮った写真です。グレーと青色のストライプの建物は違います。その奥が京都市立芸術大学の新キャンパスです。

 

新幹線からの写真です。

 

今までのブログはこちら。

2022年08月23日の「京都現地事情その70 島流しにピッタリだった旧京都放送局

2021年12月07日の「市立芸大の新キャンパスの現状と京都市の財政難 京都事情その66

2020年10月14日の「京都駅の近くに空き地ができた! 市立芸術大学の移転用地の進捗 ~京都事情その61~

2019年01月26日の「京都市立芸大の移転先 ~京都事情その54~

2015年05月15日の「京都事情その25~市立芸大は京都駅から5分~

 

京都市立芸術大学のサイトを見ると、今年の10月に移転すると書かれているので、それまでに引っ越しをするのかな。私の疑問は山の中にある(私は行ったことが無いので、地名からの想像です)現キャンパスはどうするのかなということ。全面移転するのか、一部を残すのか?

 

2023年7月26日

 


過去の事件の教訓に学んでいない鉄道会社の車内テロ対策

2023年07月23日 | 鉄道・リニア新幹線・航空機

電車内でテロが起きた時の鉄道会社の対応は貧弱

 

2021年ハロウィンの夜に、京王線の電車内で起きた事件について、今までも鉄道会社の貧弱な対応を批判している。

 

2022年02月05日のブログ「電車内でテロが起きた場合の対応について

2021年11月4日の「再び、ドジで何も考えていない鉄道会社

2021年11月01日 のブログ「ドジな鉄道会社と司法試験不合格と羅生門跡

 

この京王線の事件の後、鉄道各社は電車内で起きる事件について対策を取っているはずですが、この6月に起きたJRの電車内の事件の対応をみると、過去に起きた同様の事件の教訓に学んでいるとはとても思えない。

 

6月に起きたJR山手線の事件をもう忘れている人も居るかもしれないので、概要を下に書きます。

 

JR山手線で起きた事件について

 

6月25日の午後にJR山手線の電車内で、男性が座席に刃物を置いていたのを乗客が見つけて車内はパニックになりました。ただし、男性は包丁を振り回していたのではなく、座席に置いていただけだけど、カバーがズレて包丁が丸見えになっていた。電車は非常通報を受けて新宿駅に停車しました(山手線の電車は、非常通報を受けなくても新宿駅には停車する)。しかし、暫く(2分?と伝えていたTVも)ドアが開かなかったので、乗客は逃げようとしても外に出られず、車内は大混乱になりました。

 

非常通報ボタンが押されても暫くドアは開かなかった

 

報道によると、非常通報ボタンが押されていたので、新宿駅に停車後、車掌がホームを走り現場に確認に行っていたので、ドアを開けるのが遅れたと伝えていました。

 

この事件のいきさつを見ると、京王線での事件など電車内でおきた事件の教訓が何ら役立っていないことがわかる。非常通報で電車が駅に停止したら、ドアが開けるべきです。なんで電車内に乗客を閉じ込めるのか? JRは車内で何が起きたか確認しないとドアを開けない非常時対応マニュアルがあるのか? JR東日本は乗客を電車内に閉じ込めたがるのは、責任を回避するため?  

 

車掌が現場確認にホームを走って、何を確認してドアを開けたのか? それはマニュアル通りなのか? 乗客の一部(大部分?)はパニック状態になっているのに、車掌は電車の外から電車内部の状況が把握できたのか? 包丁を確認できたのか? 車掌の行動に大いに疑問がある。これがマニュアル通りなら、マニュアルに疑問がある。

 

これでは、非常通報ボタンを押さないほうが良かった。駅に着いたら通常の作業でドアが直ぐに開いていたので、パニックにならなかったかもしれない。 

 

JRは過去の事例の教訓に学んでいない

 

だいたい、こういう非常状態になった時、JRはどういう対処マニュアルにしたのか? 非常ボタンが押されたら、現場確認するまではドアを開けない対処法なのか? こういう時、ドアを開けたら何が問題になるのか? 駅に着いたら、ドアを開けるべきです。車掌が現地確認できるまでドアを開けられないのなら、手遅れになる。

 

監視カメラでも状況把握は無理

 

国土交通省は、鉄道各社に監視カメラを車内につける用求めています。しかし今回の事件のようなことが起きた場合、車内に監視カメラがあったとしても、車掌は車内で何が起きているのかを把握するのに時間がかかるし、事件によっては把握できない。火事だったらわかるけど、満員の車内では人の陰になって何が起きたか把握できない。満員でなくても、今回のような座席に置いた包丁が監視カメラで見えるかどうか? 

 

今回の事件では、非常通報ボタンが押されたので、車掌が会話をしようとしたら、非常通報ボタンを押した人はその場を離れていたので、会話が出来なかったとか。これでは、非常通報ボタンでも、監視カメラでも、車掌は車内で何が起きているか把握できたとしても時間がかかる。

 

今回の事件の教訓

 

鉄道会社は、運転士や車掌に何かができると考えるのは間違っている。何もできないと考えるべきです。せいぜい、駅に停車してドアを開けるだけ。警察が来るまでは、乗客が対応するしかない。もっと現実的な対応マニュアルにするべきです。

 

鉄道会社は、乗客を車内に閉じ込めるのが好きなようです。事故で電車が駅間で停車した時、何時間も電車内に閉じ込めて外に出さない。外に出すと責任を問われるのを恐れているようです。

 

しかし、電車が駅に停車して車掌が現場確認に走ったり、監視カメラの画像確認に時間がかかったりして、電車のドアが数分間閉まったままになり、車内に閉じ込められた乗客が何十人も刺されて死者が出た時、鉄道会社に責任は無いと言えるのでしょうか?

 

電車に乗る人は、鉄道会社によって電車内に閉じ込められて、ナイフで刺されるリスクがあると認識すべきです。多数の死者が出ないと、鉄道会社は認識を改めない。

 

2023年7月23日

 


日本に巨大な線形加速器は必要か?

2023年07月20日 | 科学・技術

線形加速器の経緯

 

線形加速器を日本に誘致する問題は以前にも書いている。

 

2019年03月16日のブログ「ILCは不要

2013年4月21日のブログ「国際線形加速器ILCの日本誘致より、原発対策を!

 

ILCはInternational Linear Collider 国際・線型加速器です。collider なら「衝突器」で、「加速器」はacceleratorですが、上の様にしておきます。

 

現在の世界最大の加速器は、スイスのジュネーブ近郊の地下100mにある周長27Kmの円形加速器です。この加速器を用いてヒッグス粒子を見つけたので、ヒッグス粒子の理論を予測した人がノーベル賞を受賞しました。

 

しかし、粒子を円形に回すとエネルギーのロスが発生するので、加速に限界がある。そこで直線状の線形加速器でより速く加速させようというのが線形加速器を必要とする理由。

 

線形加速器を日本に誘致するという話になり、日本のあちこちが立候補したが、結局岩手県の北上山地が残った。しかし、こんな巨大な施設は地震大国の日本に不向きです。北上山地に活断層は無くても、近くで大地震が起きれば線形加速器も一緒に揺れるので、線形加速器にダメージを与えるはず。

 

線形加速器の建設費用は1兆円を越える

 

地下100mに直線で約30Kmの加速器を建設すると、建設費用は巨額になる。10年以上前の見積もりでは、建設期間10年で8000億円と見込まれるが、再見積もりをすると軽く1兆円を越えるはず。この費用の約半分を誘致した日本が拠出する。

 

費用はこれだけでなく、毎年の維持費が約400億円かかるが、この維持費の半分も日本が負担する。(この維持費も、再見積もりするとさらに増えるはず)

 

線形加速器以外の研究開発予算は減らされる

 

この線形加速器について、日本政府は従来の科学技術予算とは別枠の予算を組むつもりは無いとしている。しかし、日本の負担費用1兆円の半分として5000億円を従来の予算をやりくりするのは無理なので、また国債かな? 維持費も従来予算の枠内から流用すると政府は言っているが、そんなことできるのかな? いずれにしても、線形加速器以外の科学技術予算は減額されるのは必至で、線形加速器以外の科学者や技術者は反対している。

 

日本経済新聞は経済性を考えろ!

 

日本経済新聞は6月8日の記事「迫る中国 巻き返しへ 瀬戸際の次世代加速器」で「国会議員同盟」の活動再開を書いている。

 

この記事では、中国で新しい線形加速器の建設計画が進んでいるので、日本に新しい線形加速器を作らないと、線形加速器は世界で中国だけにしか存在しない状態になると煽っている。

 

アメリカも欧州も線形加速器の建設を辞退した 中国にやらせておけば

 

アメリカも欧州も一度は手を挙げたが、辞退した。結局、残ったのが日本と中国。だいたい、こういう計画にアメリカや欧州が乗ってこないのは、スイスの円形加速器から建設費用に見合う技術的な成果や経済効果が出なかったから。ノーベル賞は取ったといっても理論だけ。これでは、巨額の費用に対する見返りが小さい。

 

世界のもう一つの共同開発事業である核融合炉は、原発に代わる将来のエネルギー源と期待されているので、巨額な費用に対する見返りは大きい。したがって、フランスはちゃんと自国に誘致している。

 

私の意見は、線形加速器を中国にやらせればよい。中国は、自国だけで宇宙ステーションを作っているし、月面調査もしている。それに、この線形加速器でノーベル賞を取れるかもしれないので、中国としてもメリットがある。

 

日本はいつまでナンバー1を目指すのか?

 

北上山地に誘致する人たちは科学的成果が目的ではなく、金が地元に落ちることが目的だろうけど、こんな巨大な施設を作って、ノーベル賞を取りに行くそんな余裕は現在の日本には無い。あけすけに言うと、日本は加速器に携わる科学者や技術者の再就職対策に大金をつぎ込むことは無い。それにノーベル賞といっても、どうせ理論で取るので、実験で取るわけではない。

 

二番目では悪いんですか?

 

ところで、昔「二番目では悪いんですか?」と発言した議員に「1番目でなければだめなんだよ」と批判が相次いだ。これら批判した人たちは、次世代の線形加速器を日本に作ることに賛成なんでしょうね。それらの人に増税の負担お願いしますと言うと、「増税反対!」「国債を発行しろ!」というのかな。

 

2023年7月20日

 


上海は安全と「中国の夢」と中国は戦前の日本

2023年07月15日 | 国際・政治(中国)

上海は安全になった? じゃあ刑務所は満員では?

 

6月15日の日刊ゲンダイ・デジタル版に、上海は監視カメラのおかげで東京より安全な街になったと出ていた。AI監視カメラで市民の行動を監視しており、法律に違反すると捕まってしまう。以前のニュースでは、監視カメラで指名手配犯を認識して捕まえたこともあったとか。

 

しかし、これでは上海の刑務所は直ぐに満杯になってしまうのでは? そして、囚人はそのうち上海に溢れ出て来るのでは?

 

「中国の夢」は「アメリカへの移民」

 

誰かが、習近平の「中国の夢」は「アメリカへの移民」じゃないのかと書いていたが、冗談ではなくそれが現実に起きているらしい。

 

7月4日の朝のNHKラジオを聞いていたら、米国とメキシコの国境に米国への不法移民を目指す中国人が1万人も集まっているらしい。(7月5日のNHK・TVでも紹介していた。このNHK・TVの国際放送は中国では視聴できないと思うが) ネットで調べると、この中国人の不法移民問題は、春ごろからいろいろなメディアに取り上げられている。

 

中国は戦前の日本かもしれない

 

今年のメディアの伝えるところによると、尖閣諸島で中国が強硬なのは、中国軍が強硬論を主張していたらしい。

 

中国軍の様に、長らく戦争が無い国の軍(特に中国海軍や空軍は実戦経験が無い)は目立とうとする意欲が強くなるだろうし、経験が無いので強気になりがちなのはそうだろうなと思う。そういうところは戦前の日本の軍のような気がする。

 

そういう軍に対して、共産党といえども抑えられないのだろうと推測する。中国軍といっても中国という国家の軍ではなく、中国共産党の軍ですねどね。

 

2023年7月15日