昨日からくしゃみが出ます。年を取ったら、花粉アレルギーに鈍感になると思っていたけどどうもそうはならないようです。今日から薬をのみ始めました。昨年より若干早い。
ここから本論。
「メディアに物申す」シリーズも、64件目になってしまった。メディアのネタが次々に出て来ると言うことは、有難いやら、困ったやら。
- 豹変する上司なんて、会社で良くある話
どこかの新聞だったかに、日産のフランス人役員は酷いという実例が載っていた。日産がeパワーの「ノート」を発売する時に、このフランス人役員は「eパワーなんて絶対に売れない」と反対したとか。ところが、発売したら売れたので、このフランス人役員は「俺が出した」と言い出し、そのおかげかどうか、ゴーンが出世させたとか。
この話は、フランス人役員がいかに酷いかの例としてメディアが挙げていたが、こんな話はフランス人役員を持ち出さなくても、日本の会社でも良くある話。このフランス人役員に限ったことではない。多くの日本人サラリーマンも日本人上司にこういう経験があると思う。
- ゴーン元会長の不都合な行いを取締役会で追及し、「止めろ」と言えたか? 言えるわけ無いだろう!
ゴーン元会長の行いが犯罪になるかどうかは、地検の集めた証拠を法律に照らし合わせて裁判所が判断することになる。しかし、ゴーン元会長の行いは倫理上「酷い!」ので、地検特捜部に告発しなくても、取締役会で何とかすべきであったと、ありえない建前を言ったり、書いていたメディアがあった。
一方で、日産を倒産の危機から救ったというゴーン元会長の実績から、日産の取締役たちはゴーン元会長にストップなんかかけられないと書いたメディアもあった。
この二つの意見は、実際問題としていずれも間違いです。代表取締役は3人いて、ゴーン元会長、ケリー、それに日本人社長で、あとは単なる取締役。取締役には日本人以外もいる。こういう状況で、ゴーン元会長に反対できるか? 今までもゴーン元会長に反対した人はいたけど、飛ばされていると思うよ。こういう例を見ていると、多くの日本人は見て見ぬふりをして黙ってしまう。会社のトップにクーデターを起こすのは至難の業ですよ。北朝鮮みたいなもんだ。
もう一つ。トップの暴走にストップをかけられないのは、日産の取締役会だけではない。今までも、こういう例は沢山あった。会社を自分の思い通りにしたい社長は、No.2を排除し、自分のイエスマンを取締役や幹部にして、脇を固める。こういう事は、創業家の社長ばかりでなく、サラリーマン社長の皆さんも、普通にやっているじゃありませんか!
そして、普通の会社でもトップの責任追及はほとんどが失敗する。経済誌を読めば、そんな例は沢山出て来る。少し前になるが某製紙会社とか、某電機会社とか、最近では某外食チェーンとか、某住宅販売会社とか。
だいたい、権力が集中している社長に反旗を翻して、しかも勝つのは至難の業。勝った例の方が稀有です。
酒飲んで麻雀ばかりしているメディアの皆さん、もっと勉強しろ!と言いたい。
(新聞記者というと、早稲田大学卒だけど、ほとんど大学に行かず、麻雀ばかりしていたというイメージ《これは、メディアからのイメージです》があるが、そういう記者なら勉強しないのも仕方ないか)
2019.01.29