ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

メディアは会社の実態を知らないのか! ~メディアに物申す その64~

2019年01月29日 | メディアに物申す

昨日からくしゃみが出ます。年を取ったら、花粉アレルギーに鈍感になると思っていたけどどうもそうはならないようです。今日から薬をのみ始めました。昨年より若干早い。

 

ここから本論。

「メディアに物申す」シリーズも、64件目になってしまった。メディアのネタが次々に出て来ると言うことは、有難いやら、困ったやら。

 

  • 豹変する上司なんて、会社で良くある話

 

どこかの新聞だったかに、日産のフランス人役員は酷いという実例が載っていた。日産がeパワーの「ノート」を発売する時に、このフランス人役員は「eパワーなんて絶対に売れない」と反対したとか。ところが、発売したら売れたので、このフランス人役員は「俺が出した」と言い出し、そのおかげかどうか、ゴーンが出世させたとか。

 

この話は、フランス人役員がいかに酷いかの例としてメディアが挙げていたが、こんな話はフランス人役員を持ち出さなくても、日本の会社でも良くある話。このフランス人役員に限ったことではない。多くの日本人サラリーマンも日本人上司にこういう経験があると思う。

 

  • ゴーン元会長の不都合な行いを取締役会で追及し、「止めろ」と言えたか? 言えるわけ無いだろう!

 

ゴーン元会長の行いが犯罪になるかどうかは、地検の集めた証拠を法律に照らし合わせて裁判所が判断することになる。しかし、ゴーン元会長の行いは倫理上「酷い!」ので、地検特捜部に告発しなくても、取締役会で何とかすべきであったと、ありえない建前を言ったり、書いていたメディアがあった。

 

一方で、日産を倒産の危機から救ったというゴーン元会長の実績から、日産の取締役たちはゴーン元会長にストップなんかかけられないと書いたメディアもあった。

 

この二つの意見は、実際問題としていずれも間違いです。代表取締役は3人いて、ゴーン元会長、ケリー、それに日本人社長で、あとは単なる取締役。取締役には日本人以外もいる。こういう状況で、ゴーン元会長に反対できるか? 今までもゴーン元会長に反対した人はいたけど、飛ばされていると思うよ。こういう例を見ていると、多くの日本人は見て見ぬふりをして黙ってしまう。会社のトップにクーデターを起こすのは至難の業ですよ。北朝鮮みたいなもんだ。

 

もう一つ。トップの暴走にストップをかけられないのは、日産の取締役会だけではない。今までも、こういう例は沢山あった。会社を自分の思い通りにしたい社長は、No.2を排除し、自分のイエスマンを取締役や幹部にして、脇を固める。こういう事は、創業家の社長ばかりでなく、サラリーマン社長の皆さんも、普通にやっているじゃありませんか! 

 

そして、普通の会社でもトップの責任追及はほとんどが失敗する。経済誌を読めば、そんな例は沢山出て来る。少し前になるが某製紙会社とか、某電機会社とか、最近では某外食チェーンとか、某住宅販売会社とか。

 

だいたい、権力が集中している社長に反旗を翻して、しかも勝つのは至難の業。勝った例の方が稀有です。

 

酒飲んで麻雀ばかりしているメディアの皆さん、もっと勉強しろ!と言いたい。

 

(新聞記者というと、早稲田大学卒だけど、ほとんど大学に行かず、麻雀ばかりしていたというイメージ《これは、メディアからのイメージです》があるが、そういう記者なら勉強しないのも仕方ないか)

 

2019.01.29

 

 


京都市立芸大の移転先 ~京都事情その54~

2019年01月26日 | 京都現地事情

京都の冬

 

今年の正月を過ぎた頃、京都の実家に帰っていた。寒いと思いきや、ここ横浜の山の中より暖かい。気温は同じくらいなのに? 風が弱いからかな? 横浜の(山の中の)方がよっぽど底冷えする。

 

京都の地下鉄のシュールな風景

 

その京都でのこと。京都駅から地下鉄に乗って座っていたら、向いのおじさん(おじいさん?)が「機甲戦の理論と歴史」という滅多にお目に掛かれない本を読んでいた。「機甲戦」とは、戦車の戦闘だろうな。 一方、隣の席のおじさんは、左手でサツマ芋の天ぷらを掴み食べていたが、席を立ったらシートに揚げカスが散らばっていた。シュールだなあ、この風景。私も初めてだけど、東京や横浜では永久にお目に掛かれない光景だろうな。

 

さて本題。

 

2015515日のブログ「京都事情その25~市立芸大は京都駅から5分~」に、京都市立芸大の移転の話や、京都の主要大学の今昔を書いています。今回はその補足で、京都市立芸大の移転先の話。

 

今は京都西郊の山の中にある京都市立芸大は、京都駅東方の至近の場所に移転が決定しています。京都駅の至近の場所なら「なぜ商業施設やホテルを作らないの?」という疑問を持つ方や何か腑に落ちない方がいると思います。実際、そういう意見がインターネットの意見サイトに載っていました。

 

京都の人ならご存知でしょうが、最近の京都新聞も書いているように、この地区は同和対策事業の対象地域でした。そういう事もあり、市営住宅がこの地域に多いので、土地買収も比較的容易なのでしょう。

 

京都は古い街なので、地区が多く存在します。外見的には、古ぼけた市営住宅が多かったり、一部の市営住宅はその地域に不釣り合いの中層(昔の標準では高層住宅)のビルだったりで、おおよそわかります。うちの父親なんか、これらの市営住宅はうちの家よりよっぽど良い家だと文句を言っていました。私はこれらの地域に行く用事が無かったので、良い家かどうか真偽のほどはわかりません。

 

私のブログ以外にも、京都市立芸大の移転について書かれたサイトがありますが、移転先について敢えて記述を避けているので、この補足を書いた次第です。

 

この地域を京都市立芸大の移転先に選んだのは、京都市の苦肉の策かなと思うし、京都市立芸大の活性化のためにはクリーンヒットかなと思います。

 

2019.01.26

続きは「京都駅の近くに空き地ができた! 市立芸術大学の移転用地の進捗 ~京都事情その61~」へ。

 

 


芋煮は牛肉か豚肉か?

2019年01月23日 | 健康・薬・食飲料

もうじき学校が始まるよ

 

小学2年生くらいの男の子がいつも二人で家の前を通る。あと20分くらいで始まるのに、しゃべるのが楽しいらしく、ゆっくりと学校への坂を上って行く。10分くらい前に教室に入るのかな。勉強は面白くないけど、友達との会話は面白いのだろうな、といつも見ています。

 

芋煮は牛肉か豚肉か?

 

以前にも書いたけど、歩いて10分くらいの所に10畳ほどの畑を借りて野菜を作っています。こんな小さい畑でも結構しんどい。畑を借りた本当の目的は美味しいトマトを作ること。これがかなり難しい。それに比べて、サトイモ(京都流に言えば「子芋」)は元肥さえ与えておけば、後は何をしなくても毎年大量にできる。しかも、スーパーのサトイモより格段に美味しい。粘土質の土が良いのかもしれない。と言うことで、大量のサトイモを消費するために、芋煮が冬の定番。(山形は秋が旬らしいが、ここらは冬)

 

山形の芋煮と言えば、(料理サイトによると)肉とサトイモとネギを煮込んだ鍋。うちではネギを省略して、大根・人参・ごぼう・あげ・こんにゃくを使う。(ごぼう・あげ・こんにゃくは一つまたは全部を省略することもある) 味付けは、山形直送のしょうゆベースの「芋煮のタレ」を使う。この「芋煮のタレ」は、すき焼きのタレに味が近い。

 

私の家では牛肉を使い「芋煮のタレ」で煮込むが、山形県の中にも豚肉を使い味噌で煮る地域もあるとか。山形県では

 

①牛肉をしょうゆベースのたれで煮込んだ鍋

②豚肉を味噌で煮込んだ鍋

 

の二つがあるが、①の牛肉の方が面積的には少数派らしい。うちでは冬になると、牛肉の芋煮を作ってきたので、今回豚肉の芋煮を作って食べ比べてみた。私の感想は、牛肉の勝ち!

 

豚バラ肉を使い、ゆっくり煮たけど豚肉の臭いが消えない。味噌が少なかったかな? だけど、あまり味噌を使いたくないし(塩分控えめにするため)。それに豚肉の芋煮は、サトイモをジャガイモにすれば、豚汁に限りなく近くなる。

 

サトイモは、しょうゆベースで煮込むと、より味が浸み込む感じがするのも軍配を上げた理由。それに、サトイモは牛肉との相性が良い感じがする。

 

というのが、二つの芋煮を食べ比べた結果です。

 

2019.01.23

 

 


東京はそんなに偉いのか?

2019年01月20日 | 社会・経済

2018年11月15日の日本経済新聞に「東京を弱くするな」という意見が載っていた。これに類した意見は、過去に経済誌などにも複数出ていたので、地方を犠牲にして(とは明確に書いていないが、そう考えていると思う)現在の東京の繁栄を続けたいと考えている人は多いと感じる。これは、元から東京に住んでいる人だけではなく、地方から出てきて今は東京に住んでいる人たちもそう考えていると思う。

 

  •  東京出身者の比率は1割もいるかなあ?

 しかし、ちょっと考えてください。東京の人口は、日本の人口の約1割。それに神奈川と埼玉と千葉の人口を合わせると、日本の人口の約3割。

それにしては、日本や世界で活躍している有名人の中で、東京出身者の比率は1割より少ないような感じがする。(これは私の感覚的な話でデータは無い) 東京、神奈川、埼玉と千葉の人口を合わせると日本の総人口の約3割になるが、日本や世界で活躍している有名人の中で、東京、神奈川、埼玉と千葉出身者の比率は3割もいないと思う。(これは私の感覚です)

 

例えば、東京都知事で東京生まれの人は少ない。下表は歴代の都知事の名前とその出身地。東京都知事なのに、ほとんどが東京都出身でないとおかしいのでは? これって、東京人はどう思っているのかな?

もう一つの例。スポーツで活躍する人の中に、東京出身者は1割もいないと思う。(今はデータが無い。その気になればデータは集められるが) 東京の高校や大学はダメですよ。東京の高校や大学には東京以外から来る人たちがいるので、東京の高校や大学所属と言っても、東京出身ではない場合が多い。特に、ラグビーや相撲などの腕力系のスポーツの東京人の比率は1割を大きく切ると思う。

 

これからわかることは、東京は東京近郊以外の人で支えられていると言うこと。東京や東京近郊以外が衰退すれば、東京に来る優秀な人がいなくなる。そうすると、「優秀な移民を入れよう」などと言い出す人が出て来る。本末転倒だよ。

 

  •  東京は金持ち

 

昔、工場が日本に沢山あった頃、横浜市から川崎市、次いで東京都を通る道(今もある)を通ると、川崎市の部分が一番整備されていた。当時、川崎市は工場からの税金で金持ちなのは有名だった。ところが、最近は東京都の部分が一番整備されている。これからみても、東京都が最も裕福なのは明らか。東京が今後も繁栄しようと思えば、もっと地方に金を回すべきです。東京だけに金を使っていると、回り回って東京も没落する。

 

ところで、東京では次々と新しいビルが建っている。企業のビルもあるし、高層マンションもある。特に大手町付近は大きく変貌した。しかし、これら大企業のビルに関しての私の推測。企業は金を稼いでいるが、金の使い方がわからないので、とりあえずビルでも建てようかと不動産に金を使っているように思える。あの低金利で困っているはずの大銀行も豪華な自社ビルを新しく建てているのが不思議? 高層ビルが建っているからといって、喜んでいるようでは、あかん!

 

などと議論していても、いつか来る大地震で東京のほとんどは灰燼に帰するはず。高層ビルも大丈夫かわからない。高層ビルは大丈夫と判断したのは、単なるシミュレーション(計算)だしね。こんなぶよぶよの地盤の東京に金をかけてもしゃあない。それを言っちゃ、おしめいよ!と誰かが言いそうですが。

 

2019.01.20

 

 


京都の百貨店 ~京都事情その53~

2019年01月17日 | 京都現地事情
  • 25歳の大学生?

NGTのメンバーに暴行して逮捕された男二人のうち、一人は25歳の大学生とか(メディアによっては「無職」とある)。 速く卒業しろよ! 親(もしかしたら、ジジババか?)の脛をかじっているんじゃないだろうな!

 

それにしても、検察は何で不起訴にしたのかな? 検察のチョンボじゃないの?

 

ここからが本題。

 

最近、地方の百貨店や東京近郊の百貨店の閉鎖がメディアで報道されています。以前も百貨店の閉鎖がありましたが、最近また増えているようです。以前に京都の百貨店の閉鎖も伝えられていましたが、事情は少し違うようで、直ぐに代わりの店が入っています。

 

昔の京都の百貨店

 

京都の百貨店は、戦後長らく四条通に大丸・藤井大丸・高島屋、京都駅前に丸物の四つでした。

 

 大丸と高島屋

大丸と高島屋は大手の百貨店ですが、大丸を利用する人と高島屋を利用する人は分かれていると思う。京都では大丸の方が古いので、大丸の方が古くからの顧客がいて、高島屋の方が客筋は少し若いかも。私は大丸の方が実家から近いので、地下をよく利用しています。

 

(高島屋の創業者は滋賀県の高島郡(琵琶湖の北西部、近江商人は南東部が本拠なので近江商人とは言わない?)出身なので、高島屋だそうです。大丸は現在の場所ではないですが京都で創業しています)

 

藤井大丸と丸物

藤井大丸は京都店だけの小規模の地場の百貨店で現在も営業中です。

 

「丸物」も地場の百貨店で、東京池袋のパルコの場所と岐阜に支店があったそうです。「丸物」の元の名前は、京都らしい「物産館」と親から聞いたことがある。その後、近鉄に買収されて、京都近鉄百貨店(近鉄百貨店とは別組織)になった。しかし、JR京都伊勢丹が開店してから暫くして京都近鉄百貨店は閉店し、ビルは解体されてヨドバシが新築開業しました。ビルはヨドバシですが、上の階には衣料品店や飲食店、地下にはスーパーやファーストフード店、百円均一の店が入っている。

 

ヨドバシが出来てから、電気製品を買うのが便利になった。私が学生の頃、寺町通りに電気製品や電気部品の店が数多く並んでいて、ここで良く購入したものです。しかし、この電気製品街は、既に1軒を残してきれいに無くなってしまった。したがって、ヨドバシができるまで電気製品を買うのが不便でした。

 

比較的新しい百貨店

 

阪急百貨店

四条通の高島屋の向いに阪急百貨店ができました。阪急百貨店が完成した当初、南側に拡張予定と記事にあったが、そんな様子は現在まで全く無く、百貨店としては規模が中途半端でした。阪急百貨店は数年前に閉店し、今はそのままマルイになっています。

 

JR京都伊勢丹

次いで、京都駅が新しいビルになった時、このビルの西側にJR京都伊勢丹が開店し、今も盛業中です。地下の食品売り場がもっと広いと良いのですが。

 

結局、撤退した百貨店は阪急百貨店と「丸物」で、

①阪急百貨店→マルイ

②「丸物」→京都近鉄百貨店→ヨドバシ

と業態が変わっています。

 

あと、京都近郊に小型店が3店ほどあったが、中心部に近いのと小型店のためか客足伸びずいずれも閉店しています。

 

京都の場合、郊外店を除けば、撤退した百貨店は阪急と京都近鉄ですが、今は双方とも違う業態に転換して営業中です。

 

2019.1.17