ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

北朝鮮崩壊後の東アジア

2013年08月29日 | 国際・政治(朝鮮・韓国)

アインシュタインは、「思考実験」だけで相対性理論を作り上げたそうです。

思考実験とは、実際に実験するのではなく、頭の中で仮想の実験をして、どういう結果になるか考えてみることです。我々凡人が思考実験をしても、妄想で終わるだけですが、天才は違います。超高速で動く乗り物から光を照射すると、止まっている人には光がどう見えるかを考えて、相対性理論に至りました。

 

話はがらりと変わりますが、北朝鮮の金王朝は遠からず崩壊します。その時、東アジアの情勢はどうなるのでしょうか。思考実験して、二つのシナリオを考えました。

 

①中国が傀儡政権を作る

中国のコントロール下で北朝鮮を崩壊させ、中国が新しい政権を作る。中国にとって、自分の言いなりになる体制の方が都合良いし、韓国にとっても、都合がよい。なぜなら、北朝鮮を抱え込むと自国経済に悪影響を与えるので。

アメリカは、次善の策として、承認するのでは?

しかし、中国が崩壊すると、北朝鮮は再度崩壊することになる。

 

②韓国が北朝鮮を支配する

韓国に北朝鮮を支配する実力があるのか疑問? それに、韓国が北朝鮮を抱え込むことは、東ドイツを併合したかっての西ドイツのように経済に重荷です。日本にとっての不都合は、韓国が日本から賠償を取ってくるのに一生懸命になることでしょう。

中国は面白くないが、次善の策として承認するかも?

米軍は韓国に駐留する理由が無くなるので、撤退するでしょうが、日本には残るでしょう。

 

こうしてみると、①の方があり得るような気がします。まあ、暑い夏の夜の妄想に終わるかもしれませんが。

 

2013.08.29

 

 

 

 

 

 

 

 


会社は急には変われない その2~サムスン電子~

2013年08月27日 | 会社

人間の性格は簡単に変えられませんが、それにもまして、会社の性格も直ぐには変われないようです。組織の性でしょうか。

 

今回は、韓国のサムスン電子です。

ご存じのように、サムスン電子はスマホで絶好調で、利益は日本の大手電機会社の何社かを超えています。しかし、サムスン電子は、第二の松下電器(今はパナソニック)です。

 

松下電器は、かって「マネシタ電器」と言われていたそうです。その理由は、他社がヒット商品を出すと、その他社のヒット商品を真似た製品を直ぐに出して、かなりのシェアを獲得することから、揶揄されてつけられた名前だそうです。これは、昔に新聞か雑誌に書かれていた話です。この記事よると、他社製品を真似て直ぐに出せるのは、それなりの技術力と販売力が必要であり、かつ商品企画で失敗しない効率的な方法と言うことでした。

 

私は、この記事の見方は正しいと思っています。松下電器のこの「2番手戦略」は大成功を収めましたが、次第に会社が大きくなり、成熟した商品が多くなってくると、この「2番手戦略」は難しくなってきます。今のパナソニックは、「2番手戦略」から脱却して独創的な会社に変貌することに悪戦苦闘しているように思えます。この挑戦にパナソニックが成功するかどうか、わかりません。

 

サムスン電子は、この「2番手戦略」を研究して真似ているのではないでしょうか。サムスン電子の製品は、DRAM・スマホなど、他社のヒットした製品を真似ると同時に、素早く資本を投下して生産能力を整え、需要に即応したものが多いと言われています。唯一、有機EL素子を使ったTVでは先行しましたが、今のところ商売としては成功していません。

 

パナソニックの現在の苦境を見ると、サムスン電子にも同じ苦境が遠からずやって来るはずです。

サムスン電子も、このあたりの事情はわかっているので、自ら変わろうとしていると思われますが、染みついた過去の成功体験が邪魔をするはずです。会社は急には変われません。

 

2013.08.27

 

サムスンに関してはこちらも。


会社は急には変われない その1~アップルが先行し、マイクロソフトが追いかける~

2013年08月27日 | 会社

人間の性格は簡単に変えられませんが、それにもまして、会社の性格も直ぐには変われないようです。

その一つの例が、ジョブスのアップルが斬新なアイデアを盛り込むと、ビル・ゲイツのマイクロソフトがそのアイデアを追いかけるというパターンです。今後もマイクロソフトからは、斬新なアイデアは出てこないでしょう。

 

 l1回目

19841月、アップルは、画期的なパソコン「Mac」を出しました。それまでのマイクロソフトのOSMS-DOSなどは、文字を入力して「命令」を実行させていたので、慣れていない初心者には使いづらく、パソコンは決して一般者向けではありませんでした。しかし「Mac」はマウスなどを採用し、ユーザー・インターフェースが大きく改善され、一般の人でもパソコンを使い易くなり(あくまで比較の話ですが)、現在のパソコンの基本形となった製品でした。

マイクロソフトが、マウスを使用するOSWindows1.0を発売したのは、198511月で、本格的なユーザー・インターフェースの改良は、1993年のWindows 3.1からでした。

 

l2回目

マイクロソフトの最新のWindows8.1の紹介映像を見ていると、アップルのiPhoneのようなユーザー・インターフェースを取り込んでいるようで、「またか」という感じです。

 

l番外編

 マイクロソフトは、ある程度市場規模が見えてからでないと動かないようです。

・ゲーム機では

任天堂、ソニーの後を追って、”Xbox”で参入しましたが、日本では未だ三番手です。

Windows で行っているような、木で鼻をくくるようなサービス対応をXboxでもやっているのでしょうか?

・スマホのOSでは

アップルの”iOS”Google”Android”、の成功を見て、”Windows Phone”で参入しましたが、未だ成功していないようです。

 

 過去において大成功した製品開発プロセスと異なることは、なかなかできないようです。

2013.08.27


アメリカは世界の田舎~バトンルージュ射殺事件~

2013年08月27日 | 国際・政治(欧米)

アラバマ州バトンルージュでおきた日本の高校生射殺事件は、その特異な状況によって、ある世代から上の日本人には、良く知られています。1992年のハロウィーンの日に、仮装をした日本からの高校留学生が現地の男に射殺されました。

 

 この日、日本の高校留学生が現地の友人とともに、ハロウィーンの仮装をして、間違えてこの男の家に訪れました。この男は、日本の高校留学生に拳銃を突きつけて“Freeze”(止まれ)と言ったと言われています。高校留学生は、「パーティに来たのです」と説明しながら男に近寄ったので、男は高校留学生に向けて発砲しました。この男は、高校留学生を侵入者だと判断したということです。

 

私は、この事件に納得いきません。何でこれが正当防衛になるのでしょうか?

銃を持たない留学生が近寄っていただけで、何で正当防衛になるかと言うことです。私が見た範囲の日本のメディアでは、アメリカの銃社会の問題ばかり取り上げて、なぜかこの点に関して十分な検証が書かれていなかったことが不満でした。日本のメディアは、アメリカの現地のコミュニティの立場になって記事を書いていたような印象でした。

 

西部劇では、人を後ろから打つのは卑怯だったし、面と向かって打つ場合でも、相手が撃鉄に手をかけてから打っていたでしょう。

 

この男は腰抜けの卑怯者です。また、狭いコミュニティを守ろうとした陪審員もこの男と同罪です。同時に、腰の引けた記事しか書かなかった日本の新聞なども似たようなものです。

 

立場が逆で、ハロウィーンの仮装をしたアメリカ人が、日本の高校留学生の滞在している家に侵入しようと近づいて来た時、傍にあった銃でそのアメリカ人を撃った場合、陪審員は正当防衛にしないはずです。

 

2013.08.27


優良企業の転落 その2~日本IBM~

2013年08月25日 | 会社

稀に現れる「技術革新」という大波に、上手く乗れば大儲け、乗れないと衰退と言う、優良企業でも逆らえない現実があります。

 

 そこで、日本IBMについて。

日本IBM社員の解雇方法について、その実態がネット上にいろいろ掲載されています。

しかし、あのIBM、かってはIBMと取引のある日本企業が不平等な契約(IBM条項と言います)を結ばされた、あの栄華を誇ったIBMがねえ。

私が日本の会社に入社した頃、IBMは全世界で最先端のビジネスを展開しており、技術力はダントツで光輝いている会社でした。

そのIBMの日本法人の日本IBMが、大量の首切りとは!

あるネットによると、日本IBMの売り上げは、ピーク時の約半分になっているそうです。売上の半減は厳しいですねえ。

思えば、IBMのピークは、マイクロソフトとパソコンをやり始めた頃でしょうか?


平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」を思い出します。

 

2013.08.25