ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

セブンイレブン と 昔のTV・CMの企業の今

2024年09月05日 | 会社

セブンイレブンにアリメンタシオン・クシュタールが買収提案

 

コンビニ「サークルK」などを経営するカナダの企業「アリメンタシオン・クシュタール」がセブンイレブンに買収を提案しています。

 

このニュースを聞いた時、「サークルK」とセブンイレブンが同じグループになると、アメリカでは独禁法が障害になるのでは?と思ったので、調べてみました。

 

下記はネットで調べたアメリカにおけるコンビニの順位です。異なる三つのサイトのデータを載せています。

セブンイレブンが一位で、「サークルK」が二位ですが、ガソリンスタンドが主のShellとExxonを含めている場合とそうでない場合があります。ShellとExxonを含めると独禁法に触れないと思われますが、含めないと独禁法に触れると思うのですが? なぜ、ShellとExxonの店を含む場合と含まない順位があるのか、分かりません。

 

昔のTV・CMを見ていると悲しくなる

 

8月のタモリ・ステーションをたまたま見ていたら、昔のTV・CMをやっていた。ちょうどやっていたのは、日立とレナウンとセイコー。

 

日立

日立のCMは、昔から大きな木が出て来て「この木なんの木」と歌うCMをやっている。このCMには、日立の子会社の名前が次々と出て来るので、「日立は子会社が多すぎだよ!」とか、このCMに出て来る大きな木は「寄らば大樹の陰」の「大樹」じゃないかと思っていました。

 

しかし、日立はその後主要な子会社を次々と売却しています。経済評論家などは、日立は非主流の事業を上手く売却したと誉めています。

 

日立建機⇒一部株式を売却し、筆頭株主ではなくなる

日立国際電気(国際電気、日立電子、八木アンテナが合併) 

⇒(映像・通信ソリューション事業)日清紡

⇒(成膜プロセスソリューション事業)KOKUSAI ELECTRIC

日立金属⇒(株)プロテリアル

日立化成⇒昭和電工と合併し「レゾナック」となる

 

これからすると、CMに出て来る「大樹」の見えない裏側が1/3くらい枯れているはずです。

 

(追加 2024年9月5日)

そういえば、日立工機も投資ファンドに売却されています。

日立工機⇒工機ホールディングス

     ブランド名は、”HiKOKI”(「ヒコーキ」ではなく、「ハイコーキ」です)

 

レナウン

ご存知のように、中国の会社に売却されましたが、この中国の会社が破綻したので、レナウンも倒産しています。レナウンに関しては一度書いています。

2023年10月06日の「アレックス! 中国企業は当てにならないぞ!

 

セイコー

昔は今よりも輝いていたように思います。関連会社のセイコーエプソンもニュースに出て来ることも無いような?

 

企業も寿命がある

 

サラリーマンの終身雇用は風前の灯火ですが、企業も寿命があります。大きな木の陰の下で寝ていると、突然木が倒れてきます。

 

2024年8月26日

 

 


トヨタは先見の明がある?とハンズの苦境

2024年07月03日 | 会社

トヨタは先見の明がある?

 

最近、世界でEV(トヨタの言うバッテリーEV)の売れ行きが悪くなり、ハイブリッド車が売れているという報道が多い。これに関して、「トヨタは先見の明がある」とトヨタを持ち上げて、鬼の首を取ったように言う人がいる。世の中には、トヨタを誉めることを職業にしている人がいるようです。

 

しかし、これは間違い。開発戦略と販売戦略を意識的にごっちゃにしている。皆さん、経済評論家という人たちを信用しちゃダメですよ! 投資は自己責任ですよ! 

 

トヨタを誉めているこういう人に聞きたい。トヨタのEVは他社と比べて売れていますか? トヨタのEV技術は世界で一番ですか?

 

ハンズの苦境

 

「東急ハンズ」は業績不振のために、東急不動産からホームセンターを経営するカインズに経営が移って名称が「ハンズ」になった。確かに、渋谷店は以前ほど人が多くない。でも京都四条の大丸の前のハンズ(数年前に出来た)は結構人が入っている。 

 

「東急ハンズ」の苦境を自分なりに考えてみました。昔、アイデア商品というと「東急ハンズ」でした。でも最近は、百均やニトリやホームセンターなどがアイデア商品を取り扱っていて、競合が増えたのがきついかもしれない。

 

また「東急ハンズ」で扱っていたDIY商品は、ホームセンターがあちこちに出来て、客が奪われたかも知れない。それにホームセンターの方の値段が安い。

 

しかし、ビーカーや試験管など理科の実験で使うような器材は他では売っていなかった(今も売っているのかな?)ので貴重だったけど、こういう商品はあまり儲からないだろうな。電子機器の組み立てキットも豊富にあったけど、最近見なくなった。こういうのを組み立てる若い人は少なくなっただろうな。

 

それに、ハンズの値段は若干高めだったので、デフレ時代には合わなかったのかもしれない。でも、他の店では売っていない商品が並んでいる貴重な店なので、今後も残って欲しい。先日も、あちこち探して見つからなかった物が「ハンズ」にあった。

 

2024年7月3日

 


TVの隅をつつく その31 TBSは大丈夫かな?

2024年06月05日 | 会社

TBSに関しては、2024年01月22日に「落ち目のTBS」というブログを書いている。今回はその続きです。

 

TBSのNスタ、あなたの闘いは?

 

平日夕方のTBSの番組「Nスタ」。今は井上アナとホラン千秋がメインでやっている。しばらく前は、他に女性アナウンサーがいて緩衝地帯になっていたが、今は二人だけみたい。何で? いつも見ているわけではないが、前から二人の仲が悪そうで、そのうちどちらかが異動するのでは?と思っていた。ところがしばらく前の放送では、金沢に観光旅行に行き、二人で人力車に乗って仲直り?を演出していた。しかし、どうみても離婚予定のカップルが旅行しているみたいでギクシャクしていた。

 

5月29日の放送では、井上アナが新橋駅前で「あなたの闘いは?」というテーマでインタビューしていた。井上アナは逆に「あなたの闘いは?」と聞かれていたので、「そりゃ、ホラン千秋だろ!」と思ったけど、井上アナは当り障りのない答えを返していた。人生もっと素直にならなきゃ。

 

TBSの報道特集は知っていたのかな?

 

5月25日のTBS報道特集では、能登半島地震の復旧の遅れを特集していた。台湾地震では倒壊したビルの撤去が進んでいるのに、能登半島地震は遅いというストーリーでした。その中で、輪島市の老舗輪島塗の7階建てビルが倒壊したままで、撤去が進んでいないと紹介していた。このテーマで、このビルを取り上げるのは不適当です。

 

このビルのことは、2024年1月16日のブログ「能登元日地震で7階建てビルが倒壊するのなら東京・大阪ではもっと倒壊するはず」で紹介している。

 

このビルに関して、倒壊原因に納得がいかず、原因究明すべきと言う関係者の考えで、そのままになっているということをデイリー新潮が記事にしていた。このことをTBS報道特集のスタッフは知っていたのだろうか?

(その後、所有者はビルの撤去に同意したとニュースで聞いたので、いずれ撤去されるようです)

 

TBSは老舗輪島塗の7階建てビルの所有者に取材していないのでは? もしそうなら、取材が足りません。

 

2024年6月5日

 


複写機メーカーの苦境

2024年05月15日 | 会社

ペーパーレス

 

2018年06月03日の「ペーパーレス その2 ペーパーレスは40年かけて家庭まで」に書いたように、半世紀前から言われていた「ペーパーレス」はビジネスの世界から、ようやく家庭にも及んできた。

 

下のグラフは上記2018年のブログに記載した印刷&情報用紙の内需です。このデータは、印刷用紙と情報用紙を分けていませんが、印刷用紙も情報用紙も使用量が減少しています。(輸入紙は含まれていないはずなので、減少のカーブはもう少し緩やかと思われます)

このうち、「情報用紙」とは、ノンカーボン紙・フォーム用紙・複写用紙・感熱紙・PPC用紙・OCR用紙・圧着はがき用紙などですが、複写用紙の比率が大きいです。このように、複写用紙も減少傾向にあります。複写用紙が減少傾向ということは、複写機の使用も減少しています。ということは、複写機メーカーの業績がきつくなっている。

 

リコーと東芝テック

 

株式会社リコーの2024年2月6日の発表によると、リコーは2023年5月19日に公表した東芝テック株式会社の業務提携並びに複合機等の開発・生産の統合について、詳細を発表しました。

 

両社は合弁会社「エトリア株式会社」を作り、リコーは85%、東芝テックは15%を出資するので、リコーが合弁会社の経営権を握ることになります。リコーの方が販売量は多いので、この比率になったのでしょうが、東芝テックの15%は少ないような気がします。東芝テックはPOS(販売時点情報管理)システム、要はレジもやっているので、今後はこちらに集中するのでしょう。

 

富士フィルムとコニカミノルタ

 

2024年4月に富士フイルムビジネスイノベーション株式会社とコニカミノルタ株式会社は、

複合機・オフィス向けプリンター・プロダクションプリンター事業での業務提携に向けた協議を開始する基本合意書を締結しました。内容は

・合弁会社を作り、富士フイルムビジネスイノベーションが過半の株を保有する

・合弁会社では原材料および部材調達の連携を図る

・トナーの開発および生産で業務提携する

 

この内容を見ると、規模の大きい富士フイルムビジネスイノベーションが業務提携の主導権を握るようです。発表では、両者の業務連携は生産関係だけで販売の提携が無いので、販売はそれぞれのブランドで行うようです。販売に関してはこれから協議するのかもしれません。

 

ところで、「富士フイルムビジネスイノベーション」の旧社名は「富士ゼロックス」です。米ゼロックスとの「販売提携を解消」したので名称を変更しました。なお、「販売提携の解消」なので、米ゼロックス向けの複写機は未だに富士フイルムビジネスイノベーションが製造しているはずです。

 

2022年03月24日「続 Xeroxを高値で売り損ねたカール・アイカーンはどうする?

2021年02月13日の「Xeroxを高値で売り損ねた四面楚歌のカール・アイカーンはどうする?」参照。

 

他のメーカーは?

 

昔は今より多くのメーカーが、複写機を製造し販売していたが、徐々にメーカーは減少しています。キヤノン、リコー、富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)の御三家は残りそうですが、まだシャープ、京セラが残っている。(他にもあったかな?) これらの会社がどうなるか分からないけど、東芝テックとコニカミノルタでメーカーの整理はほぼ終わりです。 

 

複写機の今後

 

日本では、紙の使用が急激に減ることは無いでしょう。国会の委員会審議を見ていると、未だに官僚は紙の資料を大臣に手渡している。PCで資料を出すよりも、紙の方が早いのでしょう。しかし河野大臣くらい、PCを使って欲しいな。

 

今後も複写機の使用量は徐々に減少していくけど、(多分)急減はしないでしょう。ビジネスで「残り物に福がある」と言われるように、ピークが過ぎた業界でもそれなりの利益を出せる。それには、出ていく費用を出来るだけ押さえなければならない。

 

こういう業界には、新規参入する会社も無いだろうし、韓国や中国が新しく会社を作ることも無い(と思われる)。残った日本の会社を買収することがあるかどうか? こういう事情なので、競合が少なくなり都合の良い点もある。

 

2024年5月15日

 


最近の新入社員は直ぐ辞める?

2024年04月29日 | 会社

この時期、新入社員の話題が多い

 

この時期、入社したらすぐに辞める新入社員の話題がTVに出ています。それに、退職代行業者に依頼する新入社員の話題も。

TVでは

・すぐに辞める人がいる。4月1日に辞めた人も

・退職代行業が大流行り

・定年まで勤めると言う人は少ない

などの話題を紹介している。

 

私の入社した半世紀前は・・

 

TVでは「最近の若い人は・・・」というような話し方をしていますが、約半世紀前の私の入社した時にも、直ぐに辞める人が結構いた。何しろ、約半世紀前のことなので、興味の薄い記憶はあいまいになっているのはご容赦。入社後直ぐに辞めた人もいた?らしいが、入社後すぐに辞める人は、顔も知らないし、話したことも無いので噂だけです。また、研修が終わった3か月後に、配属が希望と違う部署になり、辞めた人もいたという噂もあった。

 

私の入社した約半世紀前にも「最近の若い人は直ぐ辞める」と言われていた記憶がある。

 

私の同期は入社後1年で辞めたヤツが一人、3~4年で辞めたのが一人

 

入社直後ではないけど、南の旧帝大卒の一人は、1年後に辞めた。また北の旧帝大卒の人は、数年後に辞めた。前者の人は、長身で声が大きく外交的な性格に見えたけど、会社にはなじめなかったようです。別の部門だったので、詳細は不明ですが、ユニークな性格だったと後で聞いた。後者の人は純朴そうだったけど会社になじめず、何回か病欠をして結局大学へ戻っていった。

 

これらの人は、私の勤めていた会社の風土になじめなかったのか、それとも会社という組織になじめなかったのか、良くわかりません。話をする機会が無いと言うか、自分の仕事に手がいっぱいで、話を聞く余裕もありませんでした。

 

新入社員は定年までいるつもりは無いとTVは紹介しているけど・・

 

TVでは、最近の新入社員に「定年までいるつもりは無いような・・」質問をして、新入社員は「定年までいるつもりは無いような・・」回答をしている。

 

でもこれは、「最近の新入社員」の特徴のように言うのはおかしい。「これからは定年まで同じ会社にいられない」と盛んに宣伝しているのは、経済評論家や経済の専門家と言われるような人です。日本のような終身雇用は社会の活力をそぐと言っている。最近の新入社員はこれを見たり聞いたりしているので、「私は定年まで会社にいます」なんて答えるわけが無い。TVはアホです。

 

2024年4月29日