ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

京都事情その40 退位したら京都よりも那須で

2016年09月28日 | 京都現地事情

2016727日のブログ「やらなきゃいけないんだけど、やりたくない皇室の問題」で話題にした生前退位に付随して出て来る「退位後はどこに住む?」問題です。

 

私の京都の実家の近くには、京都御所があります。私が子供の頃の大昔、近所の子供が野球をしようとすると、近くに適当な広場がなかったので、京都御所まで遠征して、建礼門の前の玉砂利が敷き詰められた広い通路で野球をしたものでした。一応禁止されていましたが、見回りが来ない時は可能で、来たら逃げました。

 

また京都御所の周囲の塀の外側には幅50㌢メートル、深さ10㌢メートルほどの水路があり常に水が流れています。この水は確か琵琶湖の水のはずです。京都御所の四隅には深い溝があって、そこには78㌢メートルの黒い魚(「どんこ」と呼んでいましたが、背式名称は不明。一般的な「どんこ」とは違います)がいて、捕まえて遊んでいました。

 

近くには堀川と言う川もありましたが、前も書いたように、そのころの堀川は真っ茶色でした。近くの染め屋さんが染物の糊を落とすために、川の中に入って布を洗っていました。排水と言うか、茶色に染まった川の水はそのまま流れていき、環境汚染もヘッタクレも無い状況でした。今の中国と変わらないと思う。したがって、魚もいない。

 

というわけで、京都御所は遊ぶのには好都合でしたが、世間がだんだん落ち着くにつれて管理が厳しくなり、野球は出来ないし、水路に入ろうものならセンサーが作動しベルが大音響で鳴る。

 

ところで、最近の週刊ダイヤモンドを立ち読みしたら、皇室特集をやっていました。その中にインターネットを見ただけで書いたような文章が載っていました。(有料の雑誌は、インターネットを見ただけで書かないでほしい)「双京」構想とか退位後の御所を京都に持ってくるとか。外部の人には分からないと思いますが、京都市などのホームページに書いてあるのは、お世辞というか「おあいそ」というか、お付き合いだからで、本気にしてもらうと困る。日本人は頭の構造が単純すぎる。少なくとも、記事を書く人の頭は単純やとあかん。

 

だいたい、京都御所は狭いし、皇居のように堀も無いので警備が難しく、警備をしっかりやろうとすると市民生活への影響が大きい。退位後は、広くて石垣と堀があって警備も楽な旧江戸城の中に隠居所を立てるか、少し離れた赤坂を使うか、いっそ自然豊かで今も頻繁に訪れる那須で暮らすのが一番です。

 

これ以上、京都御所の警備や管理を厳しくしないでほしい。

 

2016.09.28


題に「京都事情その40」を付け加えました。


東京、豊洲は退化の始まり

2016年09月25日 | ニュース

 

豊洲への卸売市場移転の話は、都民ではないので終わりにするつもりでしたが、書き足りないので続けます。

 

2016年9月22日のブログ「対岸から見た豊洲の大火事」の続きです。

 

なぜ、盛土はコンクリートより安全なの?

東京都が設けた専門家と称する人たちの委員会の結論は、盛土でした。この専門家と称する人たちが盛土に固執するのはなぜでしょう。盛土が安全で、コンクリートの構造物は安全性が低いと判断した根拠は何か教えてほしい。ベンゼンは盛土の土の隙間を通って上昇してくるし、シアンやヒ素等も地下水と一緒に上昇してくる。じゃあ、ベンゼンも地下水も通さないコンクリートの方が安全なのでは? その理由は東京都の公開資料に書いてあるのか、書いていないのかわからないが、都民ではないし、そこまで調べてみる気はない。

 

それに、この専門家と称する人たちは土壌のことばかり考えていて、建物のことは考えていなかったのなら、これこそ縦割りの弊害です。当然のことですが、土壌と建物の両方を考えないと、卸売市場の安全性は担保できないじゃないですか。おれらは土壌だけを考えるので、「建物は頼むよ、俺らは知らないから」じゃ、無責任も甚だしい。

 

なぜ、公明党は共産党と同じことをするの?

公明党は(舛添前知事まで)与党でしょ。野党の共産党と同じことをするのではなく、与党としての行動をするべき。なにか、今まで何もしなかった免罪符を作っているような感じがする。

 

なぜ、卸売市場は都が経営するの?

こんなに移転でもめるのだったら、卸売市場を使用する人たちに好きなように作らせたらいかが? 自分たちの金で作らないから、一向に自分たちの問題と思っていない。

 

卸売市場は縮小する?

卸売という取引形態はいつまで続くのでしょうか? 市場を通さない、直接取引が増えていると聞いています。卸売が完全に無くなることは無いでしょうが、縮小する方向では? 豊洲に行けば、廃業という人もいるようですが、豊洲に移るという要因は二次的であって、一時的要因は業界の構造変化ではないでしょうか? そういう点も報道するべきです。

 

築地はガラが悪い

大昔、早朝の駅(国鉄の新橋駅だったと思うけど、営団地下鉄の駅だったかも?)を降りて築地へ通う多数の男たちが、駅員が一人しかいない改札をジャンプして突破している映像をTVでやっていた。その人たちのインタービューでは、「時間が無い」「築地に早く着きたい」と言っていたが、切符を買っていないんだよ。

 

東京の埋め立て地は、もう無い?

東京は土地が無くなると、東京湾を埋め立ててきましたが、そろそろ限界では? 現在は中央防波堤外側(防波堤外側と聞くと、津波が来たら大丈夫か?と思います)の埋め立てをしていますが、これが終わるとさらに外側を埋めるのでしょうか? 中央防波堤外側を埋め立てて、ここに何か施設を作れるのかな?

そもそも、東京の拡張は限界でしょう。 地震とか津波、高潮などの天災の被害を考えると、既に東京はこんなに海に拡大したらダメなんだよ。

 

東京の一極集中は、そろそろ限界が来ている。

 

2016.09.25


対岸から見た豊洲の大火事

2016年09月22日 | ニュース

えらいことになって来ましたね、豊洲は。一番びっくりしているのは、小池都知事ではないでしょうか? こんなに疑惑が広がるとは思っていなかったと思う。戦線が広がり過ぎたので、今後は縮小するように切り替えるでしょう。何しろ、彼女は自民党所属ですから。といって、都民の支持を失うこともできない。気になるのは、小池都知事は平衡感覚と言うか、普通のおばさん感覚が無さそうなこと。まだまだ揉めそうです。

 

それに、疑惑が出てからの東京都の対応は拙いですね。マスコミが主導しているので、火にガソリンを注ぐようなものです。小池都知事はブラジル出張のため1週間不在となり、代わりに指示を出せる人がいないのも原因でしょうね。今後の一番の問題は、豊洲をどうこうするという問題では無く、しっかりとしていると錯覚した東京都の実にガタガタした緊張感のない組織をどう直すかと言うこと。小池都知事には無理かな? リオも終わったし、また選挙して変えれば? どうせ金のあり余っている東京都だし、景気対策にもなる。

 

ところで、一部のマスコミが言っているように、「現場の独走」という、昔の関東軍のような原因にしてほしくないですね。「現場の独走」ということにすると、東京都の上層部は責任逃れが出来ると思っている。「軍隊は官僚組織の最たるもの」と誰かが書いていたのを読んで、目からウロコでした。本質を突いた指摘に感心しました。関東軍も、官僚組織の陸軍の上層部の黙認(つまり責任逃れ)が無いと独走出来なかったはずですから。

 

責任逃れで言うと、印鑑が押してあるのに、「私は知らなかった」という言い訳が日本では通用しましたっけ? もし通用するのなら、今度使ってみようかな?

 

私は横浜市民なので、初めチョロチョロ燃えていた火が突然真っ赤になって燃え上がり、さらに火炎旋風となっているのを、多摩川の対岸から見ているだけです。ということで、自分に少し降りかかる火の粉について話します。

 

先ずは各都市の土壌汚染問題。

東京ガスが石炭ガスを製造していた工場の跡地が様々な物質で汚染されているということは、大阪ガスの工場跡地も汚染されている可能性が高い。大阪ガスの大阪の工場はどこにあったか知りませんが、京都はどこにあったかわかる。大きいガスタンクが昔あったから。中央卸売市場近くの今は京都リサーチパークです。

 

今は京都までパイプラインで天然ガスを輸送していますが、昔はパイプラインなんて無く、各地で石炭ガスを製造していた(はず?)。ここ横浜にも東京ガスの石炭ガス製造工場があったはずです。

 

ということは、各地で汚染土壌問題が起きてもおかしくない。ただし、揮発性ガスのベンゼンなどは少々出て来ても拡散してしまうので大丈夫でしょう。特に豊洲は周囲が海だし海風で直ぐに拡散する。砒素やシアンなどの物質も地面をコンクリートで覆ってしまえば出てこないので、豊洲が危険・危険と言うのは大げさすぎる。移転反対派が反対する材料にしているだけでしょう。まあ、東京都民が決める問題なので、私はどうでも良いですが、対岸の火事は、爆発しない程度に大きい方が良い。

 

あれは、東証のコンピューターが入っているビルでは?

地図を見たら、豊洲6丁目が15丁目と比べてヤケに広いなと思っていたら、全部が東京ガスの工場だったのがわかり納得。ところで、TVで空撮の映像を見ていると、6丁目の埋め立て地の根本の方に丸いビルが見えます。その横に四角いビルも見えます。噂では、このあたりに東京証券取引所が高速コンピューターを設置しているらしい。しかし、津波が来ると、水を被りそうなこんなところに商売の肝となる設備を設置して良いのでしょうか? 地震が起きたら、長期間機能がマヒしてしまいますよ。

 

晴海や豊洲の高層ビル群を眺めていると、東北大震災は既に忘却の彼方へと追いやられてしまったように思う。皆さん、しばらくは地震が来ないと思っているのか、地震が来ても高層ビルは大丈夫と思っているのか? 津波が来ても既存設備で防げると思っているのか? さらに言うと、埋め立て地なのに地盤の液状化が起きないと思っている? 不思議です。不可解です。理解不能。

 

2016.09.22


続きはこちら。



気象予報士が説明する無駄な指標

2016年09月19日 | ニュース

「こち亀」が連載終了というTVを見て、作者の秋本治のデビュー時の名前を思い出せない。土曜日にTVで辛坊治郎が話していて思い出した。「山たつひこ」をもじった「山たつひこ」。もとの「山上たつひこ」の書いたマンガは直ぐに下半身が出て来るガキ警官の・・・題名が出てこない。思い出した!「がきデカ」。

 

ところで、恒例の気象予報士川柳です。

 

予報士は 旧暦だけに 胸を張り

天気予報は自信無さそうですが、二四節気の解説は毎年同じで自信たっぷり

紫外線 外に出て見りゃ わかるだろ

紫外線情報を朝にやっていますが、紫外線が強いか弱いかは、外に出て見りゃわかるだろう。

熱中症 いつも危険で あてにせず

熱中症情報はいつも危険マークが出ているので、これを見て注意している人はいるのかなあ?

 

気象予報士が旧暦の二四節気の解説を得意になってやる話は既に2~3回しているので、ここではそれ以外の二つの話にします。NHKでは、紫外線の強さと熱中症の危険度を色分けして示していますが、NHKだけかな?

 

紫外線の多少を朝(だったと思う)に示しています。雲があっても薄い雲なら紫外線は突き抜けるので、薄い雲なら紫外線が多いと言う説明。しかし、紫外線のダメージが予想外に多い場合は、雨とか曇りの天気予報の時に、実際は薄曇りや晴れたりして、紫外線が多かった時。要は、天気予報が晴れる方に外れると、思ったより多くの紫外線を浴びる。したがって、紫外線情報をあてにするより、天気予報次第。(もっとも、紫外線を1日くらい大目に浴びても、皮膚が不可逆的に劣化するわけでは無い)

 

熱中症の予防情報も、いつも危険マークがついているので、これを当てにしていると毎日気を付けることになる。熱中症の予防情報を参考にしている人はいるのかなあ?

 

話は変わりますが、今日は敬老の日で彼岸の入り、三日したら秋分の日、つまり秋のお彼岸の中日。ここ横浜の山の中の道端に彼岸花が一輪咲いていました。秋分の日には他のつぼみも開いているでしょう。

 

 

人間界はいろいろ理屈を捏ね回していますが、自然界は不思議です。時計も無いのに毎年その季節になると花を咲かせる。自然界は嘘をつかないですね。

 

2016.09.19


北朝鮮の地下核実験は地震と噴火を誘発する?

2016年09月16日 | 地震・火山

9月9日の午前に、北朝鮮は豊渓里で地下核実験を行いました。規模は地震に換算してマグニチュード5.3で、国境近くの中国の延吉市(豊渓里から約150㌔メートル)でも揺れを感じたそうです。

 

北朝鮮のTVで、チマチョゴリを着た錨鼻のおばさんが北朝鮮の政府声明を読み上げていましたが、「・・・・ヤッター」とか「・・・・シタ」と言っていたので、核実験をやったのでしょう。私は朝鮮語がわかりませんが。

 

私はこの地下核実験のニュースを聞いた時に、この地下核実験が白頭山の噴火を「誘発するかもしれないのに、ようやるなあ」と思いました。白頭山は北朝鮮と中国の国境にある山で、北朝鮮の呼び方で白頭山、中国では長白山といい、標高は2744メートルとこのあたりでは一番高い。そして頂上のカルデラ湖が美しい火山で、このカルデラ湖の中央を国境線が通っていまて、中国側から登山可能す。そして地下核実験場のある豊渓里から約100㌔メートル(東京と富士山くらい)しかない。

だいたい、プレート境界から遠いこんなところに火山があるのが不思議ですが、この白頭山は約一千年前に大噴火を起こし、それ以来4回噴火したらしい。最近では2002年から2005年にかけて群発地震が発生し、山頂の隆起など火山活動が活発でした。この時に、北朝鮮の依頼で国際的な観測チームが調査に入りました。その後、火山活動は落ち着いているようですが、地下には溶けた岩石があり、噴火の可能性が無くなったわけではない。

 

と思っていたら、9月12日に韓国南東部を震源とするマグニチュード5.1と5.8の地震が発生しました。5.8は韓国で最もマグニチュードの大きい地震でした。韓国はプレートの上にしっかり乗っかっているので、もともと地震は少ない地域です。韓国の気象庁は、東日本大震災の影響と言っていましたが、私は北朝鮮の地下核爆発も断層に影響したのとちゃうか?と思っています。

 

韓国南東部の地震については、「「大きな地震は起きない」の韓国の神話は崩れた」2016.09.12 をどうぞ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/pyonjiniru/20160912-00062123/

白頭山の噴火についても書かれている。

 

白頭山に関しては、ナショナル・ジオグラフィック誌の「北朝鮮の聖なる火山「白頭山」に噴火の兆候」2016.04.20を見てください。

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/041900143/

 

より詳しく白頭山を知りたい方は東北大学のサイトをどうぞ。

http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/paekdusan/index.html

 

なにしろ、中国の国境に近い延吉市は核実験場のある豊渓里から約150㌔メートル離れていますが、豊渓里と白頭山は約100㌔メートルしかないので、 白頭山の地下は延吉市よりも大きく揺れたはず。溶けた岩石の存在する白頭山の地下が核爆発で揺すられるとどうなるか? 活動が活発化しませんか? それとも、逆に落ち着く? 自然はどちらに転ぶかわかりません。

 

私の願いは、日本に影響が無い程度の都合よい規模で白頭山が噴火して、北朝鮮に天罰を与えること。日本では白頭山の噴火より、富士山の噴火を心配するべきですが。

 

2016.09.16

 

「中国側から登山可能」と書きましたが、現地の状況が良くわからないので削除します。(2017.09.26)