「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「雨の運動会」

2018年09月08日 | 季節の移ろい・出来事

              
                  降りしきる雨の中の運動会 

7月の西日本豪雨災害、9月に入って台風21号の災害、そして北海道を襲った震度7の地震災害。
このところの日本列島は、何かに呪われたのではないかと思わせるような、重大災害が続いている。
どれをとっても、人知の及ばない自然の威力であり、気を付けようにも何をどうするのか、途方にくれるばかりである。

そんな中でもここ岩国地方は、雨乞いをしたくなるほどのお天気が続いた。
ところが二学期が始まって1週間。運動会の季節を迎える頃になってちょいちょい雨の日が多くなった。
あれほど乾ききりそうなお天気が続いたというのに、肝心なこの時季になって雨続きという皮肉な現象はいったいどういうことだろう。

孫次男坊のカー君は、高校生になって初めて迎えた「ワクワクする」運動会であった。
昨夜からの雨は朝になっても上がらず、学校側も、開催か中止か、かなりの迷いがあったようだ。延期した場合来週の火曜日となる。結局延期による数々のデメリットを考慮し、雨中の開催に踏み切った。グラウンドには生徒たちの影が映るほどの水浸し。

開始を1時間遅らせ、プログラムも大幅に変更。しかも午前中で終了となった。
閉会式の校長先生講評が面白かった。
「この雨の中を生徒の皆さんはよく頑張った。今日までに練習を重ねた競技やパフォーマンスを全て発揮することは出来なかったことは非常に残念に思います。しかし、これから皆さんの歩む長い人生の中で、計画を立て準備をしたつもりでも、全てが順調に進むとは限らない。今日のように雨に見舞われることもある。それでも、仲間と力を合わせ運動会を盛り上げようと努力したことは、決して無駄にはなりません。
来賓や保護者の皆様にも雨の中を最期までご声援頂き感謝します。雨にも負けない皆様の声は、完全燃焼できなかった生徒たちの心に十分届いたものと思います。これからも色んな場面で、温かく見守ってやってください。」というような内容だったと思う。

まさしくその通り。全てのことが予定通りに運べば幸せではあろうが、不運に立ち向かう辛抱強さには欠けることにならないだろうか。
そんなことをふと感じた雨の運動会であった。

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「笑顔とうしろ姿と」

2018年09月05日 | つれづれ噺

               
                 笑顔の引退会見        去り行くうしろ姿

「森羅万象」。この世に存在するもの全てに始まりがあって終わりがある。
「生」あるところ必ず「老・病・死」がある。それはまさに表裏一体、別個なものとして考えることは出来ないセットみたいなもの。
プロ野球広島カープの新井貴浩選手にもその時が来たのか。今シーズン限りでユニフォームを脱ぐことになった。

広島工業高、駒沢大学という野球名門の道を進んだ割には、当時の注目度は決して高くなかった。カープへの入団も、ドラフト順位6位という決して野球エリートでもなければ、器用さやスマートさも持ち合わせない選手であったように記憶している。
ただ、あの大男が、必死にがむしゃらにコーチの指導を受け、いつも泥だらけ、玉のような汗を流していた印象を思い出す。

カープ入団後、遅咲きの大輪は花を見せ始めた。万年Bクラスのカープを盛り上げる魅力は十分に持っていた。
ただ小生自身の目には、いつまでたっても、どんな活躍をしても「なんかしら頼りないなー」という印象がつきまとった。
それでも彼なりに努力したお陰で最盛期を迎えた。そこで阪神に移籍した。FA権、フリーエージェント制度という、一定の期間一軍選手として活躍したら、他チームへの移籍を自らが選べる権利、を活用して、低迷の続くカープを優勝させないまま阪神に移籍した。

やはりこの程度の選手であったのかとがっかりしたのが、当時の新井選手に対する小生の正直な印象である。
7年間阪神在籍の後再びカープに戻って来た。いわゆる出戻りというマイナスイメージは、多くのカープファンが感じた通りである。
1球目2球目の絶好球を簡単に見逃して、直後のとんでもないボール球に手を出すクセを何度見せつけられたか。

そんなこんな功罪ひっくるめた一プロ野球選手が引退会見をした。晴れやかな笑顔であった。
阪神に移籍したことを過去のこととして、絶対信頼の応援を続けたカープファンに対して、感謝以外の何物でもない素直な言葉と笑顔であった。カープの3連覇に貢献した功績は大きい。一昨年の最高齢MVPという勲章も光る。

だからというわけではないが、最後まで新井選手の心情を貫いた「フルスイング」。そして「誰からも愛されるキャラクター」にはケチをつけるつもりなどない。むしろ、心の底ではいつも、他の打者よりも大きく期待していたのかもしれないと、今にして思う。
笑顔で去り行く背番号25に「ご苦労さん」「よくやったね」。惜別の言葉と拍手を贈りたい。

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「季節の香り」

2018年09月04日 | 季節の移ろい・出来事

            

荒れる日本列島。またまた台風21号が巨大な勢力のまま接近。ついに徳島県南部に上陸。次いで紀伊半島、近畿一円に甚大な被害をもたらした。全くあり難くない話であるが、今年は台風の当たり年ということらしい。9月4日現在ですでに21号を数える。
特に8月は、1か月の台風発生数としてはこの20年で最高の9件に上るという。
もっと過去にさかのぼっても、10件が最高と言うから、9件は歴史上でも2番目に多い数字である。

そんな荒れ狂う台風の大雨や大風が来る前に、近くのハス田で頂戴して来た、直径1mにもなる大きな葉っぱが二階に置いてある。
月夜の晩に頂いて帰り翌日1日だけ直射日光に当てる。後は大切に陰干しを重ねる。かなりシワが増えて、一見像の皮膚を思わせる状態のハスの葉っぱが、見かけによらず何とも名状しがたい季節の香りを二階中に放っている。階段の途中からその佳き香りが鼻をくすぐる。
やがてこの葉っぱが岩国寿司の名わき役として、5段重ねの仕切りとして活躍し、食べる人の鼻をくすぐり、食欲をそそるのである。

このハスの葉っぱが我が家の秋を彩る香りなら、今ひとつの季節の香りが我が家にはある。
6月の終わり、もぎ取った青梅の実を取り敢えず二階の一室に広げておく。二日もすると、それはそれは甘酸っぱいような、まさに芳香を二階中に行きわたらせる。この芳香はやがて来る夏を予感させる。
夏の夜感と深みゆく秋を、香りが教えてくれるというのも、ちょっと贅沢をしている気分ではある。

その昔の高貴な人々は、宮中で四季折々の香を焚き香りを楽しんだという。また香りの香木名を当てっこするゲームを楽しむ「香筵(こうえん)」を開いたりしたという。
我が家にそこまでの風流心はないが、このように季節に合わせた自然の植物から得られる生の香りを楽しめたらいいだろうな~などと思う。
面白いかも。そんなおいしいネタがどこかに転がっていないかな~。

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「追い込みの季節」

2018年09月01日 | スポーツ・観戦

             

迎えた9月ついたち。「防災の日」「二百十日」。何かと自然災害に備える心構えを問いかけられる日でもある。
今年は暦の関係もあって、小3の孫君の新学期は9月3日となる。
ただただ願うのは、あの猛烈な暑さが9月の声と共に、一日も早く遠ざかってくれること。そして大きな自然災害のない、穏やかな秋を迎えたいということ。

暑い暑い夏を乗り越えた稲穂も黄金色を見せ始め、実りの秋に向かって追い込み時期を迎えている。
大きく実ったレンコンもそろそろ出荷が始まった。昨夕、今年の初物を天ぷらで頂いた。今一歩の食感ではあるが豊作には間違いない。
そんな秋の収穫を台無しにするような自然災害の襲来は何としても御免蒙りたい。
雨ごい祈願とともに台風回避祈願、そして豊作祈願を併せて奏上したい気分である。

一方で9月の声とともに、プロ野球もいよいよ追い込みの季節がやって来た。
セ・リーグは、赤ヘル軍団「広島東洋カープ」の三連覇に向けた確かな足取りに拍車がかかってきた・・・と思いたい。
今一度、セ・リーグ制覇へのマジックナンバーをおさらいしておきたい。つまり、カープ以外のチームの優勝の可能性の薄さにも触れておきたい。

8月31日を戦い終えた時点の、残り試合数とその勝敗によって動く優勝決定ラインの、言って見ればどっちでもいいような話ではある。
先ずは広島カープが、残り28試合。そのうち17勝11敗で完全に優勝できる。つまりまだ11敗しても大丈夫だということ。
次にヤクルトは、残り29試合。そのうち29勝0敗でも、カープが17勝すれば、優勝はない。ということ。
ついでに阪神は、残り33試合。そのうち33勝0敗でも、カープが14勝すれば、優勝はない。ということ。

つまり、ヤクルトも阪神も、残り試合を全部勝ったとしても、カープの17勝11敗には追い付けない、ということである。
ここ数年、全国の球場で見られる観客席の赤いユニフォームの多いこと。それだけプロ野球を盛り上げたカープファンに感謝を捧げ、そして野球を知り尽くした選手団の活躍ぶりに素直に拍手を贈りましょうや。3連覇を祝ってやりましょうや。
そうして、カープに続く新たな勢力が連覇を目指す中で、プロ野球全体が面白く観られるなら、これに越したことはない。

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