今日は敬老の日。我が住む町でもあっちこっちで敬老行事が開かれた。
お役目柄、あっちこっちの敬老行事現場に出向いて写真を撮って来た。その写真と行事内容を記事にして、地域活動機関紙のニュースの一つとして紙面を飾るのである。
今日撮った写真の整理や、紙面レイアウトなどに少し頭を使っているときに、高校時代から今もずーっと付き合いのある友から電話が入った。いつも通り爽やかな屈託のない話しぶりである。稲刈りの苦労話でもしたくなったかな、などとタカをくくって彼の調子に合わせていた。「楽しみにしとった10月の飲み会に出席出来んようになってしもうた」と言うではないか。
近くの開業医で診察したところ「大病院で検査しなさい」ということになり、その結果「改めて10月に検査入院して肺細胞の一部を精密検査をする運びとなった」という重大報告。「オイオイ、あんたもそんなことになったのかよー」と、少なからずショックを受けた。
高校時代からずっとライバルでありよき友であった。お互い会社勤務を経て定年退職してからの16年間は、若い時以上にこの上ない友の一人として、高校仲良しグループ男女10人で、何かにつけて飲み歌い遊んで来た。たまには彼の稲刈りの手伝いもしてきた。
何故か我々のグループに限っては、女性側が早いうちから病気がちで、一人欠け二人脱落していき、ゆいに女性は仲間からいなくなった。
男の方も、一人は完全に治療専念。一人は後遺症を気にしながらの万全でない体調。残ったのは男3人だけになってしもうた。
そんな大切な一人が「重大検査入院」という。なんかしら身につまされるねー。
酒の量では彼が一番。カラオケだけは・・・・・・??どっこいどっこいかな。
この頃の酒の肴は、おつまみともう一つ「元気に生きてコロッと行こうや」「ピンピンコロリを目指そう」などの話も加わっていた。
検査入院の話が出た段階でそこまで心配しては少し行き過ぎ・・・と自分を戒めてはみるものの、「敬老の日」というタイミングでこんな話を聞かされると、やはり身に沁みる度合いが大きい。
長生きを喜ぶ「喜寿」を謳歌する今、「まだまだこれからよ、あんたは大丈夫だよ」と当てもない元気づけはしたものの、心の中では「もう少しオレに付き合ってくれよ」と拝み倒したい心境である。