「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「訃報」

2018年04月24日 | スポーツ・観戦

         

1964年のプロ野球ドラフト会議で、広島東洋カープから2位指名されたのが、京都平安高校のキャッチャー衣笠祥男選手であった。
高校球児としてはキャッチャーで鳴らした選手を、当時の監督であった白石勝己氏は、惜しげもなく野手に転向させた。
その眼力もさることながら、衣笠選手の並外れた頑張りと努力によって、後に国民栄誉賞を受賞する超一流選手に押し上げた。

そんな元プロ野球選手がまた一人、静かに永遠の旅人となった。享年71歳。若い旅立ちである。
昼間のNHKレギュラー番組の途中、緊急ニューステロップで「衣笠祥男さん逝去」の訃報が流れた。
その直後、生放送の番組を中断して「ここでニュースをお伝えします」と、死因や過去の業績などを伝えた。
それほどに、いちプロ野球選手としては破格の扱いを受けるほどの偉大な選手であったということなのだろう。

我がひたすら愛する広島カープに生涯を捧げ、カープの永久欠番となった背番号3の選手だったから、ということだけでなく人間的にも、数多く残した名言にも、魅力を感じる大好きな選手の一人であった。
先日は星野仙一さんが逝き、今回衣笠祥男さん。だんだん寂しくなってくるな~。もっともその分新たな魅力ある選手が台頭するわけだが、彼らほどの気持ちの奥まで入り込む選手がどれほどいるか、まあじっくり見ていきたい。

衣笠選手のどこに魅力を感じるか?と問われたら、即座に「無事これ名馬」と答えるだろう。
連続試合出場の世界記録を打ち立てたかつての名馬衣笠祥男。
丈夫に生まれ育った身体をさらに鍛え上げ、群を抜く俊敏な動作で身体を守る。その上で想像以上の体調管理は大変な気持ちの入れようであったと聞く。「プロ野球選手なのだから、毎日元気な姿でグラウンドに立ってファンの声援に応える」。この姿勢を常に当たり前のこととしてやってのけることに、一つの生き方を見出した思いがしたものである。

他にも、きら星の如く人の心を動かす名言至言をたくさん残した、あの鉄人と異名をとる男の「優しさあふれる人懐っこい笑顔」これもまた大いなる魅力の一つであった。実力があるが故の優しさ。遠くまねの出来ない憧れの一面でもある。

言い募ればキリがない魅力ある人柄に、心からの哀悼を捧げ、ご冥福をお祈りしたい。   合掌

 

 



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