「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「また白い花が咲いたよ」

2018年04月26日 | 季節の移ろい・出来事

     

何年ぶりだろう。我が家の小さな庭の南東の一隅を占拠している平戸つつじが、今年は目を見張らせるほど大量の花を付けた。
その見事な咲きっぷりは思わず記念の1枚カメラを向けたくなる。早速に花芯に潜り込み、蜜をあさるハチの姿もくっきりと。
以前は白と紅と半々に咲いていたと思っていたのに、紅はたったの2輪だけ。白に押されて紅は遠慮してしまったのだろうか。
よーく見ないと見過ごしそうになるたった2輪の紅だが、一応存在感は示している。

ここ数年咲くことのなかったこのつつじ。
前に住んでいた家から一緒にここに引っ越してきた、長い長いお付き合いの思い出に残る花である。
どこにでもある平凡な花の平戸つつじが、なにゆえそれほど愛おしいのか。

思えば10年前、2008年5月1日。「白い花の咲くころ」と題したブログを初投稿した。
それが、この拙ブログの本格的スタート。まさに最初の投稿文なのである。ブログ開設10年の感慨は後日に回すとして、今一度10年前を振り返ってみたくなった。 一つの足跡を覗き見ると・・・・・・。

2008年5月1日投稿

「白い花の咲くころ」と言えばその昔、郷愁とともに淡い恋心を叙情的に歌った歌謡曲があったのを思い出す。
今回の主役に抜擢した我が家に咲いた白い花は、残念ながら歌になるような情緒もなければ恋物語を秘めているわけでもない。ここ3・4年、ほとんど花を付けなかった平戸ツツジの話である。

毎年、その時期が来れば丁寧に刈り込み、必要な年には消毒も施した。なのになかなか花を付けない。
”咲かぬなら、抜いてしまおうこのツツジ”と何度か思ったものだ。だが待てよ、14年前、新築したこの家に引っ越して来るとき、家財道具や思い出をひとまとめにしてクルマに積んだ。ついでとは言え根こそぎ引いて、クルマの片隅に載せられて一緒に引っ越してきた仲間じゃないか。”咲かぬなら、咲かせてみせようこのツツジ”と思い直して更に手入れして肥やしもやった。
ツツジの方で根負けしたのか、老体に鞭打ったのか、数年ぶりに今年は見事な真っ白い花をいっぱい付けて楽しませてくれた。
元々は赤・白・ピンクと賑やかであったのに、どういう訳か、白一色だけである。
それでもまあいい、抜いて捨てずに可愛がった甲斐があったというものだ。
庭の片隅からではあるが、私たちの家庭の有り様をずーっと眺めてきた仲間なのである。花が終わったら早めに刈り込み、お礼の肥やしもやるからまた来年も頼むよ。鬼がハナで笑って裸足で逃げるようなハナシになってしまった。

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