「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「うごめく虫たち」

2021年03月05日 | 季節の移ろい・出来事

                                     

季節の指標である「二十四節気」の立春から数えて3番目の節気に当たる「啓蟄」。
立春、雨水、春分などと比べると如何にもしかつめらしい呼び方であり、難しい字面でもある。「啓」は「ひらく」という意味。「蟄」は「土の中で冬ごもりする虫」という意味があるのだという。

そんな地中の生き物が、長い冬眠から目覚め、春の訪れを先取りするように活動を始める時期である。
考えてみれば、地中で冬眠する虫も数々あろうが、今年の場合は我々人間様にとっても、色んな虫を抑え込んで無理矢理冬眠させざるを得なかった季節が、長く続いた。

仲間とワイワイ呑むお酒の虫。接待を伴う高いお酒の虫。コーヒーを飲みながら自分の歌に酔うカラオケの虫。遊びの虫を避けるためにひたすら野良仕事に精出す虫。そんな抑圧された色んな虫は、未だ啓蟄には至らず、季節に逆らいながら今しばらく「啓」を忘れて「蟄」のままで、コロナ対策お籠もりさんを守らなければならない状況である。

一都三県のコロナ禍緊急事態宣言はさらに3週間の延期となった。首都圏の感染拡大を抑えない限り、いつどこの地方都市で再び炎上するか分からない人の流れの中では、お気の毒ではあるがやむを得ないと、納得するしかない。
我々人間様にも、季節の指標である節気の一つ「啓蟄」が一日も早く訪れて、夜の街を活気づけ、飲食業界を振興させ、自由に旅に出られる、そんな春を待ち望んでいる。
だんだん先が短くなることを実感するお年頃の人間には、切実な問題なのである。

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