「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「思わぬ豊作に」

2020年06月17日 | 晴耕雨読

 
  アンズを思わせるような大粒の梅の実      60kgを超える大量を、さてどう処分するか

この季節、どうしてもやっておかなければならない農作業のひとつ。梅もぎ(梅ちぎり)がある。
梅雨の晴れ間を狙い、天気予報と相談しながら、二日連続のよいお天気、その日を待つ。
生い茂った梅の樹の下に潜って、上を向いて一つ一つ丁寧に手でもぎ取る作業は、樹全体が乾いていなければならない。葉っぱが濡れていたら、初めっから濡れそぼっての作業になる。これには数倍の労力が要る。二人で150才に余る老夫婦の作業にしては過酷である。実行前日の空模様も晴れが欲しい。

この冬は梅の花の付きがよかったし、花期も長かったのは知っていた。しかし、これほどに玉太りがよく、アンズやハランキョーを思わせる手触り、しかも数年ぶりの鈴なりには驚いた。文字通りの「鈴なり」で、どうかすると両手でしのぎ落とすほどの小枝もある。
そういえば、昨年は随分淋しい出来映えであった。昨年は裏年で、今年は当たり年ということか。いずれにしても意外な豊作は、もぎ取る手につい力が入る。

菅原道真を祀った防府天満宮境内のように、100本近い梅の木となると、いちいち手でもいではいられない。つまり樹の下にシートを敷き、梅の木を長い竹で叩き、梅の実を落としてそれを拾い集める。
その点、たった3本しかない我が家の梅の木。丁寧に手もぎしてもさほど時間はかからない。と言いたいところだが、3本といえども若々しく枝葉を伸ばす働き盛り。その上、年2回の剪定は欠かさず、ねんごろに話しかけて、ご機嫌伺いしている樹ではある。今年は全部で60kg、随分手間も掛かったし汗もしたたり落ちた。 
                                                                   
 いつまで待っても羽を広げてくれない蝶。仕方なし横顔を

水分補給に一息。ふと草むらに目をやると珍しい蝶が羽を休めている。本気で休んでいる。一眠りでもしているのか、羽を広げてくれない。しばらく待っても羽を閉じたままじっとしている。「ひょっとしたらアサギマダラ?」とも思ったが、少し違うようにも見える。兎に角後ろ姿を撮らせないので、横顔を撮った。いったい名前はなんだろう。それにしても随分落ち着いた流暢な蝶であった。

きつい作業ではあるが、ウグイスが見事な声で出迎え、カジカガエルが一日中優しい鳴き声で慰めてくれる梅雨の晴れ間。明日からは青梅外交の始まりだ。喜んでいただける人に少しずつのお裾分けを。

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