親元を離れ、過疎に近い山の中の高校で、完全寮生活を続ける孫兄ちゃん。
地域柄、早めに冬休みに入るため、他の高校に比べると冬休みはやや長い。その分夏休みが極端に短い。
そんな、実際は長いはずの冬休みも、長野県へのスキー合宿や、地元ゲレンデでの練習、年が明けたらすぐに試合といった調子で、
本人にとっては実に短い冬休み。
暮れも押し詰まってやっと帰省。元日に我が家にやって来た。
具だくさんの巻きずし「田舎巻き」や、野菜たっぷりの煮込み、魚料理、など彼の好みに合わせた田舎料理をたらふく食べて帰った。
2日後に早速スキーの試合に臨んだという話は聞いていた。その時点では0.07秒くらいの差で涙を飲んだらしかった。
そのあと行われたインターハイ出場を賭けた予選では、0.07秒の差をクリアーし、初めてのインターハイ出場を手にしたという。
どちらかと言うと寡黙な兄ちゃんが、興奮して「オレ、やったよ!」と親に電話をしてきたのだそうな。
ジジとしてもすぐにお祝いメールを入れた。3時間と言う時差はあったが、躍るような文面が返ってきた。
的を得た感謝の言葉と、苦しかった練習のお蔭かな・・・などとおどけていた。
あの孫兄ちゃんがここまで成長したのかと思わせるメールにジジ・ババも思わずウルッ。
こんな時、携帯メールって有り難いもので、手紙を書くほど堅苦しくなくて、サラッと気持ちを表せるようだ。
頭の一つも撫でてやりたくなるような、素直な大人の文面になっていた。
彼は彼なりに、当面の目標をインターハイ出場に絞っていたようではある。口にこそ出さなかったが……。
1歳半頃から、あっちの公園こっちの広場に連れ出しては、よちよち歩きの足腰を鍛えたジジの功績もあるにはあると思うのだが??
取り敢えず一つの目標に到達したことは、やはり何といっても本人の頑張り以外にない。ちょっとだけ褒めてやりたい。
2月2~6日まで、群馬県の「尾瀬ほたか高原スポーツパーク」で開かれる大会で、先ずは自分の力を全国レベルと比較してくればいい。
それから改めて目標の練り直しを迫られるのだろう。
ガンバレ、兄ちゃん! 二人の弟も必死で応援しているよ。もちろん両親も、そしてジジ・ババも。