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「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「もういくつ寝ると」

2013年12月29日 | つれづれ噺

 

♪♪ もういくつ寝るとお正月・・・ ♪

私たちの子どもの頃には、こんな歌を歌いながら、お正月を待っていた。
今の子供たちにはお正月直前に、大きな大きなプレゼントがもらえるクリスマスがある。
そのせいかどうか、お正月の魅力ががかすんでいるのではないか、などと少しひがんでしまう。

お正月でなくとも、もういくつ寝ると・・・ と、指折り数えてその日が来るのを待ったのは、なにも子ども時代ばかりではないようだ。あの時もそうだった、この時もこんな感じだったかな、などと思い当たる節目はいくつかある。

それはともかく、4歳の孫くんに「今日、お餅つくよ」と言ったら、ご機嫌でやってきた。
「ぺったんぺったんはどこにあるの?」と聞く。
幼稚園では石臼と杵で、ぺったんぺったんつきあげる、昔ながらの本格的お餅つきを体験したようである。
「そっか~、じいちゃんちの餅つきはこれなんよ」。台所の片隅で、機械の唸りを聞かせる。やがてふくれ上がったお餅を、しゃもじでぺったんぺったんやらせるのが、せめてもの我が家のお餅つき。

つきあがった、熱々の餅をこねまわして、自分の指ほどのちっちゃいお餅を幾つも作らせてもらえることで、やっと餅つきの味を楽しんでくれたようだ。

            
かたわらのストーブの上では、ギンナンがほどよくいられている。
11月に行われた、知人の町おこしイベントに出向いた折買って帰ったギンナンが、おふくろの形見ともいえる焙烙(ほうろく)の上で、少し焦げ目をつけている。おいしそう。
固い殻を破ると、クリクリっとした大きな実が飛び出る。アツアツ・・・口に入れる。

その昔、七輪に乗った焙烙の上で、先っぽが黒く焦げてすり減ったご飯用しゃもじで、ソラマメや大豆を炒りながら、いろんな話をしてくれていたのがふと思い出される。
炒られた豆は、貴重なおやつであり、タンパク源であったような。

もういくつ寝るとお正月・・・ こんなわらべ歌さえ、この世から消えてしまう日は遠くないようだ。
焙烙も、ストーブがあるから出番がある。エコキューとの電磁波調理器では、おふくろの形見さえ、戸棚の肥しになりそうである。今日はお墓参りもすませた。

ちなみに、29日は昔からお餅はつかない。このお話は昨日、28日の出来事なのです。

コメント (4)
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