空蝉 @千波公園西の谷緑地
西ノ谷に行くと沢山のセミの抜け殻を目にする。
葉や幹の上に留まっているのも有れば、地上に落ちているものもある。
蝉は成虫としての地上の生活は数日から1週間だが、幼虫は土中に数年から数十年いて蛹となり、蛹が地に出て木に登り、背より割れてその皮を脱ぐ。
その脱殻を空蝉と云いい、または蝉の殻・セミの抜け殻などという。
古来、空しいこと儚いことのたとえに言う。
もともと「うつせみ」は蝉とは関係のない言葉で、この世に生きている人間。
古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもの、らしい。
ちょっと調べだけでも、『源氏物語』五十四帖の巻名の一つ、第3帖。
また、その帖を中心に登場する架空の女性の通称。
空蝉 (能) - 能の演目。三番目物の本髭物。
古今集から俳句まで世界が広がり、課題が増える。
俳句では「夏」の季語だが、空虚で欺瞞に満ち、可笑し気で怪しげな現世。
暗闇の冬に向かう漠然とした不安に応えてくれるのは『徒然草』『方丈記』を読み返すには「立秋」の今こそ、ふさわしい。
西ノ谷に行くと沢山のセミの抜け殻を目にする。
葉や幹の上に留まっているのも有れば、地上に落ちているものもある。
蝉は成虫としての地上の生活は数日から1週間だが、幼虫は土中に数年から数十年いて蛹となり、蛹が地に出て木に登り、背より割れてその皮を脱ぐ。
その脱殻を空蝉と云いい、または蝉の殻・セミの抜け殻などという。
古来、空しいこと儚いことのたとえに言う。
もともと「うつせみ」は蝉とは関係のない言葉で、この世に生きている人間。
古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもの、らしい。
ちょっと調べだけでも、『源氏物語』五十四帖の巻名の一つ、第3帖。
また、その帖を中心に登場する架空の女性の通称。
空蝉 (能) - 能の演目。三番目物の本髭物。
古今集から俳句まで世界が広がり、課題が増える。
俳句では「夏」の季語だが、空虚で欺瞞に満ち、可笑し気で怪しげな現世。
暗闇の冬に向かう漠然とした不安に応えてくれるのは『徒然草』『方丈記』を読み返すには「立秋」の今こそ、ふさわしい。