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中谷芙二子・霧の彫刻×田中泯・場踊り

2018年11月16日 00時04分02秒 | 水戸芸術館
中谷芙二子・霧の彫刻×田中泯・場踊り
11月10日/11月11日、午後2時半から







水戸芸術館・現代美術ギャラリーで2018年10月27日~2019年1月20日まで開催されている「霧の抵抗 中谷芙二子展」の関連企画として11月10日と11日の両日、午後2時半から人工霧の立ち込めるカスケード前で田中泯の「場踊り」が行われた。

両者とも永年にわたって活躍している筋金入りの芸術家。
自然に対する関心も高い思想家でもある。





そのような2人の出会いが無料で観られる。
多くの観客が集まった。



2017年1月28日に水戸芸術館演劇ホールで開催された「秘境/魔境」SUGADAIRO PROJECT vol.2で田中泯とスガダイローが共演している。



11月10日。

この日の公演はドキュメンタリー映画「名づけようのない踊り(仮)」(監督:犬童一心)として数台のカメラを使用した撮影が行われた。








BGMとしての音楽テープが用意されていたが、友人のヴァイオリン奏者に『公演を観に来ないか』と声を掛けたら、ヴァイオリンを持参し『一緒にやりたい』とのこと。
生演奏をバックに踊ることになった、と演後に打ち明けた。

即興の生演奏はかなりの迫力。







残念ながら、霧の発生が多量で踊る姿があまり見ることが出来なかったのは残念。
リハーサル抜きのぶっつけ本場では致し方ない。
これもまた、一興である。



終演後の中谷芙二子・田中泯・ヴァイオリン奏者(木村功さんのブログより)

11月11日。



この日は回廊の上から観た。
霧に囲まれても観易いとの話もあったので。
視点を変えると全体が見える。


今回のために用意されたテープを使用。
大半を1971年に公開されたルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』のテーマ曲・マーラーのアダージェットを使用していた。

この曲によりマーラー復興の契機となったことでも名高い名曲。
それだけに、音楽と映画の画像がリンクしてしまい、踊りの印象が限定されたように思えた。
しかし、前日の即興演奏とは異なって構成された踊りの完成度は高かった。



霧は前日程には多量でなく良く観ることが出来た。



終演後、着替えた姿は普通の人と変わらない。
気取らない人柄が魅力の一つでもあるのだろう。

両日を観ることが出来た贅沢を感謝したい。

●中谷芙二子は、人工霧を用いた大気と呼応して変化する作品で知られるアーティスト。
自然の霧と同じ大きさの粒径で噴霧される霧は、大気に呼応してダイナミックに動き変化する。
中谷は、1970年の大阪万博で、初めて霧作品を発表したが、それから半世紀にわたり、世界各地で80作品以上を発表してきた。
本展では、霧の新作と共に、中谷のこれまでの活動の資料を展示し、そこに込められた思想を紹介されている。

●中谷芙二子の霧の彫刻と田中泯の場踊りは、これまでも2004年の山梨県白州、2008年の横浜トリエンナーレ、2017年にはロンドンとオスロで共演している。

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