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「白牙会の作家たち」展と「東皐心越」展

2014年04月11日 20時12分43秒 | 美術展

「白牙会の作家たち」展と「東皐心越」展 @水戸市立博物館   ~5月25日(日) P4110064.jpg

水戸市立博物館は1980年(昭和55年)7月1日 に 開館した。 およそ35年を経過し老朽化が目立つ。 水戸市立中央図書館と併設なので展示室が2・3・4階に分かれており、見づらいと云う難点もある。 独立館として新築・移転の計画案が出たこともあったが、財政上中止になって久しい。 とは言え、水戸に関する自然・歴史・民俗・美術などについては県の施設にお任せともいかない。 企画展が有るごとに足を運ぶようにしてはいるが、展示の照明設備、企画の内容説明等に不足を感じる。 館長はじめ学芸員少ない予算と人数で頑張っているのが分かるから、注文は付けたくないが、妙案はないか? 自然の部門は森林公園の展示室を充実させ、そちらに移転。 歴史・民俗に関しては、 二中の構内の「二の丸展示館」へ展示品を一部移管して充実させる。 「徳川ミュージアム」との共働事業の連携強化。 備前堀の周辺に分館として「下市文化館」的な 銀杏坂の「水戸市平和記念館」を博物館の分館にして展示資料を一部移動。 考古は「大串貝塚ふれあい公園」の「埋蔵文化財センター」に移し充実させる。 現在地は展示空間を改装して美術部門に。 藝術館との住み分けを考え、近代美術までとする。 とは言え、学芸員の配置などを考えれば、分散化によって人数が多く必要と成り人件費が増大してしまうのでは、これまた難しい。 問題は多いが、何時までも現状と云う訳にもいかないだろう。 問題を先送りして、取りあえず今回の展覧会。

 「東皐心越」展

 250px-心越肖像-椿椿山-東京国立博物館[1]

 椿椿山筆 東京国立博物館蔵(この作品は今回の展覧会に出品されてはいません) 東皐心越(とうこう しんえつ 1639年 - 1696年)は江戸時代初期に中国から渡来した禅僧。外国人でありながら日本国内を旅行したため、清の密偵と疑われ長崎に幽閉される天和3年(1683年)。 水戸藩の徳川光圀の尽力により釈放され、水戸にわたり、天徳寺に住し篆刻や古琴を伝える。光圀は心越没後に天徳寺を河和田村に移し寿昌山祇園寺に改め、心越をもって開基とし寺領100石を受けた。 禅僧ゆえに「菊図」「蘭菊図」「福禄寿三星図」「達磨図」などの禅画・水墨画。

 P4100023.jpg

「白牙会の作家たち」展

 白牙会は、1924年(大正13)年に水戸で誕生した美術グループ。 茨城県内には美術館も、ギャラリーも、県展も無かった時代に若手洋画家の菊池五郎、林正三、寺門幸蔵3人が集まり、公会堂などを間借りしながら展覧会を開催した。 初期には、中村彝、辻永ら東京で活躍中の作家に参加を呼びかけるなど工夫を重ね、大いに話題を呼び、連日多数の来場者で賑わった。 その後、県内から広く作品を公募し、1953年までに計23回の展覧会を開催、のべ500名以上が出品した。 今回の展示、寺門幸蔵の大作が数点をまとめて見ることが出来た。 中村彝の画板両面に描かれた珍しい作品も展示されている。 蔭山秋穂、栗原信、仁平有美など。 彫刻家・後藤清一さんも何度か出品したが、今回は展示されてはいない。


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