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高仲健一作陶展 @茶房「李白」

2012年11月22日 22時19分09秒 | 美術展
高仲健一作陶展 @茶房「李白」世田谷区宮坂3丁目44-5

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何月であったか、古美術・祥雲で高仲健一さんの茶碗を見た。
朝鮮の古い陶磁器の良さを己のものとし、創っている。
独自の作で、模倣したという感じではない。
感覚の素晴らしい方だと思った。

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経堂の茶房「李白」で個展を開かれていると聞いて、参上した。
「李白」は小田急線の経堂で下車し、すずらん通り商店街を進み、右に曲がった路地裏に在る。

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白い行燈と白い暖簾。
韓国の伝統家屋を模した建物。

店内は玄関から段差のない板張りで、入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。作陶展の期間中は高仲さんの作品が展示されている。

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壁面や棚には李朝の絵画や人形なども展示されているが、高仲さんの作品と同化して、見分けは難しい。

李朝の大壺風の傍らに、高仲さんの著書『絵古事記』と云う本が有った。
ここに来る前に、東博の古事記1300年・出雲大社大遷宮「出雲―聖地の至宝―」展を観てきたばかり、縁を感じて購入した。

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..
奥の座敷で「韓国茶とコリアン餅」を戴くことに。
お茶と云うが、乳白色の飲み物は麦の粉に松の実などが入り、トロットしてかすかな甘み。

コリアン餅は草餅に小赤豆と白い餅、柿と葡萄とトマトに南天の葉が添えられていた。
この期間中の器は何れも高仲さんの作品で、お茶と餅、ともに器とベストマッチ。
「李白」の全てと高仲さんの作品に満足して店を辞した。

帰宅して読んだ『絵古事記』裏表紙の著者紹介を抜粋すると。


画家・書家・陶芸家。
1966年茨城県取手市出身。1993年千葉県大多喜町山中に登り窯を自作して移住。爾来創作活動に専念。周囲の豊かで厳しい自然環境を、余すところ無く画題として吸収・消化しながら創作を行う。

日本人である自分が創作・表現を成すには、自らの人文的出自を掘り下げることが必定と考え、漢籍・水墨画・陶磁器から家具骨董に至るまで東洋の古典を徹底的に勉強・吸収、独自の感性を深めて行く。

2006年、近隣の湖を望む山上に古式建築の居宅を新築、移住。
電線こそひいてはあれど、熱源は薪の火のみという環境を得て、妻と子と、10頭を超える様々な家畜と、無数の野生動物とともに創作に生きる。

完全な自給自足を直ぐ先に見据えながら、想うことを作品に昇華させ続けている。

この文章を読んで、なるほどと、納得できた。
私が到達できる境地ではないが、見習いたい、努力したいと思った。



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1 コメント

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Unknown (井野英隆)
2013-11-07 12:17:26
11月13日 代官山蔦屋にて高仲健一さんのイベントもありますのでよかったらお越しください。
http://tsite.jp/daikanyama/event/002612.html

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