高仲健一作陶展 @茶房「李白」世田谷区宮坂3丁目44-5
何月であったか、古美術・祥雲で高仲健一さんの茶碗を見た。
朝鮮の古い陶磁器の良さを己のものとし、創っている。
独自の作で、模倣したという感じではない。
感覚の素晴らしい方だと思った。
経堂の茶房「李白」で個展を開かれていると聞いて、参上した。
「李白」は小田急線の経堂で下車し、すずらん通り商店街を進み、右に曲がった路地裏に在る。
白い行燈と白い暖簾。
韓国の伝統家屋を模した建物。
店内は玄関から段差のない板張りで、入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。作陶展の期間中は高仲さんの作品が展示されている。
壁面や棚には李朝の絵画や人形なども展示されているが、高仲さんの作品と同化して、見分けは難しい。
李朝の大壺風の傍らに、高仲さんの著書『絵古事記』と云う本が有った。
ここに来る前に、東博の古事記1300年・出雲大社大遷宮「出雲―聖地の至宝―」展を観てきたばかり、縁を感じて購入した。
..
奥の座敷で「韓国茶とコリアン餅」を戴くことに。
お茶と云うが、乳白色の飲み物は麦の粉に松の実などが入り、トロットしてかすかな甘み。
コリアン餅は草餅に小赤豆と白い餅、柿と葡萄とトマトに南天の葉が添えられていた。
この期間中の器は何れも高仲さんの作品で、お茶と餅、ともに器とベストマッチ。
「李白」の全てと高仲さんの作品に満足して店を辞した。
帰宅して読んだ『絵古事記』裏表紙の著者紹介を抜粋すると。
画家・書家・陶芸家。
1966年茨城県取手市出身。1993年千葉県大多喜町山中に登り窯を自作して移住。爾来創作活動に専念。周囲の豊かで厳しい自然環境を、余すところ無く画題として吸収・消化しながら創作を行う。
日本人である自分が創作・表現を成すには、自らの人文的出自を掘り下げることが必定と考え、漢籍・水墨画・陶磁器から家具骨董に至るまで東洋の古典を徹底的に勉強・吸収、独自の感性を深めて行く。
2006年、近隣の湖を望む山上に古式建築の居宅を新築、移住。
電線こそひいてはあれど、熱源は薪の火のみという環境を得て、妻と子と、10頭を超える様々な家畜と、無数の野生動物とともに創作に生きる。
完全な自給自足を直ぐ先に見据えながら、想うことを作品に昇華させ続けている。
この文章を読んで、なるほどと、納得できた。
私が到達できる境地ではないが、見習いたい、努力したいと思った。
何月であったか、古美術・祥雲で高仲健一さんの茶碗を見た。
朝鮮の古い陶磁器の良さを己のものとし、創っている。
独自の作で、模倣したという感じではない。
感覚の素晴らしい方だと思った。
経堂の茶房「李白」で個展を開かれていると聞いて、参上した。
「李白」は小田急線の経堂で下車し、すずらん通り商店街を進み、右に曲がった路地裏に在る。
白い行燈と白い暖簾。
韓国の伝統家屋を模した建物。
店内は玄関から段差のない板張りで、入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。作陶展の期間中は高仲さんの作品が展示されている。
壁面や棚には李朝の絵画や人形なども展示されているが、高仲さんの作品と同化して、見分けは難しい。
李朝の大壺風の傍らに、高仲さんの著書『絵古事記』と云う本が有った。
ここに来る前に、東博の古事記1300年・出雲大社大遷宮「出雲―聖地の至宝―」展を観てきたばかり、縁を感じて購入した。
..
奥の座敷で「韓国茶とコリアン餅」を戴くことに。
お茶と云うが、乳白色の飲み物は麦の粉に松の実などが入り、トロットしてかすかな甘み。
コリアン餅は草餅に小赤豆と白い餅、柿と葡萄とトマトに南天の葉が添えられていた。
この期間中の器は何れも高仲さんの作品で、お茶と餅、ともに器とベストマッチ。
「李白」の全てと高仲さんの作品に満足して店を辞した。
帰宅して読んだ『絵古事記』裏表紙の著者紹介を抜粋すると。
画家・書家・陶芸家。
1966年茨城県取手市出身。1993年千葉県大多喜町山中に登り窯を自作して移住。爾来創作活動に専念。周囲の豊かで厳しい自然環境を、余すところ無く画題として吸収・消化しながら創作を行う。
日本人である自分が創作・表現を成すには、自らの人文的出自を掘り下げることが必定と考え、漢籍・水墨画・陶磁器から家具骨董に至るまで東洋の古典を徹底的に勉強・吸収、独自の感性を深めて行く。
2006年、近隣の湖を望む山上に古式建築の居宅を新築、移住。
電線こそひいてはあれど、熱源は薪の火のみという環境を得て、妻と子と、10頭を超える様々な家畜と、無数の野生動物とともに創作に生きる。
完全な自給自足を直ぐ先に見据えながら、想うことを作品に昇華させ続けている。
この文章を読んで、なるほどと、納得できた。
私が到達できる境地ではないが、見習いたい、努力したいと思った。
http://tsite.jp/daikanyama/event/002612.html