著者 小野不由美<o:p></o:p>
生年 1960年<o:p></o:p>
出身地 大分県<o:p></o:p>
初版年 1992年<o:p></o:p>
初版出版社 講談社<o:p></o:p>
価格(上下巻) 各520円 (新潮文庫)<o:p></o:p>
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感想<o:p></o:p>
現代の平凡な女子高生陽子が、異形の獣の群れが迫ってくる夢に毎晩うなされる。その群れが自分に追いついたら殺されると感じる。そしてある日それが夢ではなく現実になる。異界から迎えにきた者に守られて、巨大な豹に乗って宙を駆け、月の白い影が映る海を潜り抜け、異界から追ってきた獣と戦いながら現代の日本から、妖魔と神仙が支配する異界に一人でたどり着く。その異界の地図は中国風でありながら、十二の国で完結している世界だ。日本も中国も十二の国の外にあるという。陽子は守ってくれた者とはぐれ、たった一人で現代の日本に帰る道を求めて妖魔と戦いながら、自分の運命を知る旅を続ける。艱難辛苦の旅の中でおとなしく周囲に逆らわなかった陽子が変わる。<o:p></o:p>
荒唐無稽な話だけれど、一挙に物語の世界に引き込まれる。主人公とともに不思議な神話のような世界を体験していく。<o:p></o:p>
動物も植物も景色も色彩豊かである。真っ黒い海とか真っ白い木とか。灰茶色の毛並とか。<o:p></o:p>
シリーズの第一冊目が本書であるが、まだ完結していないそうだ。続編を読んでみたい。(2012.10.11読了)
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わがまま評価(5点満点)<o:p></o:p>
面白さ ☆☆☆☆<o:p></o:p>
荒唐無稽 ☆☆☆☆☆<o:p></o:p>
教養 ☆☆<o:p></o:p>
人物造型 ☆☆☆☆<o:p></o:p>
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