苫小牧市の勇払にある勇武津(ゆうぶつ)資料館に行く。
資料によると、勇武津(ゆうぶつ)はアイヌ語の「イ・プツ」(それの・入口)を意味して、「それ」はシコツ(現在の千歳市)を指すという。千歳川に遡上した鮭を加工し勇武津の湊に運んで北前船で上方や江戸に運んだとか。
勇武津資料館は苫小牧市市制50年、八王子千人同心移住200年を記念して、2001年(平成13年)4月1日に開館した。
勇武津資料館。
幕末の勇武津会所を模した建物。会所とは藩主や知行主がアイヌと交易する場で運上屋と呼ばれた。
資料館の内部には八王子千人同心が使ったであろう物が展示されている。八王子の車人形や八王子の織物の展示も珍しい。八王子市から贈られたもの?
移住した八王子千人同心が栽培した作物を栽培している。
左から花菖蒲、黒大豆、藍、鬼百合。
八王子千人同心関係9名、勇武津会所の医師、役人、通詞、家族など8名、場所請負人など12名、合計29名が祀られている。