『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想171  傷

2015-04-07 23:51:49 | 小説(日本)

読書感想171  傷

著者      幸田真音

生年      1951年

出身地     滋賀県

出版年     1998年

出版社     (株)文藝春秋

 

感想

 ニューヨークで日本の銀行の駐在員がビルから転落死する事件が起きる。転落死は自殺として処理された。しかし、その明石哲彦の死の前に会っていた旧友の芹沢裕弥は、自殺という結論に納得ができない。明石哲彦の事件から3カ月後、芹沢裕弥はニューヨークでみかけた有吉州波(すなみ)と東京で偶然会う。有吉州波はアメリカの有力な証券会社のトップ・セールスウーマンだが、東京支店に転勤してきたのだ。芹沢裕弥は明石哲彦から彼女の名前を特別な人として聞いていた。二人は紆余曲折の末に明石哲彦の死の謎を協力して解いていくことになる。それと同時に国際金融市場の闇が暴かれていく。有吉州波が格好いい国際金融市場のスター・セールスウーマンなのに、女を武器にしたり、ウェットな浪花節的な心情の持主なのが、ちょっと意外で肩すかしをくらったような気分になる。もっとクールでいてもらいたかった。

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四季折々597  南大沢の春爛漫6

2015-04-07 10:26:25 | まち歩き

八王子市と町田市の境の尾根道。遊歩道になっていて桜の並木が続いている。北は多摩美術大学から始まる、鑓水小山緑地。

車道から眺めた桜並木。

ソメイヨシノ。

遊歩道への上り道。

上った所から南に遊歩道が続く。

桃色の濃い枝垂れ桜。

ところどころに辛夷も咲いている。

「さくら咲く遠山鳥のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな」(後鳥羽天皇1180年~1239年) 

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