ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

七月国立劇場歌舞伎鑑賞教室『川連法眼館の場』         (四の切)観劇報告2@七夕観劇

2005-07-07 22:46:59 | 歌舞伎
なんだか、初日以来出勤日数より観劇日数の方が多くない?という感じですが、
本日、七夕にちなんでのサボリではありません~(自己弁護)
9日土曜出勤の代休です。(午前だけの予定が、結局夜のアポまで時間が
あったので、午後も追加・・・(~_~;)
本来は久しぶりに歌舞伎座の予定でしたが、
初日の国立を観て、「これは平日の学生団体の日も観たいっ!!」
と歌舞伎座捨てました(国立終わってからもやってるし・・・)

ということで、今日は半蔵門の駅の改札から、待ち合わせの学生さんたちの姿を
横目で眺めながら、大劇場に向かったのでした。

3階から見下ろすと、1階かぶりつきから、ずらーっとほぼすべて学生女子。
2階は男子が多かったかな?2階、3階になると一般客も混在。
でも、全体的には「学生の日」って感じで、どんな反応かと興味津々でした。
同行の友人が、「ミュージカルの方が良かったのに~」
と言っている生徒の声を聞いたようですが、
ふふ~ん、観終わる頃には「歌舞伎で良かったー!!」って思うよ~と、
内心自信満々?の私でした。

私の通っていた高校も『芸術鑑賞会』は、バレエと歌舞伎が一年交互で、
十代の頃は欧米かぶれでしたから、「バレエの方が良かったのにー!!」と
やっぱり思ったりもしましたが、
もし、猿之助さんの四の切と十代で出会っていたら!!!

昼の部は女子学生の反応がとても良くて、
笑三郎さんの問いかけに大声で答えが返ったり、春猿さんにツッコミ!?入ったり。
いい、キャッチボールが展開されていました。
座席に、脱力系?で座っていたコでも、女形講座が始まると、
シャキっと座りなおして、春猿さんの所作に見入ったり。
生徒たちが乗り出すようにして、舞台に集中している姿はホント嬉しい!!

トークも日々進化しているようで、
初日頃は、少し時間オーバーしていましたが
すっきり洗い上げられてきているのは、常の舞台が日々進化しているのと同様。

午後の部は、「○○着物学院」との案内も出ており、着物姿の方と、
私服だけど、学生さんっぽい若い人が多かったです。
昼夜とも、外国人の方(留学生グループや観光客、日本人がアテンドしている
っぽい日本駐在って雰囲気の方など)もチラホラ見かけました。
大向うの練習など、昼より、ややおしとやかでしたが(笑)
午前・午後の部とも、宙乗りでは今日も2拍子となりました。

初日・翌日は化かされが、モタモタするところがありましたが、
今日は2回とも上々。右近さん、笑也さんとも安定しています。
次回は、10日バックステージ付き観劇会です。


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9 コメント

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二拍子の『四の切』 (道哲士)
2005-07-07 22:49:33
行って来ました。国立劇場!



午前の部は3F席最後列ということで、いささか不満な気持ちを抱いて電車に乗りました。で、車中で補助席が有れば買えばいいと思いつき、チケット売り場に直行。補助席を手に入れ場内へ・・・



『歌舞伎のみかた』開幕!さぶちゃん(笑三郎さんのことを以前から、さぶちゃんって呼んでましたよね)

と、しゅんちゃん(なんて言われているかしらないけど、さぶちゃん流に言うとしゅんちゃんかな?)との

絶妙な会話に引きずり込まれながら、これって3Fから観るとどんな感じ?。二階席はヤマトタケルの時に

観たこと有るけど、国立の3F席の感じは知らない。

折角のチケットだから、3Fで観てみるか!。って訳で『四の切』は3F席へ・・・悪ければすぐに1Fへ戻る積りだったけど、意外と3Fも良いですね。

観客席全体が見えて、雰囲気もなんとなく伝わって来るし、見上げるのと違い、見下ろすと役者さんの動きも、なんとなく違って見える。特に狐の動きなどは最高って、最後まで3F最後列で、宙乗りさえも見下ろす感じ、1Fからは中学生の二拍子が起こり、3F席の大人たちも調子を合わせて、勿論、僕も「誰にも負けじ」と・・・でも、歌舞伎で二拍子は初体験でした。



戸部先生の提案で、猿之助さんが初めて『宙乗り』に

挑戦されたのが、昭和43年4月、国立劇場の『四の切』だったそうです。いまでこそ、歌舞伎の宙乗りは当たり前のようになって来たけど・・・。僕が「猿之助歌舞伎」に出会ったのも『四の切』。息子を始めて歌舞伎座へ連れて行ったのも『四の切』でした。

それや、これやと頭に浮かび、右近さんの子狐の姿に思わず涙がにじんできました。



午後の部は1F席最後列で観劇。

1F前半分は高校生、後ろ半分の半分ぐらいには父兄とも思われない、和服のご婦人連の団体!。高校生ではなさそうな若者のグループと・・・。何時もとはいささか違う観客層に囲まれて、少しだけ馴染めない雰囲気ではありましたが、マイペースでしっかりと楽しんで来ました。



yayaさんのレポートで漠然とはわかっていましたが、鳥屋口からの桜吹雪はいいですね。

1F席後ろでは見ることが出来なかった。今にして気がついてみると、3Fで観ようと考えを変えたのは、

このことが潜在意識として有ったのかも知れません。いや、多分そうでしょう!。お陰様でとても良い観劇が出来ました。



「歌舞伎のみかた」は、相手が中学生と高校生ということで、少しは変わるかな?!と、ちょっとだけ期待はしたのですが、全く同じでした。



昨年7月には、ややがっかりした『四の切』でしたが、今回は、午前・午後の部ともに素晴らしかったです。



でも、あの「スーパー字幕」はかなり邪魔。なぜか意識すればするほど、目がそちらへ行ってしまうのでありました。



これを機会に若い人たちの中から、歌舞伎ファンが一人でも多く育って欲しいものです。



右近さんの『源九郎狐』も、昭和63年の初役以来、

今公演中に200回を越えるそうです。

<おめでとうございます>。

これからも、「おもだかや一門」の若きリーダーとして、ファンとともに師匠の復帰を希って頑張って下さい。と・・・劇場を後にしました。



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すみませ~ん (yaya)
2005-07-07 22:53:40
道哲士さん!



国立ご覧頂けて良かった~!!

まことに勝手ながら、コメントを、

観劇報告1から、この2へ移動致しました。



同じ空間を共有していたのですね。

とにかく、解説や舞台に魅了されて

「前のめり」で観ている人々が嬉しくて

今日は午前・午後とも私は3階でしたが、

「前のめり」で客席の様子を眺めていました。



(たま~に、双眼鏡を舞台から客席へフォーカス・笑)





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観客と舞台が一体化 (道哲士)
2005-07-08 07:16:06
>たま~に、双眼鏡を舞台から客席へフォーカス・笑)



そうですよね。客席の反応を気にする!

ファンの切ない性(さが)ですかね~。僕も気になります。



yayaさん、同じ空間を共有していたなんて光栄です。2拍子は毎回ではないのですか?。

今日の僕は「これが70歳を過ぎたじい様のすることか!?」でも、やってしまった。そんな空気でしたね。



それと僕は3Fのファンになってしまいそうです。

今度、歌舞伎座でも「一幕見」をやってみようかなぁ

やはり月に二度の休日、やはり衣擦れの音や、

役者さんの息遣いの聞こえる、1F前の方で観たいです。

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ネタバレ自粛(笑) (yaya)
2005-07-08 07:17:34
コメント編集させて頂きました。



客席がどっとウケるところ、

未見の方が多い現在、ネタバレ自粛中です。

ご不明点はメールください(笑)
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市川笑也 (manatu)
2005-07-10 13:50:02
初めまして!私も行って来ました!私は歌舞伎のことを詳しく知らないまま見に行きましたが、もう感動しちゃって泣いてしまいました。私は耳が聞こえないので何を言っていたのかわかりませんでしたが、動きや顔の表情で狐の気持ちが伝わりました。もう一度見に行こうと思っていたのですが、チケットがもう完売になっていたんです。しかたなくあきらめました。でもまた公演されることになったときはチケットを5枚購入したいと思います(笑)市川笑也さんの虜になってしまい、先日、笑也さんの写真集を注文しちゃいました!!声がとても綺麗で耳が不自由な私でもわかりやすかったです。
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ようこそヽ(^o^)丿 (yaya)
2005-07-10 23:30:26
manatuさん、いらっしゃいませ



当ブログにお訪ね頂きありがとうございます。

今回は、義太夫の語りも電光掲示板に出たりと

常の興行よりは分かりやすい構成になっていたかと思います。



笑也さんの虜になられたそうで!(^^)!

私が初めて笑也さんをこの演目で拝見したときは

紫色の着物の腰元の一人でした。



チケットの件はご相談に乗れるかもしれませんので、

よろしければメールを下さい。

yaya1986@mail.goo.ne.jp



また笑華屋さんの掲示板【かわら版屋】にも

当日券の状況などを投稿しております。

http://homepage3.nifty.com/emihana/

笑也さんの過去の舞台の観劇記なども

【歌舞伎桟敷】のコーナーに掲載されています。

ご参考までに。



年内は関東圏では、おもだかや一門の舞台、

古典の演目はかからないので

是非、チャンスがあれば、今回の鑑賞教室に

再度足を運んでみて下さい。
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上演台本 (yaya)
2005-07-11 07:26:51
国立劇場では、当月上演の演目の台本を販売しております。



もちろん、今月の『四の切』のも出ておりまして、600円。

歌舞伎の舞台の台詞では、

現在は使われていない言葉などもあるので、

文字やセンテンスを読むことによって、

理解の一助となるかもしれません。



英語の単語と同じで、初めて出会う言葉は

前後の文脈から意味を推測するとか

雰囲気で感じ取るとかで良いと思いますけど。



「てんごう」とか「きょうとい」とか分かりませんもんねー



※てんごう=ふざける・冗談

※きょうとい(気疎い)=納得いかない、気味悪い

恐ろしい・立派な(など多様な意味がりますが

今回のお芝居の中では、

きょうとい顔=驚いた顔、くらいの意味かな?と)

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鑑賞教室 (紅娘)
2005-07-15 00:35:52
鑑賞教室、バレエやミュージカルと歌舞伎が交互という学校もあるのですね。私が通っていた高校は、京都という土地柄か、文楽、歌舞伎、狂言を1年ごとに見ていました。ミュージカルはその他に鑑賞会があった記憶がします。

初めて見た歌舞伎は「俊寛」でした。話はわかりましたが、歌舞伎といえば豪華な衣裳というイメージがあった私には、俊寛の衣裳は物足りませんでした
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最初は (yaya)
2005-07-16 00:03:34
どーんと豪華なのがいいかな~と私も思います。



よく勧進帳なども海外に持っていっていたようですが、

やっぱり綺麗な女形も出て華やかなものがいいなぁ~



「ザ・歌舞伎」見せるなら。
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