ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

nontanさんの『歌舞伎鑑賞教室』観劇報告

2005-07-15 23:52:41 | 歌舞伎
昨日(14日)二時半の部、国立やっと観ました。
三階以外は全員高校生!客電落ちたらキャー!
っておいおいライウ゛会場やんかい!!といつもにはない反応が微笑ましい。
三階はご年配の方が大半で、大向こうさんもプロの方が来てました。

私、三階10列××番(管理者注:個人情報保護・笑)だったけど、
私の後ろは三人以外空いてました。
完売ちゃうんかいなぁ~と思ったけどね。(なので補助席は出なかった模様)

三階の一般席の男性が、こりゃすずめだなあ~と
開演前の女子高生のおしゃべりに対し思わず呟いていたけど
始まったら、いきなり「キャー」だし、笑三郎さんが●●した時の
(管理者注:楽まで当ブログでは伏字対応です(^◇^)
ライトと音楽でまたワーッ!っと大騒ぎ。

大向こうは女子←懐かしい響きだわ、が頑張って何回かかけていたし、
笑三郎さんが「役者が出てきたら拍手、引っ込む時も拍手、
すごい!とかよかった!と思ったら拍手して下さると、役者も一層頑張りますから」
と解説したから、まじめですよ高校生は。
三階さんが出てきても誰が引っ込んでも拍手拍手で
みんな、いつもと違う刺激をもらったんじゃないかなと思った。

私は、歌舞伎鑑賞教室自体初めてだけど、他も観てる人は、
「こんなに楽しくて、よく考えて話をし、舞台やるのは初めて!ぐらい頑張って
いい鑑賞教室にしてるよー。」と話してくれたので、
造形大とかで経験してることなどが、こういう時活きてくるんだな~と思いました。

こういう貴重な経験をする鑑賞教室に巡り合った子たちは
本当に、幸せ者だなあと思いましたよ。
宙乗り引っ込みで、桜の花びらが吹き出た瞬間歓声があがり、
終わってからもひらひらと舞い降りる花びらに、
思いっきり手を伸ばして取ろうとする子が何人もいて、
ホントかわいくて保護者気分でした。

いやぁ身内気分でよかった!と舞台もお話も観客の素直な反応にも
本当に心から嬉しい!!と思ったのよね。
九州ゼミもきっと活かされているし
みんなの力の結晶って感じで、ただただ嬉しかった。


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4 コメント

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そうそう! (yaya)
2005-07-16 00:24:07
nontanさん、猿★征お疲れ様です。

さっそくの報告ありがとうございます。

本日、帰宅が深夜近かった為、せっかく

‶速報”してくれたのに、アップが遅くなりすみませんm(__)m



学生団体の入っている日って

客電落ちるだけで「ワァー」っと盛り上がりますよね。

それを聞くだけで、その後の反応がさらに楽しみで

こちらもワクワクしてきてしまいます。



フツーでも、澤瀉の舞台を観るのは楽しいのに

学生さんたちの高揚感のお裾分けを貰って、

更にこちらの楽しみも増幅されるという

なんか、イイ感じの劇場空間が展開されている

おもだかやの鑑賞教室です。
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すれ違い (Rin)
2005-07-16 01:26:29
nontanさんとすれ違いです。14日11時の部を女子高の貸切の中観劇しておりました~。(三階の当日が若干ありました。)

本当に客席の反応が良くて、解説のお二人とのキャッチポールもおもしろかったです。

四の切も定式幕が開けた瞬間、装置の美しさにどよめきが起こり、見慣れた装置の素晴らしさを改めて思い知りました。
返信する
親子教室でますます盛り上がるね! (nontan)
2005-07-18 02:53:12
 yayaさん、こんばんは♪いつもながら代理アップありがとうです。しかし私の携帯は一回に500文字までなんで何回も分割送信。うまくまとめてもらってありがとう。Rinさん、こんばんは!ちょうど昼夜入れ違いだったんですね。私の時はところどころに男子学生も混じっていたのですが、何せ開演ちょっと前に到着した国立劇場の前を見た瞬間びっくりでした!うわーっ、なんちゅう学生の数やねん(大阪弁で失礼しますが)、えらいようけ来てはるなあといつもと全然違う光景にそらもう驚きですわ。

 笑三郎さんと春猿さんのお二人の歌舞伎の見方は本当にわかりやすくて、しかも、傘にひらがなで「しゅんえん」と書いてあるところからして工夫されてるなって思いましたもの。笑也さんを私の友達はずっと「しょうや」って思ってたし、笑三郎さんも未だに「しょうざぶろう」って松竹座とかでも聞いてるのを耳にするから(筋書きにふりがなふるとまずいんですかね)。お話もテンポよく進み、聞いてて気持ちがいいし、現代語と歌舞伎での言い回しの違いやネタの披露ありであっという間に休憩でした。

 義太夫さんの字幕も私は気にならず、むしろ聞き取ってなかったところがわかって私もすごく勉強になりました。一つ言えば途中で出てくる「箒木」ってあとでネット検索で私も調べましたが、作家の箒木逢生氏は本も読んでいたので「ははきぎ」と読んだのですが、義太夫さんも「ははきぎ」と語っておられたと思うのですが…。

 ネットでは「ほうきぎ」という植物で出てきましたが、さて義太夫ではどうなんでしょう(また自分で調べてみますが、教えていただくとうれしいです)。ふりがなふらないと読めない字もあるかもなあと余計なお世話かな。

 まあ、なにわともあれ高校生の心をがっちりとつかんだお二人のお話はとっても面白かったし、素顔で少しやってくださったのを観るのも珍しいのでよかったです。

 大向こうさんが来られていたので、ちょうど私の斜め後ろにいらして、声が飛ぶとどこから飛んでくるのかと三階の学生さんが一斉の振り返る、しかも男子ばっかりでして、そういうのも楽しい光景でした。大向こうの練習では一回目に声が小さいと笑三郎さんが優しく「かわいいですねぇ」とおっしゃって、もう一度って言うと今度は本当に大声出してるから、ほめ上手に感心しました。

 国立劇場は本当にどこからでも見やすくていい劇場です。三階の後ろだったけど全体が見渡せて、しかも宙乗りも最後のほうまで見れてしかも鑑賞教室はお得!筋書きただでくれると思ってなかったんでラッキー!←ここが大阪人ですかね(苦笑)。

 笑也さんの静御前は以前巡業の時に何度か観劇しましたが、やっぱり赤姫(白拍子ですが)の姿は本当にお似合いで、巡業の時よりももっとずっとすごくよかったです私の感想としては。花道から愛しい人に会えるうれしさのあまり駆け寄るところも、鼓を打つところも、右近さんの狐忠信のそり(なんて言うんですか、わかるかしら)の時に懐刀持って見得きるところも、ホント遠征に行ってよかった~って思いましたもの。右近さんの狐忠信も200回はいつ迎えられるんでしょうか。親を思う気持ちが良く伝わってきました。段治郎さんの義経も落ち着いてるし、何度観てもいいです。

 そうそう、狐忠信の最初の出でや早替わりではお決まりじゃあないけれど拍手しますよね。でも、今回の学生さんの反応は、どちらかというと「えっ!なんで?!花道みて、前観たらそこにいるの。」みたいな感じだし、狐に変わる早替りもあまりの早さにどう反応していいのかわからないって感じに上から観てて思ったのですが、近くで観た方は、もちろん日によって違うんでしょうが、どうなんでしょうね。でも本当に素直な反応だあと思いました。

 親子教室だとますます思わず出る声も鑑賞教室ならではになるのではと期待もしてますし、観劇された方の感想も楽しみに待っています。一回しか観れなかったのが残念かな。
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出陣準備中 (yaya)
2005-07-18 07:38:13
右近さん、もしかしたら、今日が200回該当かもしれません!!

箒木(ははきぎ)は、遠くからは

ほうきを立てたようにみえるが近寄ると見えなくなる

という伝説上の樹木のことで、転じて

情けがあるように見えて、実の無いこと、

姿は見えるのに会えないこと、また

見え隠れすることのたとえだそうです。

(上演台本の語彙集より)



本日これより観劇です。

(なんか三国志以来、劇場へ向かうことを

内々では「出陣」と言っております~)



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