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記憶違いもあるかと思います・・・
ご覧になった方、訂正・フォローのほどお願い致します。^^;
ちょっと変わった作りの舞台で、床に黒い布かな?が敷いてあったようで、
左右に板で作られた舞台スペースが浮かび上がるようにありました。
左・下手は真四角で丁度能舞台の大きさでしょうか。
右・上手はそれに三味線・長唄さん達がいらして、
ちょぼ床のある所まで板が敷いてありました。
中央奥に二つの舞台を繋げるようにお囃子の方達。
司会の方が言ってたけど、狂言(と言った)と歌舞伎の
橋渡しの意味合いも込められているとか。
それより手前、舞台の真ん中辺も繋がっていて、
鈴之段で使う鈴が載っている三方が二つ置いてありました。
そして二つの舞台から奥にそれぞれずーっと板が伸びていて、
その先に上手・染五郎さん、下手・萬斎さんが黒紋付に袴で座してます。
最初のお囃子だけの時に、萬斎さんが座ったまま動いたので
舞い始めるかと思ったらまた元に戻ったのだけど、
能で翁か千歳の舞の時に橋掛りでそのような動きをしてた記憶があって、
それを表したのかな?と思いました。
まず萬斎さんが前に出て、揉之段を舞いました。
能の衣裳じゃないので袖を巻き上げる所作はできないけれど、
さすがに力強くて美しいです。
声もいいんですよね~。
「おおさえ おおさえ 喜びありや 」と謡いながら舞います。
(歌舞伎では長唄ですね)
舞い終わって舞台上に座すと染五郎さんが出てきて、
長唄と三味線で舞い始めます。
萬斎さんの力強く直線的な動きに対して、
柔らかく(力強くもあったけど)曲線的に感じました。
能の「翁」は天下泰平、国土安全、五穀豊穣を祈願する儀式的なものですが、
歌舞伎になると儀式から離れて自由になり、視覚的な美しさも加味されますね。
烏跳びもやったのですが、三番叟物って色々あるけど(あまり見てないが)
これはかなり能に近い踊りなんでしょうか。
二人の跳ぶリズムも違っていて、対比が面白かったです。
両人ともとても高さがあって綺麗でした。
染五郎さんが終わると、二人中央の三方に寄って行って鈴を取り上げ、
それぞれの舞台に戻って染五郎さんは座り、萬斎さんが鈴之段を舞い始めました。
このまま交互にやるのかな?と思ったら、
途中で染五郎さんも舞い始め、二人が左右でそれぞれ舞っている状態。
席は3階でしたが、ここはもうオペラグラスなど使わずに、
両方を視界に捉えて楽しみました。
だんだん力強くなってクライマックス!で終わるかと思いきや、
萬斎さんが座り、染五郎さん一人の踊りに。
(う~ん、この辺記憶が曖昧。^^;)
最後また二人一緒に(振りは違いますが)舞って、
決めのポーズも萬斎さんは片膝ついて、染五郎さんはたしか立ってと、
これがまたカッコ良かった。o(^-^)o
いや~、とにかく迫力ありました。他のもですが、
一回だけの公演は勿体ないですね。
萬斎さんの三番叟は2度見てるけど、むちゃカッコイイです。
機会があったらぜひ見ていただきたいです。
二葉さんの感想読んで、自分の頭の固さを反省・・・
素直に、能と歌舞伎の対比、という視点で観れば
どんどん、興味も関心も広がって(あるいは深まって)
行くんだな~と。
私は、何か、歌舞伎サイドは歌舞伎仕様で、
能サイドは能仕様で演ることを
ひとつの舞台に上げて、それで何を提示してるの?
とか、ちょっと穿った見方になってしまい・・・
二葉さんの感想を読ませて頂いて
来年への興味がより強くなりました。
私が見逃したことを知って
私信で頂いた感想メールでしたが、
無理を言ってブログの記事としての掲載の
許可を頂きました。
未見の多くの方々にも三響会の様子が
お伝え出来るかと思います。
二葉さん、心より感謝します!!
ありがとう\(^o^)/
いや~、ミーハーなもんで「おお、かっこええー!」と乗り出して(最後列でした)見ていただけでして。
これを見ずに『石橋』を見てたら、やはり同じように感じたと思います。
衣裳付けて、親獅子と仔獅子で完全にひとつの舞台にしちゃってましたものね。
それぞれのちゃんとしたモノを観た方が、舞台としては絶対良いはず。
これがあったからこそ「ほ~、能はこんななんだー。両方一緒に見られてお得♪」
なんて風に思えたのではないかと・・・。
私も“珍しいもの観た~”は同じですよ~。
一回だけは勿体ないって書いたけど、一回だからこそ良かったのかもしれない。
でも、歌舞伎はやっぱり面白い!って再確認できたかな。
能が面白くないって訳ではないのですが、それとはまた次元が違う気がする・・・。
数えるほどしか能は観てなく、『船弁慶』も『石橋』(「いしばし」と打たないと変換できない^^;)も初めてでしたが
能にしては、かなり動きの激しいものじゃないでしょうか。
でもやっぱり、能舞台から解き放たれた歌舞伎の動きのダイナミックさ、エンタメ性は違いますね。
三番叟にしても、この前の歌舞伎座での『廓三番叟』なんて原型留めてないし。
少しは留めてるのかな?意識しないで楽しんじゃいましたが。
というか、廓にしちゃうなんて!歌舞伎のそんなところも好きです。
最初、途中は我慢して演目の最後に拍手をお願いします、と注意があったのですが
勘太郎君の毛振り、やってる途中ではそれを守ってたけど、
やはり我慢はできないですよねー。
カーテンコールで台から下りて挨拶した勘太郎君、いいなぁと思いました。
ちなみに次の『島の千歳』まで素面でした。
「三響」的には、私も後列だろうと三階だろうと
とにかく正面席を選ぼうと思いました。
(なんて言っていると、来年は花道使う演目が
多かったりして)
カーテンコール、私も勘太郎君しか見てなくて
(っていうか見えなくて)
フツーにカーテンコール時の挨拶だ~と
思っていたのですが、お能ファンの方の
ブログで、能と歌舞伎役者の対応の違いに歴然とした
とコメントがあり、目から鱗。
お能ファンが観た(聴いた)三響会、
興味深かったので、ご紹介させて頂きます。
http://d.hatena.ne.jp/kazashi/20051028/1130654916
取った後で後悔してたんですが。^^;
>フツーにカーテンコール時の挨拶だ~と
そういえばそうですよね。^^;
全体見てたので、台から下りたから余計に際立って感じちゃいました。
上記のところも拝見。能の側からの視点もまた興味深いです。
歌舞伎は超派手・・・私も歌舞伎観る前は狂言にばかり行ってたので
初めて猿之助さんの舞台を観た時の衝撃ったら!
なんも説明せず書いちゃいましたが
烏跳び(飛び?)は3回(とは限らない?すみません、そこまで知らない^^;)
横方向にジャンプするんですが、染五郎さんはちょっと優雅でした。
修験道や賀茂別雷神社の神事「烏相撲」でもみられます(ウンチク)。
八咫烏に関係あるのかな?と、興味の触手は限りなく伸びてゆきます・・・。