ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

六月大歌舞伎 追善・襲名公演 千穐楽 2

2012-07-01 21:00:31 | 歌舞伎―襲名披露
思えば、三代目猿之助さんが本格的な療養に入られる前
2004年の巡業公演の楽を北海道で観たのだった。

8年ぶりの三代目猿之助改め猿翁さんの舞台。
そんなに長いときが過ぎたようにも思えないし
(舞台は観られなくても、紫派舞踊会や
その時々の舞台、あるいはお弟子さんの外部出演のときなど
劇場でお目にかかることがあったから)
その位長い年月だったのだーとも思う。
團子ちゃんが、今、8歳なのも不思議な符号。

六月公演は、初日と楽しか観ることが出来なかったけれど
猿翁さんの口上は、初日より発語が明確で
声量も上がっていたので安心。
夜のヤマトタケルのカーテンコールに出られたりして
お疲れが溜まるかな?と思っていたけれど
ところどころ夜のカテコを控えられる日もあったようで
無理のないところで、体調を鑑みながら過ごしていらしたのでしょう。

口上の感想からになりますが
今月は、初代猿翁さん、三代目段四郎さんの五十回忌追善でもあり
実際、初代の猿翁さんや三代目段四郎さんと同じ舞台を踏んだ経験のある
藤十郎さん、秀太郎さん、竹三郎さんの伝えてくれることは
嬉しく有難くーそれは、四代目猿之助さんも中車さんも團子ちゃんにとっても
見知らぬご先祖のお話であり―なんか泣けてきてしまいました。

藤十郎さんたちにも(当然!)「子役」時代があり、
先の猿翁さんや段四郎さんと共演されたこと
そして、今、ご自身が大幹部となられて
その子孫(!)たちを導いていること。
時代の流れの中で、そうして「歌舞伎」の芸が伝えられていくことを
あらためて知らされるような刹那。

三代目は歌舞伎界、異端の孤児と言われていた時代も長かったけれど
こうして、いろいろなことが巡って、結実していくのだなと感慨深かった。
いやいや、ずっと「流転」していくということなのかな。


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六月新橋演舞場 追善・襲名公演 千穐楽1

2012-07-01 00:23:17 | 歌舞伎―襲名披露
四の切のあと、拍手が鳴り止まず、そしてオールスタンディング。
舞台の作り変えもあるし、終演を告げるアナウンスも二度流れたし
カテコは無理でしょうと思っていたけれど
定式幕、下手からひょっこり宙乗りを終えた四代目猿之助さんが
姿を現しました。かつて、三代目猿之助さんの奮闘公演で経験したのと同様
「割れんばかりの拍手」を受けて
花道へ、そして定式幕の引かれた舞台中央へ。
その観客の想いを引き受けていました。

夜のヤマトタケルでは、カーテンコールに猿翁さん!

また、徐々にレポ書いていきますが
あっという間にすぐ、7月初日だなー。

7月初日も、もちろん?!昼夜参戦して参ります。

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