昭和61年2月。興奮の坩堝と化した新橋演舞場。
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』初演の初日。ハイ。その場にいたのです。
あれから26年!
日本における歌舞伎上演には「カーテンコール」の習慣はなかったのですが、
やってしまったのです。知りません。他の方々がおやりになったか、どうかは!
ただ、隣に居らっしゃった某演劇プロデューサーの奥さんは共に立って手を叩いていました。
今朝、家を出るとき暦をみて、もう26年!
そして4代目へと継承されて行く。(感無量です)
3代目の『何十回』拝見したか分らない。セリフもほとんど言えたくらいに・・・観た。
でも、今日は大人しく拝見する。と心に決めて家を後にした。
一幕・二幕と僕的にはメチャおとなしムード、客席も比較的静か。
いつもだと「これではならじ!」と先を切って拍手してるんだけど・・・
今日は、心に誓った立場もあり、他人様に任せて。
拍手したいのを我慢してるのも苦しいね。
そうは言え、時々は思い切りの応援をしながら・・・
さて、三幕能煩野 「足が鳥のように三重に曲がってしまった」
「歩くことが出来ない」「ヤマトタケルとも有ろうものが杖など使えるか」
「羽が欲しい」から始まり、民家での命が燃え尽きるまで。
この場は最高に好きなのです。
「ヤマトへかえりたい。わしはここで死ぬのだ。わしはまだ生きているというのに
この雲はわしを迎えに来たのだ!」もう、駄目ですよ!
鼻の奥がツーンと痛くなり、メガネが邪魔で・・・
周囲であまり泣いてる人は少ないみたいだけど「え~い。もう構うもんか?」・・・
一幕・二幕と抑えてきた分をここで、全部吐き出してしまえって。もう狂ったみたい・・・
右近さんが、もろ歌六さんに見えたり
(それにしても、いくら衣装が同じといえども、ほんとそっくり)
四代目猿之助さんは、部分的に三代目にそっくりだったり、
全然(は言い過ぎ)似てないところも有り
セリフが「ここ、もう少し語尾を伸ばしてたよ」その方が感情が出るのに(これは四の切でも感じた)
などと、どうしても三代目と比較して観ちゃう。四代目は四代目のお役を作っていけば良いのでしょう。
先人が偉大であれば有るほどに、後を継いだ人は大変なんでしょうねぇ・・・
亀ちゃん立派。良くやってる。僕は「喰わず嫌い」(は、ちょっと言い過ぎ)だったかも・・・
四代目市川猿之助の「タケル」で有り「源九郎狐」であれば良いのでしょうね。
機会が有れば四代目も努めて拝見しよう。
中車さんの帝、とかくはこれからとして、
さすが演技派香川照之(ファンだったから、あえて)さん。
堂々として、花道の引っ込みも良かったです。
はやく歌舞伎の水に馴染んで下さい。
僕は信じてなかったけど、やはり『DNA』って、本当にあるんですねぇ。
にほんブログ村
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』初演の初日。ハイ。その場にいたのです。
あれから26年!
日本における歌舞伎上演には「カーテンコール」の習慣はなかったのですが、
やってしまったのです。知りません。他の方々がおやりになったか、どうかは!
ただ、隣に居らっしゃった某演劇プロデューサーの奥さんは共に立って手を叩いていました。
今朝、家を出るとき暦をみて、もう26年!
そして4代目へと継承されて行く。(感無量です)
3代目の『何十回』拝見したか分らない。セリフもほとんど言えたくらいに・・・観た。
でも、今日は大人しく拝見する。と心に決めて家を後にした。
一幕・二幕と僕的にはメチャおとなしムード、客席も比較的静か。
いつもだと「これではならじ!」と先を切って拍手してるんだけど・・・
今日は、心に誓った立場もあり、他人様に任せて。
拍手したいのを我慢してるのも苦しいね。
そうは言え、時々は思い切りの応援をしながら・・・
さて、三幕能煩野 「足が鳥のように三重に曲がってしまった」
「歩くことが出来ない」「ヤマトタケルとも有ろうものが杖など使えるか」
「羽が欲しい」から始まり、民家での命が燃え尽きるまで。
この場は最高に好きなのです。
「ヤマトへかえりたい。わしはここで死ぬのだ。わしはまだ生きているというのに
この雲はわしを迎えに来たのだ!」もう、駄目ですよ!
鼻の奥がツーンと痛くなり、メガネが邪魔で・・・
周囲であまり泣いてる人は少ないみたいだけど「え~い。もう構うもんか?」・・・
一幕・二幕と抑えてきた分をここで、全部吐き出してしまえって。もう狂ったみたい・・・
右近さんが、もろ歌六さんに見えたり
(それにしても、いくら衣装が同じといえども、ほんとそっくり)
四代目猿之助さんは、部分的に三代目にそっくりだったり、
全然(は言い過ぎ)似てないところも有り
セリフが「ここ、もう少し語尾を伸ばしてたよ」その方が感情が出るのに(これは四の切でも感じた)
などと、どうしても三代目と比較して観ちゃう。四代目は四代目のお役を作っていけば良いのでしょう。
先人が偉大であれば有るほどに、後を継いだ人は大変なんでしょうねぇ・・・
亀ちゃん立派。良くやってる。僕は「喰わず嫌い」(は、ちょっと言い過ぎ)だったかも・・・
四代目市川猿之助の「タケル」で有り「源九郎狐」であれば良いのでしょうね。
機会が有れば四代目も努めて拝見しよう。
中車さんの帝、とかくはこれからとして、
さすが演技派香川照之(ファンだったから、あえて)さん。
堂々として、花道の引っ込みも良かったです。
はやく歌舞伎の水に馴染んで下さい。
僕は信じてなかったけど、やはり『DNA』って、本当にあるんですねぇ。
にほんブログ村