ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

團子ちゃんの口上 理解の相違

2012-06-10 12:48:21 | 歌舞伎―襲名披露
ふだん、テレビはあまり観ないのだけれど
日曜の昼、ダラダラしているときはサンジャポ→アッコにおまかせ@TBS
を見ていることが多いです(笑)

芸能ニュース的なコーナーで團子ちゃんの口上が紹介されたとき
>「猿翁のおじいさまより、ずっと立派な俳優になることが私の夢でございます。」
アッコさんが、「まだ小さい子供の言うことだし誰も咎める人がいなかったのでしょう」
というようなことをおっしゃったのです。
年長者を差し置いて的に受け取られたのでしょうね。

でも、役者の世界(いえ、どの世界でも。特に世襲のお仕事とかだと…)
自分を超えていってくれることが、親孝行、祖父孝行!であることを
教えられているんじゃないかな?と感じます。

実際、これは、ふだん猿翁さんが團子ちゃんに言っていることである
→「自分を超えるような役者に」ということが紹介されていた記事だったか
メディアでの放映を目撃しました。

なので、私は修正されるべき内容でもないと思うのですが
受け取り方は、当然、人それぞれなので、
ああなるほど、そういう風に感じる方もいるんだな
(そして、その言質が有名人のものである場合
全国ネットで放映されてしまうこと)
と思った次第。

ユーモア溢れる、でも、とても、真をついた言葉だな~と感じてます。


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初演のヤマトタケル製作秘話

2012-06-10 09:22:39 | ヤマトタケル
ヤマトタケル報告白書 1
ヤマトタケル報告白書 2

三代目猿之助さんファンには、「猿キチ」と言われる熱狂的なファンも多かった。
ミーハーかつ、でも知的。分析力や考察力にすぐれた、ファン誌「翔」の製作グループの方々もまた
素晴らしかったな~。WEB版はその一部しか垣間見れませんが、よろしければ
『翔・猿之助ファンの広場』もお尋ねください。
さまざまな三代目の秘話が読めます。

亀ちゃんも、亀ちゃんなりの苦労の道があったとは思うけれど
こうして広く受け入れ体制の中から始まっている四代目の道と
過去、古典の新演出やスーパー歌舞伎が、当時の多くの梨園関係者や幹部役者から
批判の声があがったりしていた中―宙乗りも「猿の犬掻き」と言われたり―
(それを言った幹部役者さんのお孫さんが宙乗りをする時代に!)
そういった苦難の中から、多くの作品を蘇らせ創り上げていった
三代目猿之助、現猿翁さんのことも探訪してみて下さいね。

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今回のヤマトタケルあれこれ 2

2012-06-10 08:54:59 | ヤマトタケル
音楽は基本、長沢さんの日本音楽集団のものに戻してます。
もっと、懐かしい感じがするかな?と思っていたけど
音源編集したのか(いえ、したでしょう)
結構、デジタル感溢れる音になってました。
初演時、三代目猿之助さんが、演奏者の前で所作をしながら
間やイキをあわせて音を撮っていったあの感覚が
ちょっと薄れているような気もする。
芝居自体がテンポアップしているから、そう感じるのかな?
まあ、初演頃は、午後10時近くまで上演していたんですもんね…

今回もお稽古自体は少ない時間で
古典・スーパー歌舞伎と仕上げていったようで
初日口上、亀ちゃん…じゃなくて四代目猿之助さんも
「三時の稽古はおもだかや」(←文明堂の昔のコマーシャルをもじって。
三代目がよく言っていた。)と言っていたので
現在、上演時間は短縮ですが、お稽古は大変だった模様。

直近の上演と比べても、大きく変わったのは
みやず姫さんち(笑)
道具立て、婚礼ダンス(笑)※婚礼箪笥ではありません。
などなど。やたら料理は豪華になっていたような。
鯛や海老が大きかった。(そこ?)

伊吹山への転換は以前のバージョンの方が好き。
婚礼ダンスと不協和音的に現れる
鬼たちのシルエット。
今回版は、シルエットじゃなくて
いきなりな感じです。


冒頭、タケルのセリ下からの登場は
ぱーっと華やかな、いかにも主役登場な雰囲気があったのに
初日見て、その感覚が物足りないなーと思ったのは
口上ですでに、その姿を観ていたからかもしれない。
オープニングの古代へいざなうような幕、紗幕が次々と上がり
いよいよ芝居が始まり、主役登場!!という
一連の流れはとてもよく出来ているから。

夜の部ヤマタケも劇中に口上を入れると最初
発表があったとき、
芝居の流れや舞台の転換からいったいどこに入れるのだろう?
と思ったけれど、さすがに「途中」には入らなかったのね。
もちろん、口上も嬉しいサービスで楽しんでますが
その分、前述のタケル登場の高揚感は(あくまでもワタシの個人的な感覚)
減ったかも。


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