朝5時。空はどんよりとして、うっすらと雲がかかっていました。気温は21℃。無風状態。今日は、第11回目の薬剤散布です。これで今年の薬剤散布はラストです。
朝方は涼しかったのですが、10時頃になると、30℃を超え、午後1時には32℃まで上がる。台風の影響か、暖かい湿った空気でやけに蒸し暑い。
今回の散布はスス点、スス斑病の防除で、あと、今後暑さが続くようなので、殺虫剤も入れました。あと、いつもの海草エキスも加えて散布です。
我家の園地の散布ですが、結構、まめに支柱を入れたので、SSにぶつかるりんごが少ない。でも、支柱が多く入っているので、SSが当たり、2本支柱を折ってしまう・・・(^^;)。
SSの中はエアコンが効いていて快適ですが、調合の時に外に出ると暑く、温度差が凄い・・・。それにしても今日一日蒸し暑い(>_<)。我家の園地の散布は午後3時に終了。あと、1園地に散布して午後5時には薬剤散布は終了です。今年は春から天候に恵まれて、心配されていた黒星病の被害は少なく、その他の病害虫の被害が無く、組合員の怪我もなく、まずまずの防除でした。特に、夏場にハダニの発生が多くの園地で見られた中、我が共防では7件のうち5件は散布しないで済みました。あとの2件は殺ダニ剤を散布しましたが、私から見れば、散布しなくても良かったのかな・・・と見ました。園主の希望でしたのでピンポイントで散布でした。ハダニは全くいないというわけでもなく、ナミハダニは見られましたが、天敵のカブリダニが多いということで、被害にはなりません。10年以上も前からハダニの予察をして、種類を確認。あと、天敵に影響のない剤で、先ずは悪さをするダニの密度を減らす。下草はきれいに刈らない。これは、特にナミハダニはクローバーや、オオバコ、ギシギシなど、イネ科以外の草に寄生していると言うことで、それをきれいに刈っていると、居場所がなく、りんごの柔らかい葉へと移動すると思われます。その他、蝶目科の害虫防除に殺虫剤の回数を減らすために、交信撹乱剤を使っていることも功を奏していると考えられる。殺虫剤の回数を減らすことで、カブリダニを減らさずに住みやすい環境に、知らないうちになったと言うことなのかも知れません。散布回数も特別散布を入れて12回で終りました。たまたま、天候が良かったのでこのような状態になったので、毎年こんな状況になるとは限りません。その年の天候に合せ得て、病気にかかる前に葉を保護すること、虫は様子を見て予察して、それに合せた防除に心がけていきたいと思います。とりあえず、終ってホッとしました。さあ、これから中晩生種の着色管理を頑張ります!