スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(今年を振り返って)

2022-12-29 12:24:38 | 日記
12月29日(木)
 昨年12月25日に、今年はこんな疑問を解決したいとして、18項目の疑問点を書き出したが、やはりどれもそう簡単に答えが見つかる問題ではなく、来年への持ち越しになってしまった。中で僅かに一つだけ、解決の方向性を掴む事が出来たものがある。それが13番の「日米戦は誰もが避けようとしたのに、なぜ戦争になってしまったのか。行き掛かりからだと思うが、その行き掛かりとはなにか」というものである。
 考えてみれば当たり前の話で全て物事は相互作用で成り立っている。日米戦だって日本とアメリカの相互作用で生じたものである。それなのに私は過去日本の中だけに、戦争の原因を探ろうとしてきた。はじめは東条が好戦的だから戦争になったと単純に思っていたが、東条も戦争を避けようとしたことを知って驚いたものだ。軍部が横暴で国民を戦争に駆り立てたからだとの説もあるが、日米交渉で最後まで決着が着かなかったのが、支那への駐兵問題である。しかしこれはアメリカの撤兵要求の方が無茶である。国同士が戦争をして勝った方が相手国に駐兵をして戦勝の効果を保持するのは、当時当たり前のことである。現にアメリカだって日本を七年間も占領したではないか。
 ここら辺の事を漠然と「行き掛かり」と考えていたのだが、アメリカは日本を一人前の国として遇せず、日本が国を挙げて成した支那事変の成果を無にするような無茶な(或いは手前勝手な)要求をしたと、明瞭に捉えるようになった。こういうアメリカの対日政策に対応して日米戦が起こったのである。そう考えると疑問点解消の糸口が掴めたというものである。
 もう一つ解決の方向性が見えた訳でも何でもないが余程考えなけれなならない疑問点だと思ったものが、18番の「大東亜戦争で日本人は気違いじみたまでの闘争をしたが、今後もあんな激しい闘争心を出せるだろうか。フランスは第一次大戦ではドイツと激しく戦ったが、第二次大戦では闘争心なく負けた。そんな風にならないだろうか。」である。
 ある回答ではフランスは第一次大戦で闘争心ある一世代を失ってしまった(死んでしまったという意味か)、そしていま国民をリードする大きな勢力が存在していないのが、原因だと言っていた。しかし闘争心ある一世代を失ったのはドイツも同じであろう。すると「国民をリードする大きな勢力が存在していない」という所が、回答になると思う。比べてヒットラーを見れば、確かに国民の闘争心は、国民をリードする大きな勢力あっての事だと、理解できる。日本だって戦前の「皇国」思想が気違いじみた戦闘をさせたと、言えるかもしれない。
 こう考えると国民の闘争心発揮、否闘争心ばかりではなく何かをなそうとする向上心全般の発揮がされるには、国民をリードする大きな勢力あっての事だと思われる。そういう大きな勢力は今も日本に満ちているのか、それとも左翼マスゴミによってひびが入れられてしまったのか、そこら辺を余程研究すべきだと思った。
 最後に3番の「古代の尾張地方は本当に海であったのか。これは各地の古代遺跡の場所を地図に落とせば、海の中に遺跡は出来ないから、簡単に古代の海岸線が判明しよう」であるが、その時はやる気があったが、失せてしまった。知的好奇心が日米戦とかに偏って、他の方向に向かなくなったようだ。勿論誰かがその面倒な作業をやってくれて本にしたというのなら、読んでみようと思う。しかしどうもそんな情報を聞かない。そこから考えるに、古代の尾張地方が海だったというのは、ガセネタなのではないかと、思い始めた。