スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(中国のコロナ惨状)

2022-12-26 10:09:49 | 日記
12月26日(月)
 中国がゼロコロナ政策を止めたのが今月の7日である。その時日本のマスゴミ・評論家で今日の中国の惨状を予見した者があっただろうか。皆無であると思う。むしろ中国もやっとウイズコロナになった、無駄な規制を取り払い世界の大勢に同調したと、賛美する姿勢であったと思う。中国政府は統計を隠しているからはっきりとは分からないが、市井の中国人の肌感覚ではコロナの凄まじい流行に曝されているらしいことが、漏れ出るSNSで分かる。近藤大介氏の話では直近は一日に3700万人の感染者が出ているとのことだ。既に累計感染者数は2億4千万人で。日本の人口の2倍だそうだ。死者については触れられていなかったが、日本の場合の死者/感染者は0.2%である。ヨーロッパが大体0.7%くらいだから、中国のそれを1%と仮定すると、既に240万人の死者が出ており更にこれから毎日37万人の死者が出る勘定になる。
 凄い話ではないか。マスゴミ・評論家もいかに自分たちが能天気だったかと思い知らされるから、実態を探りたくない心理だろう。日本だって規模こそ小さいが去年一昨年より、今年の方がはるかに死者が多いのだ。ヨーロッパでは確かにコロナは収束に向かっていると言えるが、日本では逆に拡大しているのが現状だ。ただ今の所収束したヨーロッパと拡大に向かう日本の死者数がそれほど違わない(最近は3倍くらいに開いてきたが)ので、ヨーロッパ流の規制緩和にマスゴミ・評論家が噛みつかない(彼らはヨーロッパを見習う言論で出世してきた人達なのだ)だけなのだ。つまりマスゴミ・評論家の去年一昨年の狂乱ぶりは、正に水鳥の羽音に驚いて逃げ帰った平家の公達そのものだという事だ。私たちはこんな阿保な情報元から知識を仕入れて、いっぱし通ぶって物事を吐いているのだとよく自戒しなければならない。
 私は中国のゼロコロナ政策は感染拡大を防いでいたのだと、思い直した。無駄に人々を縛っていたのではない。ではなぜ取りやめたのかだが、白紙運動などへの恐れとともに、財政的にゼロコロナを続けられなくなってきたのではないかと、思う。地方財政は何処も酷い赤字だというではないか。毎日のPCR検査、隔離者への食糧供給に、地方政府が堪えられなくなって来ていたのではないかと思うのだ。