スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(A級戦犯の不思議)

2019-08-07 11:13:52 | 日記
8月7日(水)
 今年も8月15日が近づいてきた。マスゴミはきっとA級戦犯の靖国神社合祀を云々する事であろう。そして決まって諸外国の理解が得られないとかの結論を馬鹿キャスターか、御用達の無知コメンテーターに憂い顔で語らせる。
 私は前から不思議に思っている事がある。ネットで少しばかり調べたが分からない。それは戦犯の釈放には判事を出した国の同意が必要だとサンフランシスコ平和条約にあるのだから、A級戦犯も釈放されているのだから、それらの国も釈放に同意した筈だ、なのに諸外国の理解が得られないも糞もないではないかという疑問だ。
 連合国は独立した日本が戦犯を釈放することを恐れた。だから講和条約に日本が戦犯の刑の執行を続行する事と、釈放には裁判国の同意が必要だと書きこんだのだ。その後現実に釈放されているのだから、連合国の同意があったに違いない。では何故日本は中国と韓国に向かって、A級戦犯は連合国の同意を得て釈放されている、つまりは罪はもう消えたという事だ、何をぐずぐず言っているのだと、一蹴しないのか。
 日本国民に向かっても連合国が同意したから釈放したと何故伝えない。国会決議があったとか恩給を給付したとか言って、日本は戦犯扱いはしていないと言うばかりではなく、裁判をした当の連合国も戦犯扱いしていないのだと言えば、国民を覆うA級戦犯云々の朦朧とした罪悪感は消し飛ぶと思うのだが。
 ところが本にもネットにも、連合国が釈放に同意したと、何処にも出てこないのだ。不思議である。どなたか経緯を教えてくださらないか。