鈴木英治の『父子十手捕物日記』シリーズのうち、『情けの背中』を読んだ。逃げた押し込みの一味の嘉三郎に仕組まれ、三増屋の主・藤蔵は毒入り味噌を売った責任を問われ獄中に。文之助と父・丈右衛門は、嘉三郎の行方を追い、味噌の出所を探り当てる。そして親思いの嘉三郎が母の墓参りに来ることを直感して待ち伏せ、ついに嘉三郎をお縄にする。行方不明になっていたお春が帰ってきて、文之助の胸に抱かれる。嘉三郎をめぐる一連の事件が決着したので、しばらく『父子十手捕物日記』から離れ、大野図書館から借りた本を読むことにする。現在借りている本3冊は1月8日までが期限なのだ。
12月30日。おはようがんす。明日は大みそか、私はいたって不信心なのだが今日中に神棚を飾り、書く入口に「トシナ」をかける。義父はだいたい作業が遅れて31日にやっていたのだが、これは「一夜飾り」といって避けなければならないと私の親からは聞いていたので、義父がやらなくなってからは私流に改めた。種市の産直に行ったら、角松用の松・「三階松」が2本セットで120円で売っていたので購入しておいた。用事を済ませ、夕刻には飾りを終えて新年を迎える準備はほぼ終了である。今朝もなぜか塩サバの焼き魚、ホウレンソウのゴマ和え、ベーコンエッグにサラダという組み合わせ。とにかく食べて、今日一日正月準備で色々やらないとならない。
風野真知雄の『八丁堀育ち』を読んだ。現在は、鈴木英治の『父子十手捕物日記』シリーズを読んでいるのだが、次は何を読もうかと思って、古本屋を物色中に見つけた1冊である。同心の息子でちょっと臆病な夏之助と与力の娘でしっかりものの早苗の2人が、出てきたかと思うと丼を下げてしまう蕎麦屋、屋号をしょっちゅう変える店など、江戸で起きる不思議な謎を興味半分で追い始め、いつか惨殺事件の真相に近づいてしまう。八丁堀育ちの若い2人をめぐる物語らしい。2010年10月に朝日新聞出版の「朝日文庫」より出版されている。
12月29日。おはようがんす。年の暮れとて何かと忙しい。昨日妻たちはもちつきをして切りもちとお供えをつくった。午後から冷蔵庫が入る予定で、古い冷蔵庫の中身を出し、食器棚を移動するなど準備万端を整えていたが、納入する業者がやってこない。何かと噂のある町内の業者なのだが、納入期日を守らないで商売が成り立つのだろうか?と疑問。冷蔵の搬入は結局今日に延期となった。冷蔵庫が入ったら、台所(キッチン?)の窓ふき。油を使っているし、台所には薪ストーブがあるので、ススが若干でる。そのためにもしっかり拭き取らないとならない。あとはレンジフードを磨き、レンジの網を取り換える。こんな仕事は男の仕事だが、先代はまったくやらなかったらしい。そういうわけで、何年か前に台所の壁面の拭き掃除をしたら、真っ白な壁紙が出てきて恐ろしく明るくなった。今は軽くふくだけで良いのである。そこまでやって、明日は松を切って正月飾りをし、大晦日はナメタの代わりのカラスガレイを煮魚にし、長女夫妻を二戸駅に迎えに行き、そのついでに夜のすき焼き用の肉を買う。そんなこんなで忙しいが、今日の朝食は塩サバの焼き魚、ホウレンソウのツナ和え、レンコンのキンピラ、ハルマキ、サラダに赤カブ漬という普通のメニュー。
妻と義妹が協議した結果、今日もちをつくことになった。今年はもち米を作付しなかったので、最後に1袋だけ残っていた2013年産のヒメノモチである。水にうるかしておいたもち米を、ガスで蒸してもちつき機でもちにする。出来上がったもちは切りもちとお供えにする。午後から冷蔵庫が入るので、台所の配置換えをしなければならないことになって足止めを食っている。