吉川英治の『私本太平記』を8巻全部読み終えた。総選挙をはさんで忙しい中だったが、早朝など時間を見ての読書だった。8巻では足利尊氏が動乱の中で最後を迎えるわけだが、弟・直義にそむかれ、結局は毒殺してしまい。庶子で直義の養子になった直冬とのたたかって、これを破るが直冬の最後は判然としないらしい。南北に朝廷がわかれてたたかったこの時代、各地で武士が勢力を強め、足利幕府は形だけのものになり、やがては下剋上の戦国の世に向かっていく。その遠因が天皇親政とこれを覆しや足利幕府にあり、その陰で一般庶民が苦悩するわけだが、権力をめぐるドロドロした争いをこれでもかというまで書いている。吉川英治最後の大作である。
12月19日。おはようがんす。選挙のため駆けずりまわっていたので、ここのところ病院通いが続いている。2回も予約をすっぽかしていた歯科(歯周病管理)に17日。それに先立って、大野診療所でインフルエンザの予防接種。今日は内科の定期検診(ついでに特定健診)。これで、年内の病院はすべて終了。新年には、眼科と膵臓のCT検査など、前期高齢者ともなると病院と仲良しになってしまう。高齢者の医療費を昔のように無料にできないのか?岩手の沢内村から始まった老人医療無料制度を自民党政権はこわしてしまった。この先、70歳以上の医療費の自己負担を引き上げようというのだから血も涙もない政治と言わなければならない。総選挙の次は来年の地方選挙(岩手はほとんどいっせいでなくなった)で、安倍内閣の暴走ノーの審判を再び突き付けねばならないと思う。なんて息巻いていてもしょうがない。今朝は、塩マスを焼いて、つくりおきのハルマキをあげるなどして、きわめて普通の朝食、やっぱり普通が良い。