中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

豊盃(特別純米)

2014-02-14 12:06:26 | お酒の話し(山形県)
 またまた結構なものを頂きました。青森は弘前の銘酒「豊盃」です。先日の演奏旅行の際も、もちろん現地で堪能しました。


 ところで、旅先で出会ったその土地の「名物」というものは、やはりその土地の空気・水・風土などの中で味わうから美味しいのです。現在はインターネットなどで、世界中の山海珍味が、自宅にいながらにして楽しめるようになりました。しかし、いくら「本場○○の味をお届け」とは言っても、そううまくはいかないものです。

 たとえば山形名物の「芋煮」。あれはやはり秋の河原で明るいうちからビール片手に味わうから美味しいのです。あれを九州かどこかの人が材料セットを取り寄せて、自宅で「おかず」として作ったらどうか。山形牛はそれなりに美味しくても、結局「肉じゃがが里芋でできてるだけ」で何の感動もないと思います。

 これは酒の世界にも言える。今まで「こんな旨い酒は飲んだことがない!」と思って買って帰った酒を、自宅でウキウキしながら開けてみると「おや、こんなはずでは・・・」ということが何度もありました。また、自分が大好きな山形の酒を、遠くの友人に送っても感動されなかったこともしばしば。お互いにがっかり・・・不思議なものです。


 ということで「豊盃」。精米60%の「特別純米」。それだけ見るとたいして惹かれない。しかもここは山形。頂きものケチをつけたくはないが、やはりがっかりしてしまうのか・・・?

 おそるおそる一口・・・

 ・・・旨い!さすが「豊盃」。このスペックでこの味は、クオリティ的に「田酒」を超えています。とにかく「香り」が素晴らしい。この爽やかさは独特のもので、クセになる人が多いのもうなずけます。


 結論。旨いものは旨い。・・・長々と失礼しました。
コメント
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