中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

収穫前

2012-09-06 18:17:39 | 山形弦楽四重奏団
 暑いですが、朝晩の風に秋の肌触りが混じってきました。もう9月も一週間過ぎましたからね。「秋あがり」でも呑みながら、お月見でもしますか・・・

 ・・・と、ひと段落ついてのんびりしている場合ではありません。次回の山形Q第45回定期まで、実はあとひと月ほどしかないのです。秋も深まる(たぶん)、10月13日(土)です。ぜひたくさんの方に来ていただきたいと思っています。


 さてプログラムですが、おなじみハイドンシリーズからは作品71ー1。前回の「騎手」と同じ頃の作品で、ひきしまった明るさを持つ名曲です。

 そして2曲目は幸松肇作曲の「日本民謡第3集」。山形Qが委嘱した「最上川舟歌」を含めた最新の曲集です。他には「箱根八里」「佐渡おけさ」「鹿児島おはら節」。

 メインとなるのは、モーツァルトの「第15番」。「ハイドン・セットの短調の曲」と言った方がすぐにわかるかも知れませんね。「レクイエム」「ドン・ジョバンニ」と共通の「ニ短調」。沈んだ美しさをたたえる名曲です。


 ・・・と言いながら、まだそれぞれが個人練習の段階。「四者四様」の音楽が醸成されていることでしょう。あとでそれらをすり合わせるわけですが、その前のこの「四者四様」の段階が結構大事です。

 材料の下ごしらえのようなものですね。これをきちんとしないで、なべに放り込んでしまってからあれこれいじっても、よい料理にならないのと同じかも知れません。

 ふん、聞いたようなことを・・・料理をまったくしない人間がこんなことを言っても説得力が出てきませんね。口先だけで物を言うのはよくない。


 酒造りにおける、醸造を始める前の米選び、そしてきっちり計算された精米とでも言った方が良いかも知れません。これが味の根幹を決めるのですっ(実感)。


 おりしも、仕事への行き帰りの道沿いの田んぼでは、稲穂がきれいに色づきつつあります。旨い酒になるような、しっかりと栄養をたくわえた良い米が収穫できますように。
コメント (2)
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