二人とも、
将棋界の偉才であり、
大記録を持っている。
また二人を比べることも
おかしい。
なぜなら、人間とは、
回りの環境によって、
作られるものであり、
違う時代に生きた以上
比較することはできないからだ。
しかしそのタブーを犯し、
あえて、どっちが強いかと言うと、
俺は大山に軍配を上げたい。
その理由を以下に述べよう。
大山の棋風は、
一言で言うと、
「凡手は妙手に勝る」
・・・というもので、
80%の手を指し続ければ、
相手が自然とこけてくれる・・・というものだ。
他方、羽生は、
「勝利は勇者に微笑む」
・・・というもので、
困ったときは、あえて冒険をすることが多い。
どっちがヒラメ・・・失礼、カレイかと言えば、
言うまでもない。
羽生だ。
羽生将棋はホントに華麗だ。
羽生は、定石とか駒組みとかをしばしば無視して、
本当に天才としか言えない手を指す。
大ゴマを捨て、
小ゴマ(香車、桂馬、歩)だけを残して、
勝ったりする。
3枚(飛車、金、桂馬)の駒を捨て、
1枚の角を得て、
楽勝したりする。
それは何度も伝説になっているし、
俺も目にしている。
しかし!
俺は、羽生の将棋は、受け将棋には弱いと思っている。
たとえば森内俊之や渡辺明には、
羽生は、しばしば負けるが、
森内俊之も渡辺明も、
じっくり受けて指す棋士だ。
つまり、波平系・・・失礼、大山系・・・と言えるだろう。
大山のすごいところは、
相手の攻めを読み切る力だ。
だから、たとえ羽生がものすごい妙手を指しても、
最初のうちは、負けるかもしれないが、
そのうち、じっくり羽生の攻めを受け切るようになると思う。
大山は69歳で亡くなるまで、
ずっとA級という最高のクラスを維持した。
これって、永世名人の中原や谷川にもできなかったことで、
信じられないくらい、すごいことなのだ。
しかも亡くなる前年には、
名人挑戦者にもなるかもしれない・・・成績を収めた。
(挑戦者決定プレーオフに進出した!)
大手術を受けながら、
こういう成績を残すとは、
とてつもないことだ。
そして、もうひとつ!
大山は日本将棋連盟の会長を務めながら、
ずっとトップを維持していたわけだ。
野球で言えば、
監督でありながら、4番とは言わないものの、
3番とか5番を打ち続けたようなもので、
これも信じられないことだ。
また66歳にして棋王戦にも挑戦している。
確かに大山は、中原には、名人位を奪われた。
しかしそれは50歳近くなってからだ。
全盛期の大山は、
中原にも勝っていたと思う。
羽生善治が今後、どうなるかはわからないが、
全盛期に、二人がぶつかれば、
いい勝負ではあり、
最初は羽生が勝つであろうが、
そのうち大山が勝つようになり、
最終的には、大山が上ではないか・・・と思っている。
大山は「平凡をめざした、すごい男」だった。
そういう意味で、
羽生の今後が、ますます楽しみだ。
羽生の60歳、70歳が楽しみだ。
俺の思いは、羽生に、大山を越えてほしい気持ちだし、
大山も、あの世から、羽生の成長を眼を細めて見ていることだろう。
大山は、そういう男だった。
どんな若い棋士にも、「~さん」と呼んでいた。
大山は、東京荻窪の裏通りを何気なく歩いていた。
そういうところ、オッサンみたいなところ、俺は好きだった。
羽生は、埼玉所沢の通りを、
どんな感じで歩いているんだろう?
一度見て見たい気がする。
最後に、羽生の、ふしぎなところ。
彼は話すとき、
唇を、四方八方に、クネクネ捻じ曲げる。
ああいう男を見たのは、
羽生が初めてだ。
(キスがうまいんだろうか?)
羽生が天才であることは間違いない。
チェスが世界トップクラスであることも、
驚くべきことだ。
羽生や大山と同じ時代に生まれてよかった!
・・・・つくづく、そう思う。
そしてまた!
NHKの本番撮影中、
「ちょっと、小便に行って来る」と
画面から消えた升田幸三にも出会えてよかった(笑)。
ストーカーで悩む女性は多いが、
この問題はとても難しい。
なぜか?
その理由は・・・
ストーカーで悩む女性も気づいていないが、
彼女たちは、
右手で男を拒否し、
左手では「おいで、おいで」
をしているからだ。
こう話すと、まさか!・・・と、
思うだろう。
しかし、真実はそうなのだ!
この話を、別の女性に話すと、
たいていは、「冷静に考えると、そうだわね」
と納得してくれる。
「私も、男につきまとわれたことある。
そういうときって、私もその男をひきつけようと、
無意識的に、一生懸命になっていたんだろうな」って。
そう!
無意識なのだ!
無意識で、
男が好むような態度や口調や服装をしているのだ!
そして、もう一人の自分は、
つきまとう男を、恨んでいる!
すごく恨んでいる!
その恨みは、
思えば思うほど、腹が立ってきて、
泣き出すこともある。
俺にしている女性で、
そういう子がいた。
もう発狂せんばかりに、
つきまとう男に、
怒りまくっていた。
しかし、その女性も、
冷静に話すと、
俺の結論に納得してくれた。
ストーカーに悩む女性たちよ!
男に嫌われるなんて、
簡単なんだよ!
男と、スッピンで会えばいいじゃないか!
髪ぼさぼさで、会えばいいじゃないか!
男の前で、ツバを吐けばいいじゃないか!
男の前で、スカシッペかませばいいじゃないか!
「もう、つきまとわないで」
なんて、泣きながら言わないで、
ブッと一発、屁をかませばいいのだ!
しかも、飛び切り臭いヤツ!
それだけでいいのだ!
一発で懲りなきゃ、
二発三発と、続けざまにかませばいい!
悲劇のヒロインを演じるのは、もう止めた方がいい!
男に嫌われるなんて、すごく、簡単なことなんだよ!
イモ食って、男と会えばいいだけの話さ!