日経コンピューターの2013年6月27日号 66ページ~
特集 急げ消費税対策 「9月30日」までが勝負
まとめると、
(1)消費税の最終決定は10月ごろだが、やる可能性きわめて高い
(2)対策のポイントは、以下の5点
1 8%だけでなく10%も視野にいれて対応
2 10%になった場合、2桁対応(帳票・画面などで)
3 軽減税率(商品によって税率異なる)の可能性
4 外税表示も認める
5 経過措置(契約日によって税率異なる)の対応
(3)パッケージは、製品ごとに対応異なる
(4)できるところから始めましょう(調査とか)
このうち、3と5が大きな変更になる。
4は、もし、「いや、外税表示しないよ」で済むんなら、それでいいし、
2は、一応見直さなければいけないが、気づきやすいということと、
2014年4月は8%なので、まだ対応して無くても間に合うという
ことのほかに、後述するが、「軽減税率」が導入されると、そもそも
この欄が書けないからだ。
■マスターの変更だけではすまないかも!
「軽減税率」は、もし、決まれば、商品ごとに税率が異なるのだから、
商品マスタに税率を設け、各商品の税率を入れなければならない。
また、「経過措置」に関しては、売上時点の問題になるので、
売上マスタまたは売上明細(会社によっては、受注、受注明細)に
税率を設けることになる。
ただしこのとき、「軽減税率」を行うと、それだけじゃすまない
■合計金額に5%を掛けて価格としたプログラムは、全部修正の必要があるかも
今、
商品Aが、8%の消費税で10万円(税抜き)
商品Bが、0%(軽減税率を0%とする)で5万
購入したとする
Aは、消費税8千円、Bは消費税0円
(消費税0円と、消費税がかからないのでは、意味が違う。
課税売上という観点で異なるのだが、このブログの読者で
税理士試験を受ける/受けた人は少ないと思うので、
説明は省略する)
合計金額は、15万8千円だが、このとき、
(1)もし、いままで、合計金額を出して5%掛けていたのなら、
そのプログラムは、ロジックを直す必要がある
15万に8%を掛けたら、1万2千円になる。
そういう計算方法ではなく、
税抜きの値と消費税を商品ごとにそれぞれもとめて、
税抜きの値を合算して、小計値を出す
消費税を合計して、消費税金額を出す
小計値+消費税=合計金額
を求めるようにしないといけない
(2)請求書などで、税率を記入している場合、その欄をどうするか
コクヨ請求書ウ-302Nのように、合計金額と同じレベルに、税率がある場合、ここの税率は書けない。
上記の例だと、8000/150000*100=5.33%が税率になるが、
こんな値を書いても意味が無い。
軽減税率がはいってくると、商品ごとに税率を書かないと意味が無いが、
コクヨ請求書ウ-302Nは、そのようにはなっていない。
なお、「コクヨ請求書ウ-302N」を挙げたのは、今手元に、たまたまあったからで、
他の請求書でも、同じ話だ。
■対応策
つまり、「軽減税率」がはいってくると、もう全面的な見直しの必要がある。
こうなった場合、かりに計算でもとめられても、最終最後は、人手で直せる
ようにしておいたほうがよい。
そこで、正規化を崩して、
・商品マスタに税率を入れる
・売上(請求、受注などもふくむ)の明細レコードに、消費税率(金額)を含む
そして、画面上、売上、請求、受注の消費税は計算するけど、手入力で修正もできる
ようにしておいたほうがいい。計算式ですべてやってしまうのは、危険そう。
特集 急げ消費税対策 「9月30日」までが勝負
まとめると、
(1)消費税の最終決定は10月ごろだが、やる可能性きわめて高い
(2)対策のポイントは、以下の5点
1 8%だけでなく10%も視野にいれて対応
2 10%になった場合、2桁対応(帳票・画面などで)
3 軽減税率(商品によって税率異なる)の可能性
4 外税表示も認める
5 経過措置(契約日によって税率異なる)の対応
(3)パッケージは、製品ごとに対応異なる
(4)できるところから始めましょう(調査とか)
このうち、3と5が大きな変更になる。
4は、もし、「いや、外税表示しないよ」で済むんなら、それでいいし、
2は、一応見直さなければいけないが、気づきやすいということと、
2014年4月は8%なので、まだ対応して無くても間に合うという
ことのほかに、後述するが、「軽減税率」が導入されると、そもそも
この欄が書けないからだ。
■マスターの変更だけではすまないかも!
「軽減税率」は、もし、決まれば、商品ごとに税率が異なるのだから、
商品マスタに税率を設け、各商品の税率を入れなければならない。
また、「経過措置」に関しては、売上時点の問題になるので、
売上マスタまたは売上明細(会社によっては、受注、受注明細)に
税率を設けることになる。
ただしこのとき、「軽減税率」を行うと、それだけじゃすまない
■合計金額に5%を掛けて価格としたプログラムは、全部修正の必要があるかも
今、
商品Aが、8%の消費税で10万円(税抜き)
商品Bが、0%(軽減税率を0%とする)で5万
購入したとする
Aは、消費税8千円、Bは消費税0円
(消費税0円と、消費税がかからないのでは、意味が違う。
課税売上という観点で異なるのだが、このブログの読者で
税理士試験を受ける/受けた人は少ないと思うので、
説明は省略する)
合計金額は、15万8千円だが、このとき、
(1)もし、いままで、合計金額を出して5%掛けていたのなら、
そのプログラムは、ロジックを直す必要がある
15万に8%を掛けたら、1万2千円になる。
そういう計算方法ではなく、
税抜きの値と消費税を商品ごとにそれぞれもとめて、
税抜きの値を合算して、小計値を出す
消費税を合計して、消費税金額を出す
小計値+消費税=合計金額
を求めるようにしないといけない
(2)請求書などで、税率を記入している場合、その欄をどうするか
コクヨ請求書ウ-302Nのように、合計金額と同じレベルに、税率がある場合、ここの税率は書けない。
上記の例だと、8000/150000*100=5.33%が税率になるが、
こんな値を書いても意味が無い。
軽減税率がはいってくると、商品ごとに税率を書かないと意味が無いが、
コクヨ請求書ウ-302Nは、そのようにはなっていない。
なお、「コクヨ請求書ウ-302N」を挙げたのは、今手元に、たまたまあったからで、
他の請求書でも、同じ話だ。
■対応策
つまり、「軽減税率」がはいってくると、もう全面的な見直しの必要がある。
こうなった場合、かりに計算でもとめられても、最終最後は、人手で直せる
ようにしておいたほうがよい。
そこで、正規化を崩して、
・商品マスタに税率を入れる
・売上(請求、受注などもふくむ)の明細レコードに、消費税率(金額)を含む
そして、画面上、売上、請求、受注の消費税は計算するけど、手入力で修正もできる
ようにしておいたほうがいい。計算式ですべてやってしまうのは、危険そう。
最近、「アジャイルを採用したい。しかし、どの方法論を採用して、
どのようにやっていけば、開発が最初から最後まで通るのか、
想像できないので教えてくれ」といわれたことがあった。
そのときの答えたのを、まとめてみる
まず、開発の場合、実際の開発と、マネージメント部分がある。
マネージメント部分に【スクラム】を持ってくると、考えやすい。
「スクラム」の場合、プロダクトバックログを作らないといけない。
これを作るまでの方法として
・【インセプション・デッキ】を作成して、顧客や製品・サービス、
業務に関係する人を考える
・業務に関係する人が判ったら、その人たちの【ユーザーストーリー
マッピング】(byジェフ・パットン)を作成して、そこから、
要求と(作れるものであれば)【ペーパープロトタイプ】を作成する。
ライブラリなどは、プロトタイプではなく、ユースケースシナリオ
やシーケンスフローになることもある。
・少なくとも要求は出てくるので、その要求を”プロダクトバックログ”
にまとめる。あとは、「スクラム」の手順
・スプリント計画ミーティング
・デイリースクラム
・スプリントレビュー
・スプリントレトロスペクティブ
を行うわけだが、(内容はここの下のほうに書いた)
これはマネージメント的な視点であり、
スプリント計画ミーティングで、見積もりと設計(=スプリントバックログへの記入)を
行うことになる。
実装を実際にやる上では【TDD】を採用しないと、
ライブラリ開発などのときは、スプリントレビューで見せるものが無い
(デモできない)
「TDD」で、ユースケースシナリオの事前条件をセットして、現スプリントで
作成するものを呼び出し、事後条件に一致していたら緑色になる(つまり、
JUNITなどの、一般に言うユニットテスト)ようにしておけば、スプリント
レビューで緑色になるところが見せられる。
コーディングなどの実装は【XP】を採用することになる。
・・・と書くと、”ペアプログラミング”のとき、2人必要なので、
人件費が高騰する・・・とまずいので、
ペアのうちの一人は、プロジェクトマネージャー(PM)とし、ずーっと
ペアプロしているのではなく、時間を区切って、PMが担当者を回る
というようにするしかない。
つまり、担当者とPMがペアを組む(時間を1日のうち数時間、組む)。
PMは、スクラムマスターもやるとなれば、人件費は高騰しないし、
毎日その場で、進捗状況がわかる。
ただ、そのためには、PMは嫌われるといけないので、とりあえず、
うさみみをつけてペアプログラミングする(とは、言わなかった)。
この方法だと、単体テストまでは完了し、結合も一部行っているが、
システムができたとき、結合の一部と総合がのこる。
そこで、この部分を手分けしてやると同時に、操作マニュアルを
作成する。
【】が、アジャイルの手法に相当する。
まとめると、手始めに
PMが(ペアプログラミングするため)うさみみを付けて
みんなで円陣(スクラム)を組めばよさそうだ・・・
・・・そうなのか(この部分は、言ってない)
どのようにやっていけば、開発が最初から最後まで通るのか、
想像できないので教えてくれ」といわれたことがあった。
そのときの答えたのを、まとめてみる
まず、開発の場合、実際の開発と、マネージメント部分がある。
マネージメント部分に【スクラム】を持ってくると、考えやすい。
「スクラム」の場合、プロダクトバックログを作らないといけない。
これを作るまでの方法として
・【インセプション・デッキ】を作成して、顧客や製品・サービス、
業務に関係する人を考える
・業務に関係する人が判ったら、その人たちの【ユーザーストーリー
マッピング】(byジェフ・パットン)を作成して、そこから、
要求と(作れるものであれば)【ペーパープロトタイプ】を作成する。
ライブラリなどは、プロトタイプではなく、ユースケースシナリオ
やシーケンスフローになることもある。
・少なくとも要求は出てくるので、その要求を”プロダクトバックログ”
にまとめる。あとは、「スクラム」の手順
・スプリント計画ミーティング
・デイリースクラム
・スプリントレビュー
・スプリントレトロスペクティブ
を行うわけだが、(内容はここの下のほうに書いた)
これはマネージメント的な視点であり、
スプリント計画ミーティングで、見積もりと設計(=スプリントバックログへの記入)を
行うことになる。
実装を実際にやる上では【TDD】を採用しないと、
ライブラリ開発などのときは、スプリントレビューで見せるものが無い
(デモできない)
「TDD」で、ユースケースシナリオの事前条件をセットして、現スプリントで
作成するものを呼び出し、事後条件に一致していたら緑色になる(つまり、
JUNITなどの、一般に言うユニットテスト)ようにしておけば、スプリント
レビューで緑色になるところが見せられる。
コーディングなどの実装は【XP】を採用することになる。
・・・と書くと、”ペアプログラミング”のとき、2人必要なので、
人件費が高騰する・・・とまずいので、
ペアのうちの一人は、プロジェクトマネージャー(PM)とし、ずーっと
ペアプロしているのではなく、時間を区切って、PMが担当者を回る
というようにするしかない。
つまり、担当者とPMがペアを組む(時間を1日のうち数時間、組む)。
PMは、スクラムマスターもやるとなれば、人件費は高騰しないし、
毎日その場で、進捗状況がわかる。
ただ、そのためには、PMは嫌われるといけないので、とりあえず、
うさみみをつけてペアプログラミングする(とは、言わなかった)。
この方法だと、単体テストまでは完了し、結合も一部行っているが、
システムができたとき、結合の一部と総合がのこる。
そこで、この部分を手分けしてやると同時に、操作マニュアルを
作成する。
【】が、アジャイルの手法に相当する。
まとめると、手始めに
PMが(ペアプログラミングするため)うさみみを付けて
みんなで円陣(スクラム)を組めばよさそうだ・・・
・・・そうなのか(この部分は、言ってない)
「ウィンドウズ8.1」発表=販売てこ入れ―マイクロソフト
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-130627X106.html
スタートボタンは復活したそうなんだけど・・・
どんなかんじなんだろう
残念―Windows 8.1のスタートボタンは本当のスタートボタンではなかった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130627-00017798-techcr-sci
という記事はあるんだけど、画面が無いので、よくわからん・・