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ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

ペアプログラミングだと、生産性・品質が本当に上がるのかを、認知心理学的に考える(その1)

2006-01-21 22:30:37 | 開発ネタ

 久しぶりに、システム開発のお話。
 アジャイルの開発方法論で、XPの中に、ペアプログラミングという方法がある。
 2人のプログラマが共同で開発するというもの。。。

 これが、効果的なのかどうか?という資料、たいてい、こういうふうにかかれていませんか?
 2人組でやったところ、従来の生産性よりX倍上がった。。

 でも、これって、変ですよね。

 ペアプログラミングでなくても、2人でやれば、生産性は上がります。
 単純に考えれば、2倍生産性が上がってもいいはず。
 チェックにしても、1人がチェックするより2人がチェックしたほうが、より、品質が上がるはず。
 だから、2倍以下の場合は、「悪化した」ことになるし、
 2倍以上だとしても、後に示すように、従来のやり方は、デルフォイ法に近かったからで、単純に2人に割り当てれば、もっと生産性があがったかもかも?と反論されると、返す言葉がない気が。。。


 さらに、問題なのは、従来の開発工数と比べていますが、従来の開発方法論というのは、SEとプログラマに分けていたわけです。
 これは、2人で製作するという点では、ペアプログラミングと同じですが、
   SEが、プログラミング可能なレベルまでおとしこみ、
   プログラマが、その仕様書の書いてある妥当性まで考えている
とすると、この2人の作業は分業というより、同じ課題を、デルフォイ法によって、確認して解いているという形になります。

 つまり、これは、デルフォイ法とブレストと比較してるみたいなもんで、これは対象課題によって、大きく差が出る。どっちがいいといえるものではない。
 なので、本来同じ課題を与えて、2つを比較して、どうのこうのといわないといけないのに、十把一絡げに、従来の平均より何倍といわれても。。





 つまり、ペアプログラミングが生産的であると主張するなら、
・どのように生産的であるのか?
ということに、まずわけて、それを、
・実験(心理学)的に証明しないといけない。
ことになりますわなあ。。。

で、ここで、どのように生産的かを考えると、こんなかんじになるんじゃないでしょーか
(1)生産量が上がる
(2)品質があがる
(3)1人では思いつかなかったことが思いつき、できるようになる
   →3人よれば、文殊の知恵っていうやつ(ペアプログラミングは2人だけど)
(4)専門分野が違う人たちが協力して、1つのことができるようになる。

 というわけ。

 で、ここで、(1)や(2)については、共同作業だと、生産性や品質は下がるということは、社会心理学の時間に、もう、さんざん、耳たこ状態で教わったと思う。「社会的手抜き」というのだったよね。大声で声援しないといけないとき、全力を出さないとか言う話(え、初めて聞いたという心理学科関係の人。。。^^;)。




 ただ、(3)と(4)については、むしろ、これが、コラボレーションというやつで、「必ず効果がある」みたいに思われていたと思う。で、これを支持する心理学研究として、構成的相互作用の研究、つまり、一人では生み出せない知識を、グループ活動によって、生み出されるという研究がなされ、これを行ったのが、波多野教授であることから、まあ、波多野先生は(認知あるいは教育心理学科の人でないと知らないかもしれないが、その分野では)権威なので、この点で、ペアプログラミングって、やっぱ、こうかありそうというのが、心理学的にみても、まあ、みとめてもいいんじゃないか、と思われていると思う。

 つまり、社会的手抜きによる、プロセスの損失(=2人別々にやったら、200%の力が出せるのに、2人一緒にやると180%の力しか出ないとき、この20%の差をプロセスの損失という)はあったとしても、それを上回る可能性を持つ、文殊の知恵的な発想もうまれるかもしんないし、そもそも、お互いの専門分野が違うから、協調してやんないと無理だよ!
 だから、ペアプログラミング的なことは、ひつようなのだよ。。。と




 ただ、心理学的に見ると、はげしく、おかしく思いませんか?この結論。

 なぜ、ペアなのか?

 波多野先生の「構成的相互作用」の要件では、人数は3人以上。2人ではたして、そんな文殊の知恵がでるのか(ほら、ことわざだって、3人寄れば!といってるよねえ、2人寄ればじゃないよねえ。。)

 それともうひとつ、果たして、構成的相互作用のようなプラス効果だけなのか?

 (3)、(4)について、構成的相互作用という考え方もあるが、いわゆる、空気を読むという、「同調行動」という行為がある。つまり、エラーイ人とペアを組んだら、自分が正しいと思っても、間違ってるよといわれると、「はいまちがっているでやんす」と言ってしまうという話。




でも、波多野先生を持ち出された日にゃー、心理学やってる人間によっては、「まんせー」なのであります。まあ、これでOKでしょーということで&まわりのSEさんの空気も読んで(同調行動して)「ペアプロは、効果あると思いますよ」なーんて答えてしまったりするわけだ。。。

 ところが。。

 と、この先書こうと思ったけど、長くなるので、今度覚えていたら、また書きますね。

P.S ウィリアムのいたずらは、大学は、教育心理学関係。

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なーんか、ライブドアの後は楽天のけーじばんが、あるうわさで盛り上がってるみたいよ(^^;)

2006-01-21 01:31:42 | Weblog
ほんとは、本家のブログでかこうと思ったんだけど、
 やっぱ、このねたを「楽天」日記に書くのは、やばそうなので、ここにかいておきます。

なーんか、YAHOOの掲示板の楽天板が、「臨時ニュース」っていうのでもりあがってますねー!
 で、その臨時ニュースっていうのは、
これ
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1004755&tid=3ze7&sid=1004755&mid=155676

で、こいつについては、ほんとーなの??どーなのどーなの??
っていうかんじなんだけどお。。

 さらに、そいつは、あるメッセージの返信となっている。
 というので、おおもとのメッセージをさがすと、
このメッセージ
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1004755&tid=3ze7&sid=1004755&mid=155676


にたどり着き、そこで、指摘されている、ブログは、
これ 情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2006/01/post_4fed.html


なーんてことを、楽天日記に書いたら、やばそうですよね。
なんで、とりあえず、ここに書いてみる。。


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