がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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2日連続龍馬伝

2010年10月17日 | ・徒然日記

昨日と今日の龍馬伝のコーナー(笑)

昨日の再放送見て、今日はリアルタイムで見て。
2日連続龍馬伝でした。

高杉さん…死にましたね…

サイコーのはまり役者さんだったと思います!
死に際、もっと痩せこけててほしかったけど…
絵的にやっぱり限界がありますか

でもやっぱり「うるっ」っときましたよ…

後藤象二郎のカステラの場面も獣的で印象的だった!
(実際、噛み付くし(笑))
後藤象二郎もやるなぁ~!



ほんでもって、今日のいろは丸事件。

色々な人を巻きこんでの、
ハラハラドキドキする頭脳戦でしたね。

ワタシは(もちろん)成り行きを知ってましたが、
知らない母は、海援隊が勝った場面で「おお~!」って言ってました(笑)


龍馬暗殺まで…あと6ヶ月の設定か。

で、命日の11月15日まであと約一ヶ月。
今年は忘れないようにしないと!
放送もあと約一ヶ月ですね。



写真は昨日撮った今帰仁城跡デス。



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…あっ、今日「沖縄そば」の日。
ブログネタにするの忘れた…。


南島詩人衆(創作エイサー)

2010年10月17日 | ・現代版組踊レポ


全国エイサー大会2010
創作エイサーコンテスト。

このコンテストのエントリーに
平田大一さん率いる「南島詩人衆」が出ることを知ったのは
15日の新聞。

連日のグスク公演にも関わらず、
「平田さんタフ!!
って思いました。



でも、会場が沖市営ということで
割と近場だったので行ってきました!
(そういうワタシもタフ?

グスク公演にあわせて全国・全県各地から来ている平田ファンも、
さすがに今日のこの演舞までは見れない…
という方もいらっしゃるだろう、
ということで、そんな方々のためにちょこっと様子をお伝えします。



構成は平田さんと、6名の太鼓チーム。

音楽は平田さんの歌声と、銅鑼のみ。
(現代版組踊でおなじみの、アノ曲)

飛んだりはねたり笑顔で魅せるエンターテーメントな
ショー的なエイサーではなく(もちろんこんなエイサーも大好きです)、
とってもシンプルで、原始的な、演舞。

テーマは「祈りの舞」



5分程度の短い演舞。

演舞後、司会の方も言っていたけど、
一舞台を見ているような、
宗教的な儀式のような、
とても独特で、でも力強いエイサー演舞でした。



この創作エイサーコンテスト、
エントリーは21チーム。

子供から大人まで。
県外からも多く参戦。

どのチームも個性的でとても面白かったです。
(写真まとめたらまた記事にします)

ダイナミック琉球(いくまあきらさんバージョン)
エイサーやってた団体もあったし、
国頭サバクイエイサーもあったし。

でも1番の楽曲人気はパーシャクラブでしたかね。
(好き好き




ってな訳で、今日もたくさん楽しませてもらいました~。

あ~、芸術の秋。
忙し~~~


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北山の風~今帰仁城風雲録

2010年10月17日 | ・現代版組踊レポ


10月16日(土)に今帰仁グスクで行われた
「現代版組踊絵巻 北山の風 今帰仁城風雲録」
を見に行ってきました☆

先週の、勝連城跡での「東儀秀樹×古澤巌」コンサートに始まり、
「肝高の阿麻和利」2デイズ
座喜味城跡での「花織の宴
そして今回の今帰仁グスクでの「北山の風」

世界遺産のグスクでの野外公演、
“世界の宝10周年記念大祝賀祭 城ロマン連続公演プロジェクト”も、
この今帰仁グスクでひとまず終了。

初日のコンサートこぞ小雨の降りしきる中…でしたが、
現代版組踊の公演4日間は全てお天気に守られ無事に公演終了。

その全ての公演を見ることができて、
平田舞台ファンとして、
そして琉球歴女として、
本当に幸せです



いまじん太鼓の演舞。


では、城ロマン連続講演プロジェクト、
最終公演「北山の風 今帰仁城風雲録」のレビューです


まず、簡単なストーリー紹介。

琉球戦国時代とも琉球三国志ともいえる「三山」の時代。
(14世紀~15世紀初頭)

北部一帯を治めていた北山王が拠点としていた今帰仁グスク
その今帰仁グスクの最後の城主、「攀安知(はんあんち)」と、
側近「本部平原(もとぶていはら)」、
攀安知王の遺児「千代松」の話。

琉球統一の夢に向かい、北山を攻める尚巴志率いる「中山軍」、
その時、今帰仁グスクでは……。


昨日の記事でも書きましたが
攀安知がメインと思いきや、本部平原がメインでした。


この話は、終戦直後の昭和21年、
当時今帰仁小学校の教頭先生だった新城紀秀先生が脚本を書き、
学芸会などで指導してきた史劇だそうです。
その再演を願い、教え子達(と言っても60代、70代の方々!)が
平田さんに依頼をし、そしてアレンジも加えながら今回の舞台となったそうです。

新城先生は今年で御年92歳!
会場にも来られ、最後には挨拶もしてくださっていました!

65年の時を経ての今回の舞台、だったのです。


そのような歴史と、たくさんの人たちの想いが引き継がれた
大事な大事な舞台。

やっぱり一味違いました。


攀安知。中山軍に攻められ本部の裏切りを知る。


*様々な客層*

入場無料ということもあってか(!?)
客席エリアは後ろも横もお客さんでびっしり!!!

しかも、沖縄人らしく、開演直前なってから急激に増えだしました(笑)
事前に並んだり早めに来たり…
という人たちは県外からの熱心なリピーターと、
ワタシみたいな人だけ…だったかも?

客層も、一家総出という感じで小さな子供からおじいさん、おばあさんまで、
ござを広げておにぎり片手に…。

他の舞台では見ないようなまさに地域のお祭りのような光景でした。

たぶん、平田舞台はこれが初めてっていう地域の人や、
地元の子供達で構成される今帰仁チーム(今帰仁中、北山高校)の家族・親戚、
友達や先生たちなどなど、大挙してやってきたんでしょうね

なんか…「村感」があって、いいなぁって思いました。



総踊り。左から、本部平原、攀安知、千代松。


*古典(?)や琉舞満載*

エイサーはもちろん、
「谷茶前」、「スーリ東節」「今帰仁天底節」など(※チラシ参考)、
平田舞台のおなじみの曲、演舞と同じくらい、
古典音楽や琉舞が見られました。

特に印象的だったのは、
攀安知が死に行く場面。

わが子に別れを告げ、後ろを振りむき去ってゆく。

そのときに流れた、ゆったりとした古典音楽!!

うっわ~~~~~~……。

トリハダトリハダ…。

そのまま、場面暗転となりましたが、
すごく印象的でした。

まさか、この緊迫した場面で古典で来るとは…。



沖縄の代表的な琉舞「谷茶前(たんちゃめー)」


*北山戦での空手演舞*

実は、今回の舞台で1番期待していたのがコレでした。

4月のシュガー尚巴志公演で、かなりツボった北山戦での空手演舞。
東京公演ではカットされていて涙をのみ
是非、復活させてほしい!!また見たい!!!!
と思っていた演出の1つ。

キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


※18:40修正&追記※
なんか、いろいろと謎が解けました…。


とにかく、音楽も空手もかっこいいです!!!

やっぱり、やっぱり、やっぱりかっこよかったです!!!!

今回は人数は少なめでしたが、
これを倍の人数でやられたら迫力倍増ですよ。
やっぱり、11月の尚巴志公演でも入れてほしい演舞です。

もう、コレを見れただけでも…満足…


蛇足

これって、(尚巴志の舞台では)中山軍が攻める戦いの場面の一演出なんだけど、
左三つ巴の旗(肝高の阿麻和利にあるヤツ)を持った人の棒術が空手の背景にあってもいいかも…。
(空手+棒術  …うるさいかな?)

そしたら、「攻めてる中山軍」ってより分かりやすくなるかなーって思った。

まぁ、シュガー尚巴志では先頭に尚巴志や護佐丸たちがいたから、
演者で「中山軍」って分かりはするんですけどね。



謝名大主。攀安知の遺児を託される。


*グスクのライトアップ効果*

毎年開催されている今帰仁グスク桜まつり
そのときにはグスクのライトアップも行われています。

そのライトの色まんちゃーぶりに
ちょっと引いてたんですが
その設備が今公演ではよく生きていました!(笑)

背後のグスクを照らすライト。
青、赤、白…様々な色で表情を変えるグスクが
とても効果的でした



*あれ…っ?アカインコ&オモロコンビ?*

今帰仁グスクの怠け者の門番2人「うしー」と「うまー」(笑)
コミカルな演技が笑いを誘っていました。

…あれっ、
これって尚巴志東京公演でのアカインコ+オモロの子たちか?
(アカインコ君は確かですね。オモロは…違ってたらゴメン…)

※追記※↑オモロ君ではないようです。失礼しました…


どちらにせよ、
2人の掛け合いが、アカインコ&オモロを髣髴とさせました(笑)

それにしてもアカインコ君(…役のT君)、コミカルだな~(笑)
国頭サバクイ踊ってるときもコミカルだったよ~。
(そのまま、「うしー」と「うまー」のキャラで演じてたからかな?)

彼が今度、尚巴志役ですから、
どんな尚巴志になるのか楽しみです。
まさか、コミカルな尚巴志ってことは…(笑)…あるのか!?(笑)( ´艸`)ぷぷっ


良心の呵責に悩み続ける本部平原。


*人間味のある攀安知・本部平原*

「花織の宴」では肝高の阿麻和利のスピンオフ的な話が堪能できましたが、
今回は、「翔べ!尚巴志(鬼鷲)」のスピンオフ的な感じで
劇中台詞や演舞(三つ巴の舞とか)もちょこっとあったりしました。

で、尚巴志の舞台ではひたすらの悪役・攀安知そして本部。
鋭い目つきとダークな笑い声が魅力的

だったんですが、今回は一転。

“攀安知父ちゃん”が見れました。

よって衣装は全く同じだけれど、
まなざしや立ち振る舞いもやわらかく、
攀安知の違った面を見れました。

お・も・し・ろ・い。

役者さんも違ったしね。

っていうか、つい5日前まで
護佐丸だったでしょ!
大城賢勇だったでしょ!
尚巴志だったでしょ!
アカインコだったでしょ!

すごいな!!!(驚)
その間、学校とかも普通にあったでしょうに……。



ストーリーテーラーの“劇作家・平田大一”(笑)


*これってフィクション?*

公演紹介文に、
「王の遺児・千代松による敵討ち」とあったので、
敵討ち…?
誰を?
尚巴志?護佐丸?
と思ってましたが、なんと本部でした。

攀安知王の側近でありながら中山軍(尚巴志)に寝返り、
攀安知を裏切った本部。

激怒した攀安知と斬りあいになり、
両者果てる…

というのが尚巴志の舞台での流れであり、
「史実」(とされていること)であり、
ワタシもそのように受け取っていました、が。

今公演では、本部は生き残り、攀安知に変わって次の今帰仁城主に就任。
しかし、裏切ったという良心の呵責にさいなまれ続け…。

時は流れ、成長した攀安知の遺児「千代松」と運命的な出会い、
そして攀安知王墓前での再会。

尚巴志の舞台とはまったく違ったストーリー展開。

ほほうっ!?
これはどっから来た展開だ!?

ってことで、
調べました。

どうやら、攀安知王よりかなり前の時代にあった
一伝説(「北山騒動」)のようですね。

重臣・本部大主(本部平原とは別か)が謀反を起こし、
王は殺され、側室の乙樽は幼い松千代と共に逃亡。
成長した松千代(丘春)は兵を集め、本部大主を打ち今帰仁グスクを取り戻す。

いつの時代の話なのかははっきりとしていないそうですが、
14世紀前半ごろとか。

まぁ…尚巴志による北山討伐の頃とは時代が違いますね。

攀安知が死んで後の今帰仁城主は、
敢えて言うなら護佐丸だしな…(※今帰仁看守)

乙樽(うとぅだる)も、
「あれっ?確か北山王の妻か、神女じゃなかったっけ?」
って思ってたんだよねー。
(舞台では本部の妻でした)


でもこうやって、舞台をきっかけにその歴史を知りたくなる、調べてみたくなる、
そして舞台(フィクション)と史実と見比べてみる。
そしてまた興味や意識が広がっていく。

これってとっても面白い。

北山について、まだ全部は読んでないので
またしっかり読んでいきたいと思います。


成長した千代松。素性を隠した本部と出会うが…。


*霊石、千代金丸*

北山といえば…ワタシ的にコレ。

今帰仁グスクの御嶽にあったという霊石。
尚巴志に攻められ敗北を悟った攀安知が
この霊石を斬り叩き、自刃した。

そしてその時の刀、「千代金丸」。
中山軍に戦利品として持ち帰えられ、
尚家宝刀として今尚残る…。

この2つのエピソード…

あるかな?っておもったけど、
なかったです

そのうち、ちょこっとでも組み込んでくれると…
琉球歴女としてはツボですわ~


攀安知の墓前で再び出会う本部と千代松。仇を打つため刀を抜く。


この舞台は1月末の今帰仁グスク桜まつりのときにも
再演を予定している(5デイズ!?)のだそうです!!

それはまた楽しみですね!!

これからもどんどん進化していく舞台の予感です。

真冬…寒いだろうケド…頑張って行こうっと!!


ところで…


今公演、写真(一応)OKだった~!
そうと知ってればこの席取らなかったのに!
ちゃんとレンズ持ってきたのに!!(涙)
手持ちのカメラ(とレンズ)ではこの記事で載せた写真が精一杯
(舞台全体の引きの写真もあるけど…お客さんの頭がいっぱい写ってるので没)

くそ~

(All photo by RICOH CX1  …あっ、トップのグスクの写真だけデジイチ。)



*教訓*

地べたへのござ敷き席の時は、1番前か、後ろから立ってみるべし。
(前のお客さんたちの頭が……)


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肝高の阿麻和利を除いた平田舞台は12回目。
観劇合計37回になりましたー。
(忘れないようにカウントしておこう…)

公演のたびごとに描いてる舞台レビュー。
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