日々のblog  牛込伸幸FP事務所

群馬県高崎市のファイナンシャル・プランナーの暮らしとお金のblog

FPいちのせかつみさんの講演会に行ってきました。

2009-02-08 | Weblog
昨日、群馬のFP協会主催の講演会に行ってきました。

いちのせかつみさん(本名は漢字で一之瀬克己さんでしょうか)はFPの間では有名で、関西ではテレビやラジオによく出ているそうです。関東はFPではないけれど、生活経済ジャーナリストの荻原博子さんが有名ですね。

テーマは、子どもの教育費と金銭教育と、老後資金の話でした。どちらもとてもおもしろかったので(落語家の名前もお持ちなので、笑いもとってしまいます)、お伝えします。

■こどもの教育費について

教育費の平均データをあげて、それをどう準備するか?なんてありきたりの話はしませんでした。

印象に残ったのは、これからの時代、こどもの大学の教育費を親が全部出したら、親の老後資金が準備できなくなるという話でした。

これは私も日頃から感じています。特に私の住む群馬県は大学が少ないので、下宿になる可能性が高い。私立文系・下宿だと、大学4年間で1200万円はかかる。

しかも、退職金は不透明、公的年金は支給が65歳に先延ばし、逆に、年金の保険料はアップ、後期高齢者医療制度や介護の問題など、老後へのしわ寄せは増えるばかり…そうそう、バブル崩壊後のデフレ下でも、教育費は2~3%上昇しているんです。低金利で学資保険の運用率はちっとも増えないのに。

そこで、いちのせさんの提案は、大学はこどもにもお金を出させること。

いちのせさんは大学でも教えているそうで、休講にすると、日本の学生は喜ぶけど、留学生からは「いつ替わりの授業をやるのか?」と質問されるそうです。

背景にあるのは、海外の留学生の多くは、自分で学費を出していることがあるそうです。だから目的意識がぜんぜん違う。

いちのせさんはこんな経験からご自身のお子さんにも大学は自分のお金で行くように育ててきたそうです。もちろん高校3年生のこどもにいうのは酷なので、高校受験をする頃から話していたんでしょうかねえ。

そして、こどもにお年玉をあげるときは、「これ、大学の費用にしいや(関西弁)」と毎年いってきたそうです。

アメリカのホームドラマを見ると、そういえば大学生はみんな自分でお金出してたなあと。あと、そのための仕組みがあるなあと思いました。

下宿は単独で借りるのでなく、シェアですよね。ルームメイトとの相性が…なんて話題になります。奨学金(後で返す)の制度も多いし、大学の仕事も学生のアルバイトで多く賄われています。

日本もいよいよそんな時代が来るのかなあと思います。

PS.だからといって、教育費準備を放棄しないでくださいね(笑)。全部こどもに出させるのは逆に無理だと思いますよ。

講演会の続きはまた書きます。お楽しみに!