フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



10体重計

2か月弱で約7㎏の減量に成功しました。
               
 このブログでも書いてきたように、この夏まで、フレンチレストランなど、けっこう美味しいものを外で食べる機会が多くありました。たとえば以下のようなことです。

  
「田園調布『ジラフ』」
  「和食をいただく」
  「ブラッセリー・ムー」
  「お弁当」
  「夏らしいフレンチ」
  「今年の夏の出来事」

 美味しいものを食べるのは私の楽しみですから、それはそれでよかったのですが、そういう美味しいものを食べてきたせいか、体重がかなり増えてしまいました。
 私は若い頃に太らない体質だったこと、4年ほど前に胃腸の調子が悪くてかなり痩せたこと、の二つの理由から、「自分は体重が増えることに気にしないでいいんだ」と思いこんでいました。それが気がついたら、体重は標準より6~7㎏増え(胃腸が悪くて痩せた時期から計算すればなんと約15㎏もの増加!)、ズボンのウエストを普通にとめるだけで窮屈で苦しい状態になっていたのでした。
               
 そこで一念発起して、減量を始めました。
 実は2年ほど前に、少しだけダイエットらしきものをしたことがあります。それは「あるある大事典」というテレビ番組を見て、「低炭水化物ダイエット」というのを試したことです。
 しかし、この「あるある大事典」というのはインチキで問題になって打ち切りになった番組で、そのせいかどうかはわかりませんが、私の「低炭水化物ダイエット」もまったく効果がありませんでした。それは、「米・パン・麺類などの炭水化物を食べなければあとは何を食べてもいい」というダイエット方法だったのですが、よく考えてみれば、炭水化物をとらなくても揚げ物やら炒め物やらの高カロリー食を無制限に食べていたら痩せるはずがありません。
 というわけで、私はその1か月「米・パン・麺類」をいっさい食べなかったのですが、まったく体重が減らなかったので、このダイエット方法は断念しました。
 その後はあまり体重を減らすことは考えなかったのですが、今年になってズボンのベルトがしまらなくなって、ついに私も本気で減量する気になったというわけです。
               
 私のダイエット方法はいたって単純。「油を使った高カロリー食品は避け、炭水化物の代わりには野菜を食べる」というものです。簡単に言うと、おかずを煮物などにして、お米の代わりにキャベツの千切りやサラダを食べるというものです。

10サラダ冷麺
(麺3分の1玉の冷麺)

 暑い時期は冷やし中華、涼しくなってから味噌ラーメンなども食べるのですが、いずれも麺は「3分の1玉」くらいしか入れず、後は全部野菜です。書くと簡単ですが、こういう食事をすると1日に食べる野菜、特にキャベツの量は驚くほどになります。だいたい大きなキャベツを2日で食べ終えてしまいますから、とにかく買いものにいってはキャベツなどの野菜を大量にを買っているという感じです。もし「日本キャベツ協会」みたいなものがあったら、私は表彰されてもいいはずです。
 お米の代わりにキャベツを食べるというのは、最初のうちだけ抵抗がありましたが、慣れてしまえば特に苦になりません。そのうち、キャベツを食べるのが当たり前になってきて、今ではもう特にお米を食べたいとか、ましてお菓子を食べたいとか、それほどは思わなくなってきました。

10サラダ
(主食の野菜サラダ)
               
 そんな食生活を1か月以上続けたところ、少しずつ体重が減りました。8月末には、最高で76.7㎏になったこともある私の体重が、先日は68.5㎏を記録しました。それは運動後の一番体重の少ないときですから、実際に8㎏減ったわけではありませんが、それでも6~7㎏は明らかに減ったと思います。
 70㎏以上もあったのだから、6~7㎏くらいたいしたことはないとも思いましたが、よく考えれば、スーパーで売っている5㎏の米といえばかなりの重さです。あの5㎏の米袋以上の体脂肪が自分の体からなくなったと思うと、ちょっとすごいなという気もしました。
 おかげで、窮屈だったズボンのベルトもすっかり楽になりました。今後はこの体重を維持していきたいと思っています。
               


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横浜山手1 
(中央大学横浜山手中学校・高等学校)

 中央大学横浜山手中学校・高等学校へ行ってきました。
               
 この学校は、その名前の通り、横浜山手(石川町駅近く)にあります。横浜山手女子中学校・高等学校という名称の女子校でしたが、昨年中央大学の系属校となり、さらに今年10月1日に法人合併して、現在の名称の学校となりました。
 中央大学の付属校はすでに3校あります。中央大学附属中学校・高等学校(東京都小金井市)、中央大学付属杉並高等学校(東京都杉並区)、中央大学高等学校(東京都文京区)の3校です。それに中央大学横浜山手中学校・高等学校が加わったというわけです。
 今回は、学部長補佐という立場で、文学部長、学部長補佐、文学部事務長、課長と一緒に横浜山手校を見学し、あわせて横浜山手校の校長・教頭・事務長・進路部長といった先生方と懇談の機会を持たせていただきました。
 横浜山手の先生方には貴重な時間をとっていただき、恐縮でしたが、たいへん意義のある懇談・意見交換をすることができました。横浜山手の先生方には心から感謝申し上げます。

横浜山手2

 また、当日は学校の文化祭日でした。私自身は、自分の出身高校が男子校だったので、学校は「汚い」「むさくるしい」というイメージが強いのですが、女子校の文化祭はたいへん綺麗でよく整備されたものでした。
 といっても過度に華やかというのではなく、学習の成果などもしっかりと展示された、たいへん真面目な姿勢のうかがえる文化祭でした。当日はあいにくの雨でしたが、文化祭の観覧者も多く、また、学校説明会にも多くの出席者が集まっているようでした。
               

横浜山手3

 中央大学には、以前から中央大学高等学校、中央大学附属高等学校、中央大学杉並高等学校という3つの付属高校がありました。その後、附属高校に中学校に併設されましたが、他の法人が経営する別の学校を付属校にするのは初めてのケースです。もともと中央大学の付属学校として設置したわけではありませんから、付属化する過程には双方の努力が必要でしょう。そうした努力を経て、双方の充実・発展がはかられることを願っています。
               



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 先日、東京・銀座にある東劇で映画 『京都太秦物語』 (松竹、山田洋次・阿部勉監督作品)を見てきました。
               
 近頃は韓国ドラマなどのキムチ鍋みたいな刺激の強い映画・ドラマなどが喜ばれているなかで(私はそれも好きですが)、品のよい家庭的な日本料理のような映画でした。
 以下私の感想なので、 【ネタバレ】に御注意ください。
 物語の舞台は、京都太秦。商店街のクリーニング店の長女で大学図書館に勤める京子は、豆腐店の長男・康太とつきあっている。康太はお笑い芸人を目指してオーデションを受け続けるがまったく芽がでない。
 そんな中で、京都の大学に文字学の研究のために訪れている客員研究員の榎と知り合い、榎から求愛される。榎は北京に2年間留学するので、京子に一緒に来てほしいと頼む……というのが物語の設定です。
 榎の京子に対する求愛はまさに強引というか唐突なものですし、そんな榎と一緒に行こうか京子が迷うのは、いささか不思議な感じもします。ただ、90分という短い時間で描いている世界なので、登場人物はリアルに描かれるというよりも、象徴的というか寓意的な描き方がされているのかとも感じました。
 たしかに京子が榎にひかれるのは唐突にも見えるけど、京子の妹は京子の中に「太秦を出る気持ち」が普段からあったことを感じ取っているようです。「私はお姉ちゃんがこの古臭い街のおかみさんになって一生終えるなんて思ってへんよ」という妹・智恵のセリフもあります。太秦に生まれ育ってしっかり根をはっているように見える京子にもそれに満たされない思いがあることが暗に示されています。
 そこで秀逸なのは、この映画では太秦という地域が『ALWAYS 三丁目の夕日』のように「古き良き時代」のユートピアみたいに描かれていないことだと思いました。この映画には太秦の良さと同時に、そのさびれ方や若い世代が感じる物足りなさもしっかり描かれている。そういう世代を象徴する京子が「内側」の人間・康太と「外側」の人間・榎の間で葛藤し、結果としてそれでもやはり「内側」の人間として生きていく決意をするという姿が描かれるのだと感じました。
               
 『京都太秦物語』の東京での公開は終了しましたが、この後11月6日から、宮城県・仙台で上映されます



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