(メイン料理の一つ・地鶏の炭火焼き)
フレンチ・レストラン「Fujisaki(フジサキ)」に行ってきました。
場所は、田園調布駅のすぐ目の前です。小さな看板しか出ていないので見逃しそうですが、田園調布駅東口のすぐ前、神戸屋キッチンの2階にあります。16席しかない小さな店です。
ランチメニューは「Aコース」(オードブル、スープorグラスワイン、メイン1品、デザート、パン、コーヒー)と「Bコース」(オードブル、スープorグラスワイン、メイン2品、デザート、パン、コーヒー)。オードブルかスープのチョイスという店も多いのですが、ここはスープかグラスワインのチョイスというのが面白いところです。
(オードブルの3種盛り)
この日いただいたのは「Aコース」。メインは地鶏の炭火焼きをいただきました。料理は全体にシンプルで、素材の味をできるだけ活かしているところに特徴があります。オードブルも生ハムやイカのマリネなどが中心ですし、メインの地鶏も炭火で焼いたもので、特別手がこんでいるというわけではありません。しかし、それで美味しいのはやはり素材の良さを活かしているからでしょう。香ばしい炭火焼き地鶏とピリ辛の粒マスタードの相性もなかなかのものでした。キッシュや温野菜が豊富に添えられているのも嬉しいところです。
(デザートのキャラメルムース)
また、この日のデザートはキャラメルのムース。ここまでのコースがシンプルな味わいだったのに対して、デザートはわりあいに甘さもしっかりめ。コース内容が濃いめだと、デザートにはさっぱりした柑橘系の味のものをいただくのが好みなのですが、今日のコースにはこの甘めのキャラメル・ムースがちょうど合っていました。
これにしっとりしたお菓子風のパンと食後に濃いめのコーヒーをいただいて、一人2500円です。本格的なフレンチ・レストランというにはいくつかの点で躊躇しますが、そういう方向を目指しているのではなく、リーズナブルな値段で気軽に立ち寄れるカジュアルなフレンチというコンセプトが明確でした。
上記のようなコース料理設定に、田園調布駅前という場所の便利さなども考え合わせると、かなりお得なコース料理のいただけるお店と言えるでしょう。
(後日追記)
料理を盛るお皿に、なかなかこった陶器を使っていました。ずっしり重たそうです。
そのわりにマダムがハイヒールを履いているのはどうでしょうか。お皿が重いのですから、ハイヒールは避けた方がいいと思いますし、歩くと床音がかなり響いて気になりました。