フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




(打ち上げ懇親会一次会終了後)

 前期の授業の終了に合わせて、ゼミの打ち上げ懇親会をおこないました。
 もっと早くゼミの懇親会をしてあげればよかったのですが、前期は通常の授業のほかに、出張や講演、他大学への非常勤出講などもあり、私が忙しくておこなえませんでした。ですので、これが今年度最初のゼミ懇親会です。
       
 毎年ゼミを担当していると、毎週の授業だけではなく、懇親会や合宿、報告集の作成など、さまざまなことを通じて、学生同士が関係を深めていくのがわかります。その意味では、こうした懇親会もゼミの重要な行事です。
 これからしばらく夏休み。9月のゼミ合宿で、学生たちがさらに仲良くなり、ゼミになじんでいくことを願っています。

             



(ゼミから夜の懇親会まで時間が空いていたので私の部屋で…)


(高幡不動の居酒屋さんで懇親会一次会)




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 中国からの1週間ほどの研修に来ている大学生・大学院生たちを前に講演をしてきました。場所は霞が関の外務省でした。

 今回の研修の正式名称は「JENESYS2.0中国大学生訪日団第3陣」というものです。外務省のウェブページによると、この計画の目的は次のようなことです。
             
2013年1月18日、インドネシア訪問中の安倍総理は、2007年から実施したJENESYSの後継として、3万人規模で、アジア大洋州諸国及び地域との間で青少年交流事業「JENESYS2.0」を実施することを発表しました。本件事業は、日本経済の再生に向けて、我が国に対する潜在的な関心を増進させ、訪日外国人の増加を図るとともに、クールジャパンを含めた我が国の強みや魅力等の日本ブランド、日本的な「価値」への国際理解を増進させることを目指しています。
  外務省HP
  
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/page3_000069.html 
  http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000003307.pdf

 私は、この研修を実際に運営している日中友好会館の国際交流部から講演を依頼されました。「村上春樹の小説やテレビドラマの研究をしているという立場から、日本語や日本文化を学ぶ中国人学生に講演してほしい」という依頼でした。それで、「映像メディアにみる日本人のコミュニケーション」というタイトルで、村上春樹『ノルウェイの森』やテレビドラマ『家政婦のミタ』などに見られる日本人のコミュニケーションの特徴について講演をしました。
            
 今回研修に来ているのは、中国における日本語スピートコンテストで入賞した大学生や大学院生たちです。一応、通訳をしてもらいながら講演をおこないましたが、かなり日本語のできる学生たちで、反応も上々でした。
 また、講演後に質疑応答の時間を長めにとりましたが、最初からおおぜい手をあげてくれ、時間内には全員の質問を聞いてあげられなかったくらい、活発な質問をしてくれました。また、単に質問というよりも、まず自分の考え・意見を述べてから質問するという姿勢が目立ちましたし、日本の映画やテレビドラマをよく見ているという印象も持ちました。
            
 熱心に日本語や日本文化を学ぶ中国人学生たちに講演することで、私もよい刺激を受けました。私の話が、この学生たちの今後の学びに少しでもプラスになることを願っています。
            




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 八王子市の市民講座で『家政婦のミタ』についての講演をしてきました。
            
 講演タイトルは『人気ドラマに託されたもの 『家政婦のミタ』視聴率40%の背景』というものです。放送から1年半経って、やや時期を逸してしまった感もありますが、この問題作の意味をあらためて考察してみました。
 視聴率の高さという観点と同時に、この作品の根底には現代社会の課題にかかわるいくつかの要素があるという趣旨で講演をしてきました。
            
 テレビドラマは「通俗」「娯楽」という見方をする人が多く、それはそれでテレビドラマの特徴のひとつではありますが、それだけではないということを私は言い続けています。テレビドラマを対象とするとこんな考察、研究ができるということを、今後も機会あるごとに提示していきたいと思っています。 
            



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 毎年恒例にしている、「大学院生とワインを飲む会」をおこないました。 
          

 もともとは私が、「ワイン好きであるにもかかわらずお酒に弱い」という致命的な弱点をかかえているため、「多くのワインを少しずつ味見しながら大学院生の飲み会をする」という方法を考えたのでした。要するに、私は多くのワインの味見ができる、大学院生はおおぜいで一緒に酒が飲める、という一挙両得を狙った企画でした。
 これを何年も続けているうちに、すっかり私の大学院授業出席者の恒例行事となりました。
              
 ただし、おこなう時期は年によって少しずつ違います。年度始め近くの新歓行事と年度終わりの打ち上げ行事という意味を持たせた年が多かったのですが、今年は私が忙しすぎて、4月以降ぜんぜんその時間がとれませんでした。あいかわらずするべき仕事は山積みされているのですが、そのまま前期も終わりが近づいてしまったので、前期打ち上げを兼ねて、恒例の「大学院生とワインを飲む会」をおこないました。
             
 これから前期(夏学期)の試験・レポートやその採点、引き受けた講演などもいくつかあり、まだまだ夏休みというわけにはいきませんが、大学院生たちと一息ついた一日でした。

             



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(朝早くから多くの高校生が参加してくれました)

 私が勤める中央大学文学部の「特別公開講座」という行事がありました。
            
 どこの大学も、大学の紹介行事として「オープンキャンパス」というものをおこなっています。文学部「特別公開講座」というのは、簡単に言えば、中央大学文学部の「オープンキャンパス」です。今年は7月13日(土)に、主に中央大学附属4高校と、拠点校・近隣校の生徒さんを対象としておこなわれました。文学部13専攻が1コマずつの模擬授業をおこない、他に文学部学生による専攻紹介や、キャリアセンター職員による就職状況説明などもおこないました。
            
 今年度は、私がこの行事の担当責任者となりました。
 文学部側の多くの教員が模擬授業や司会に尽力しましたし、多くの職員が準備全般をすべてとりおこないました。また、附属4校や拠点校・近隣校の先生方には、この行事を積極的に呼びかけていただき、おかげで、多くの生徒さんたちの来場してもらえて、今はほっとしています。
            
 来場した生徒さんたちから寄せられたアンケートの結果分析などはこれからおこないますが、附属校の先生方からはおおむねよい評価をしていただきました。まだまだ改善点はあるものの、そうした点は今後の課題として、これからも中央大学文学部の学問内容な環境の良さを広報していきたいと思っています。
           


(今年は文学部在学生による専攻紹介の時間も設けられました)


(教室によってはいっぱいになる模擬授業もありました)



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 少し前のことになりますが、刑事鳴沢了シリーズや高城賢吾シリーズなどの警察小説や、多くのスポーツ小説で有名な、作家の堂場瞬一さんと対談してきました。6月下旬のことです。
  堂場さんのウェブページはこちら→ 「堂場瞬一with中央公論社」 
            
 この対談は、中央大学広報部が読売新聞の協力を受けて企画されたものです。中央大学が「YOMIURI ONLINE」のページ上に見出しを持っていることから、企画が実現しました。いずれ「YOMIURI ONLINE」と中央大学の「CHUO ONLINE」の両方からアクセスできる形で、ウェブ上に掲載されると思います。
            
 堂場さんは長く新聞社に勤めながら小説を書いてきた方で、現在は執筆に専念されています。お会いしてみると、元新聞記者というイメージよりは、警察小説の登場人物のように精悍で若々しい方で、そのお話もきわめて魅力的でした。
            
 堂場さんの作品、特に警察小説は、何度もテレビドラマなどの映像作品に原作として使われています。また、私は近年、文学研究からテレビドラマ研究に分野を広げています。そんな共通点もあることから、今回の対談は、文学のリアリティをめぐる話や文字ジャンル(小説)と映像ジャンル(ドラマ)の関係など、多岐にわたるやりとりができました。1時間半ほどの対談時間があっという間に過ぎてしまうような、自分自身がスリリングな体験をすることができた対談でした。
 この対談の内容はいずれウェブ上に掲載されますので、楽しみにお待ちください。
            



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 私が勤める中央大学の父母懇談会のために、岐阜県と三重県へ出張してきました。
 ちなみに、大学教員、あるいは中央大学教員が皆このような出張をしているというわけではなく、中央大学で私が2010年からしている仕事の関係で、その役割として出かけています。例年は1年に父母懇談会出張は1回(2~3県がセット)なのですが、今年は理由があって、先日の香川・徳島に続き、2度目の父母懇談会出張でした。
            
 父母懇談会は、中央大学学生の父母の会で、全国各地にあります。総会と懇談会は、通常年に1回おこなわれており、その他に各支部ごとの行事がおこなわれています。現在はどの大学でもこうした懇談会をおこなっていますが、中央大学はかなり以前からこうしたことに力をいれており、おそらくどの大学よりも早く、学生の父母に大学の状況を説明したり、御意見を聞く機会を設けたり、してきたと思います。
            
 小学校・中学校・高校の教員と違って、大学の教員が学生の父母とお会いすることはあまりありません。卒業式の日に挨拶されることが稀にあるくらいでしょうか。それだけに、父母の皆さんに大学の近況や学生のようすをお伝えし、父母の皆さんの声を直接お聞きする貴重な機会でした。
 岐阜の懇談会の夜には三重会場に移動しなければいけませんでしたし、三重の懇談会の夜には東京に戻らなければいけなかったので、どちらも十分に父母の皆さんとお話できなかったかもしれません。
 その点で少し残念なところもありましたが、どちらの会場にも熱心な父母の皆さんに来ていただき、私たち教職員にとって有意義かつ楽しい会合になりました。来てくださった皆さんに感謝申し上げます。
            
 これで私の今年度の父母懇談会出張は終了しました。秋からは研究者として、学術講演会への出張があります。9月には浜松、11月には山形の講演会に講師として出張する予定ですので、またそれぞれの地域の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
            


(岐阜支部の総会のようす、前には新役員の皆さん)


(岐阜支部の懇親会では中央大学校歌を斉唱)


(三重支部の懇談会のようす)


(父母の相談を受ける中央大学職員たち)


(三重支部の懇親会のようす)









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